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ラブソングをきみに
夢はイヤホンをして、歌いながら治療室の掃除をしていた。
家入が治療室に入ってくるが、夢が気づかないので後ろから肩を叩いた。
「夢歌うまいんだな」
「わ!家入先生…おはようございます…び、びっくりした…先生今日早くないですか?」
会議なの忘れてた、というと資料を机で探している。
「さっきのなに、ごりごりなラブソング。虎杖宛の歌?」
「ち、違います!好きな歌なんです」
はいはい、と言うと家入は出て行った。
「恥ずかしい…」
家入がいなくなったこを確認すると歌いながら掃除を再開した。
「あーもう、また制服買い替えだよ。なんでこうもうボロボロになる任務ばっかなのー」
野薔薇と恵は任務後、夢のいる治療室へと向かっていた。
「しかたないだろ…虎杖なんて無傷で風呂行ったんだぞ」
「無駄に腹立つ。でも虎杖は夢ちゃんの治療必要ないからそれはそれでかわいそ」
ぷぷ、と野薔薇は笑う。
「虎杖も別にくればいいのに夢に気を使うから余計変な空気になるんだ」
「そうなんだよねー早く付き合えばいいのに。見ててうずうずすんだよねあの二人」
二人が治療室に入ると夢の姿が見えないが、歌声が聞こえてくる。
恵が口を開いたので、野薔薇がしっ、と人差し指を立てるので恵は黙った。
二人で歌詞を聴こうと耳を澄ます。
これでもか、というくらいのラブソングだった。
「ダメだ、伏黒、泣きそう」
「やめろ。夢だよな、上手いな…」
うんうん、と野薔薇がうなずくと奥の保管庫の扉が開いて夢がモップ片手に出てきた。
「~~♪ わっ!!」
夢が驚いて尻もちをつく。
「痛っ…野薔薇ちゃんと恵くん…おかえり…」
野薔薇はニヤニヤしている。恵も目をそらし明らかに二人に聞かれていた。
夢はイヤホンを取るともじもじ二人を見た。
「えと…二人ともいつからいた?」
「歌いだしから1番終わりまで」
「もっと早く声かけてよぉ…」
夢は顔を真っ赤にしながら野薔薇と恵の怪我を見始めた。
「あ、怪我してるんだよね、座って座って」
野薔薇と恵を椅子に座らせた。
「さっきの歌はやっぱり虎杖宛なのか?」
「超甘々のラブソングじゃん、虎杖に向けて練習してたとか?」
「二人とも制服脱いでください」
夢は二人の言うことをスルーするので野薔薇と恵は顔を見合わせる。
「…夢ちゃん歌上手いんだね」
「上手かった」
「…ありがとう。歌うの…嫌いじゃないから」
「夢、虎杖に聴かせたことあるか?歌うとこ」
恵が傷を見せた。
「ないよ、そんな恥ずかしいもん。恵くん、顔触るよ?」
ぽぅと明るい光に包まれる。
「あ、夢ちゃん、その光りと似てる。歌ってた空気感が」
「確かにそうかもしれないな」
「もう一回歌って!私治療してる間だけでいいから」
「もぉ…悠仁くんに言わないでね、治療室で歌ってたって…」
うん!と野薔薇がうなずくので、夢は少し喉をならすとさっきの続きを歌いだした。
夢の優しくも、力強い声が部屋に響き渡る。高音もクリアで聞いていると癒される。
治療室のドアが開くと、悠仁が入ってきた。
恵が、人差し指を立てて、静かにするように悠仁に目線を送る。
悠仁は治療をしながら歌う夢の歌声に耳を傾ける。
「はい!野薔薇ちゃん終わり」
野薔薇の袖を直すと、夢は立ち上がった。
「夢、めっちゃ歌上手いんだな…」
「ゆ、ゆ、悠仁くん!…いつからそこにいたの」
「えーと、歌いだしから」
夢は顔を真っ赤にして聴かれてしまったと顔を手で隠した。
「よかったねー夢、虎杖に聞いてもらって」
「え、なにさっきの俺宛だったの?」
「ち、違うよ!野薔薇ちゃんが聴いてた続きを歌っただけだから!」
どうだかーと野薔薇が首をかしげる。
「いや、それにしてもめっちゃ上手かった。夢あれ歌える?いまの歌ってた人のあの映画の主題歌」
夢が三人から離れて、後ろを向くと、主題歌をアカペラで歌い始める。
「はぁーすげぇ」悠仁は目をキラキラさせている。
「虎杖のリクエストには答えるのか」恵が腕を組んで夢の歌声を聞いている。
「……もういい…?恥ずかしいし…二人のカルテ書くから…」
「まって、まって、私カラオケアプリある」
野薔薇が適当にトップ10から流すと夢はうずうずしてまた歌い始める。
「え、歌詞見ないでそんなうまく歌えることある?」
野薔薇が加わって歌い始めると悠仁も混じって歌う。
恵がその様子をスマホで撮り始めた。
「なに…騒々しい…」
家入が治療室に戻るとカラオケ大会になっていた。
「おら!お前ら!ここはカラオケ屋じゃないんだぞ!」
「家入先生…」夢が気まずそうに縮こまる。
「先生!夢歌ちょー上手いの!しってた??」
悠仁がマイク代わりに丸めていた紙の束を元にもどした。
「ああ、さっき虎杖宛にごりごりのラブソング歌ってたの聴いた」
「へ?」
家入先生ナイス、と野薔薇と恵が後ろでグッと親指を立てている。
