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添い寝の条件
夢は夜中目が覚めた。
気づくと泣いていたのか枕が濡れている。
「こ……怖かった……」
ぽつりと言うと思い出して涙が止まらなくなる。亡くなった祖母が出てきたのは覚えているが他は思い出せない。とにかく怖かった。
「悠仁くん寝ちゃってるかな…」
夢はパジャマのままパンダのぬいぐるみを抱え、涙目をこすりながら悠仁の部屋へ向かった。
ゴロゴロしながらテレビを見ていた悠仁がノックの音で体を起こした。
「悠仁くん…ごめんね、起きてる?」
悠仁がドアを開け、どうした?と心配そうに顔を覗き込んでくる。
部屋に入ると夢はまた泣き出した。
「ど、どうしたんだよ、夢?大丈夫か?」
「こ、怖い夢みて…」
「そっか…ここで寝てく?夢寝るまで俺起きてるから」
夢は涙を拭きながらうなずいた。
ぬいぐるみを抱え、悠仁のベッドの横になると、優しく布団をかけられた。
「ほら、パン太郎も俺もここにいるから大丈夫」
「悠仁くん…手…繋いでくれる?」
悠仁は夢の手を握った。
「あったかい…」
しばらくすると夢は眠ってしまった。
そっと手を離すと悠仁は部屋の電気を消し、添い寝しても別に…いいよな?付き合ってるんだし、何するわけでもないし、ただの添い寝だし。と自分に言い聞かせ、ベッドギリギリのところで横になるが、隣の夢が気になって仕方ない。
横を向くと、ぬいぐるみのパン太郎を抱えた夢はすやすやと眠っている。
悠仁が夢の頭を優しく撫でると、寝ぼけているのか悠仁にすりよって悠仁の胸の中に顔を寄せてきた。
これはまずい、すごくまずい、と思った悠仁は全然関係ないことを一生懸命考え、理性を保とうとした。
「ゆうじくん…」
寝言なのか夢が悠仁を呼んでいる。
「だいす…き…」
それを聞いた悠仁は天井を向いてぶつぶつとさっき観ていた漫才を思い出し浮かべてはぐるぐると呪文のように頭をめぐらせる。
悠仁がじっとすること数時間、カーテンから朝日が差し込み、鳥が鳴いている。
「一睡もできなかった」
そっと夢から離れ、布団をかけ直すと朝食の準備を始めた。
夢が目を覚ますと悠仁の部屋にいることに気づいた。
「悠仁くん、おはよう…ごめんね私ベッド占領しちゃって…寝れた?」
「おはよー夢!おう!寝れた寝れた!」
そう言う悠仁は目の下がくまができている。夢は心配そうに顔を覗き込む。
「ほんと?」
「……本当は夢が隣いて緊張して寝れなかった」
「え!ご、ごめん…」
「でも夢の可愛い寝顔見れたからいいんだ」
悠仁はにこにこしながら朝御飯を用意している。
「夢食べよ」
「ありがとう、美味しそう」
夢と食べ終えると片付けをして夢は自分の部屋へ帰っていった。
悠仁は夢を見送ると、ベッドに横になり寝ることにした。
「布団が……夢の匂いする……」
これは仮眠もとれなさそうだと諦めながらも目を閉じた。
添い寝の条件 ― END
夢は夜中目が覚めた。
気づくと泣いていたのか枕が濡れている。
「こ……怖かった……」
ぽつりと言うと思い出して涙が止まらなくなる。亡くなった祖母が出てきたのは覚えているが他は思い出せない。とにかく怖かった。
「悠仁くん寝ちゃってるかな…」
夢はパジャマのままパンダのぬいぐるみを抱え、涙目をこすりながら悠仁の部屋へ向かった。
ゴロゴロしながらテレビを見ていた悠仁がノックの音で体を起こした。
「悠仁くん…ごめんね、起きてる?」
悠仁がドアを開け、どうした?と心配そうに顔を覗き込んでくる。
部屋に入ると夢はまた泣き出した。
「ど、どうしたんだよ、夢?大丈夫か?」
「こ、怖い夢みて…」
「そっか…ここで寝てく?夢寝るまで俺起きてるから」
夢は涙を拭きながらうなずいた。
ぬいぐるみを抱え、悠仁のベッドの横になると、優しく布団をかけられた。
「ほら、パン太郎も俺もここにいるから大丈夫」
「悠仁くん…手…繋いでくれる?」
悠仁は夢の手を握った。
「あったかい…」
しばらくすると夢は眠ってしまった。
そっと手を離すと悠仁は部屋の電気を消し、添い寝しても別に…いいよな?付き合ってるんだし、何するわけでもないし、ただの添い寝だし。と自分に言い聞かせ、ベッドギリギリのところで横になるが、隣の夢が気になって仕方ない。
横を向くと、ぬいぐるみのパン太郎を抱えた夢はすやすやと眠っている。
悠仁が夢の頭を優しく撫でると、寝ぼけているのか悠仁にすりよって悠仁の胸の中に顔を寄せてきた。
これはまずい、すごくまずい、と思った悠仁は全然関係ないことを一生懸命考え、理性を保とうとした。
「ゆうじくん…」
寝言なのか夢が悠仁を呼んでいる。
「だいす…き…」
それを聞いた悠仁は天井を向いてぶつぶつとさっき観ていた漫才を思い出し浮かべてはぐるぐると呪文のように頭をめぐらせる。
悠仁がじっとすること数時間、カーテンから朝日が差し込み、鳥が鳴いている。
「一睡もできなかった」
そっと夢から離れ、布団をかけ直すと朝食の準備を始めた。
夢が目を覚ますと悠仁の部屋にいることに気づいた。
「悠仁くん、おはよう…ごめんね私ベッド占領しちゃって…寝れた?」
「おはよー夢!おう!寝れた寝れた!」
そう言う悠仁は目の下がくまができている。夢は心配そうに顔を覗き込む。
「ほんと?」
「……本当は夢が隣いて緊張して寝れなかった」
「え!ご、ごめん…」
「でも夢の可愛い寝顔見れたからいいんだ」
悠仁はにこにこしながら朝御飯を用意している。
「夢食べよ」
「ありがとう、美味しそう」
夢と食べ終えると片付けをして夢は自分の部屋へ帰っていった。
悠仁は夢を見送ると、ベッドに横になり寝ることにした。
「布団が……夢の匂いする……」
これは仮眠もとれなさそうだと諦めながらも目を閉じた。
添い寝の条件 ― END