「ち、違いますってさっき言ったじゃないですか!」
ラブソングをきみに ー END
夢はイヤホンをして、歌いながら治療室の掃除をしていた。
家入が治療室に入ってくるが、夢が気づかないので後ろから肩を叩いた。
「夢歌うまいんだな」
「わ!家入先生…おはようございます…び、びっくりした…先生今日早くないですか?」
会議なの忘れてた、というと資料を机で探している。
「さっきのなに、ごりごりなラブソング。虎杖宛の歌?」
「ち、違います!好きな歌なんです」
はいはい、と言うと家入は出て行った。
「恥ずかしい…」
家入がいなくなったこを確認すると歌いながら掃除を再開した。
「あーもう、また制服買い替えだよ。なんでこうもうボロボロになる任務ばっかなのー」
野薔薇と恵は任務後、夢のいる治療室へと向かっていた。
「しかたないだろ…虎杖なんて無傷で風呂行ったんだぞ」
「無駄に腹立つ。でも虎杖は夢ちゃんの治療必要ないからそれはそれでかわいそ」
ぷぷ、と野薔薇は笑う。
「虎杖も別にくればいいのに夢に気を使うから余計変な空気になるんだ」
「そうなんだよねー早く付き合えばいいのに。見ててうずうずすんだよねあの二人」
二人が治療室に入ると夢の姿が見えないが、歌声が聞こえてくる。
恵が口を開いたので、野薔薇がしっ、と人差し指を立てるので恵は黙った。
二人で歌詞を聴こうと耳を澄ます。
これでもか、というくらいのラブソングだった。
「ダメだ、伏黒、泣きそう」
「やめろ。夢だよな、上手いな…」
うんうん、と野薔薇がうなずくと奥の保管庫の扉が開いて夢がモップ片手に出てきた。
「~~♪ わっ!!」
夢が驚いて尻もちをつく。
「痛っ…野薔薇ちゃんと恵くん…おかえり…」
野薔薇はニヤニヤしている。恵も目をそらし明らかに二人に聞かれていた。
夢はイヤホンを取るともじもじ二人を見た。
「えと…二人ともいつからいた?」
「歌いだしから1番終わりまで」
「もっと早く声かけてよぉ…」
夢は顔を真っ赤にしながら野薔薇と恵の怪我を見始めた。
「あ、怪我してるんだよね、座って座って」
野薔薇と恵を椅子に座らせた。
「さっきの歌はやっぱり虎杖宛なのか?」
「超甘々のラブソングじゃん、虎杖に向けて練習してたとか?」
「二人とも制服脱いでください」
夢は二人の言うことをスルーするので野薔薇と恵は顔を見合わせる。
「…夢ちゃん歌上手いんだね」
「上手かった」
「…ありがとう。歌うの…嫌いじゃないから」
「夢、虎杖に聴かせたことあるか?歌うとこ」
恵が傷を見せた。
「ないよ、そんな恥ずかしいもん。恵くん、顔触るよ?」
ぽぅと明るい光に包まれる。
「あ、夢ちゃん、その光りと似てる。歌ってた空気感が」
「確かにそうかもしれないな」
「もう一回歌って!私治療してる間だけでいいから」
「もぉ…悠仁くんに言わないでね、治療室で歌ってたって…」
うん!と野薔薇がうなずくので、夢は少し喉をならすとさっきの続きを歌いだした。
夢の優しくも、力強い声が部屋に響き渡る。高音もクリアで聞いていると癒される。
治療室のドアが開くと、悠仁が入ってきた。
恵が、人差し指を立てて、静かにするように悠仁に目線を送る。
悠仁は治療をしながら歌う夢の歌声に耳を傾ける。
「はい!野薔薇ちゃん終わり」
野薔薇の袖を直すと、夢は立ち上がった。
「夢、めっちゃ歌上手いんだな…」
「ゆ、ゆ、悠仁くん!…いつからそこにいたの」
「えーと、歌いだしから」
夢は顔を真っ赤にして聴かれてしまったと顔を手で隠した。
「よかったねー夢、虎杖に聞いてもらって」
「え、なにさっきの俺宛だったの?」
「ち、違うよ!野薔薇ちゃんが聴いてた続きを歌っただけだから!」
どうだかーと野薔薇が首をかしげる。
「いや、それにしてもめっちゃ上手かった。夢あれ歌える?いまの歌ってた人のあの映画の主題歌」
夢が三人から離れて、後ろを向くと、主題歌をアカペラで歌い始める。
「はぁーすげぇ」悠仁は目をキラキラさせている。
「虎杖のリクエストには答えるのか」恵が腕を組んで夢の歌声を聞いている。
「……もういい…?恥ずかしいし…二人のカルテ書くから…」
「まって、まって、私カラオケアプリある」
野薔薇が適当にトップ10から流すと夢はうずうずしてまた歌い始める。
「え、歌詞見ないでそんなうまく歌えることある?」
野薔薇が加わって歌い始めると悠仁も混じって歌う。
恵がその様子をスマホで撮り始めた。
「なに…騒々しい…」
家入が治療室に戻るとカラオケ大会になっていた。
「おら!お前ら!ここはカラオケ屋じゃないんだぞ!」
「家入先生…」夢が気まずそうに縮こまる。
「先生!夢歌ちょー上手いの!しってた??」
悠仁がマイク代わりに丸めていた紙の束を元にもどした。
「ああ、さっき虎杖宛にごりごりのラブソング歌ってたの聴いた」
「へ?」
家入先生ナイス、と野薔薇と恵が後ろでグッと親指を立てている。
「ち、違いますってさっき言ったじゃないですか!」
ラブソングをきみに ー END