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修行の助っ人




家入と作業をしていたの元へ五条が現れた。

ちゃーん!この後、悠仁の修行かるーくするけど見る?」

「え!いいんですか!見たいです!」

「悟、勝手にを連れてこうとするな」

「家入先生…私が見てみたいって五条先生にお願いしたんです…見学しに行っちゃだめですか?」

「はぁ、がいたら虎杖も気が散るだろ」

「うん、それが目的。じゃちょっとちゃん借りていきまーす」

目的?とは不思議に思いながら白衣を脱いで五条の後をついていく。

「五条先生、ここってまだ学校内です…よね?」

「ん、そだよ。はぐれると見つけられなくなるから、着いてきてね」

ついていくもなにも五条はの手を取り暗い廊下へと進んだ。

ここでストップと言うと五条が目隠しを外し、グラサンへと切り替えた。またあの青いビー玉のような目がちらりと見える。

ちゃん僕の目好き?」

「あ、いや、ごめんなさいじろじろと」

ちゃんならいくら見てくれてもいいよーちょっとここで待っててね」

五条はふすまをスッと開け中に入って行った。








「はいはーい悠仁お待たせ。あ、恵もきたの?」

「五条先生が呼んだんじゃないですか」

そうだったけ?と首をかしげる。

「今日はスペシャルゲストをお迎えしてまーす!どうぞ!」

悠仁と恵は対戦相手?と構えているとふすまが開き、が顔を出してきた。

「お邪魔します…」

「あ!!」

嬉しそうに悠仁が駆け寄ると五条にいとも簡単に停止されひっくり返される。

「イデー!五条先生ひどい」

「はいはい、ちゃんにはお手を触れないようにおねがいしまーす」

、なに言われてきたんだ?」

五条がを連れてくるなんてなにか企んでると恵は怪しむ。

「…私が悠仁くんの任務の様子みたことないから、見たいなぁって五条先生に話したら、任務を観察ってわけにはいかないから、修行の時だったらいいよ、って五条先生が呼んでくれたの」

それは単に一番強い自分五条に見せたいからだけでは?と恵は考える。

そこは部屋の終わりが見えないくらい長い和室だった。こんなところで修行ってどんなことやるんだろ…とは部屋の隅に座った。

裸足の悠仁と恵がストレッチを始めたところで五条が手をたたく。

「はーい、今日は二人がかりでも、一人でもなんでも、僕の背後に立ってみるか、一発入れてみよー!じゃスタート!」

掛け声を同時に悠仁が猛スピードのダッシュをし、拳を出す。

「悠仁くん…すごい早い…拳が軽く出てるのにインパクトが凄い…」

足が速いのは知っていたが、簡単にバク転もこなし、五条の攻撃も綺麗に交わしていく。

そっか悠仁くんは術式ないから素手?なんだ。それにしてもあんなにぽんぽん投げ飛ばされて柱に当たってもびくともしない…と感心してみていると下からの攻撃に悠仁は思い切りジャンプして交わすと天井に頭をぶつける。

「いだっ、天井のこと忘れてた」

「空間ちゃんと把握しましょー」

恵はその隙にと玉犬を出すが出したと同時に五条が指で跳ね除ける。

「んー恵は面白みがない」

指で払っただけで、恵は部屋の奥まで飛ばされたと思うと玉犬がまた五条の前に現れるが交わされる。

悠仁も一撃を入れるが、スッと簡単に交わされていく。

交流会の時、五条が森一面なくなったのもなんとなくわかる気がした。自分なりに分析して見ていたは気づくと、五条にお姫様抱っこされ、目の前に玉犬と悠仁の拳がスローモーションで見えていた。

当たる!と思うと玉犬をギリギリのところで恵はストップをかけ、悠仁も突き出していた拳の角度を変えた。

「はぁ、はぁ、はぁ、ご、五条先生!だしてくるとかマジでビビった!!」

恵も遠くから息を切らし近づいてきた。

つれてきたのこういうことですか、趣味が悪いです」恵は袖で汗を拭いた。

「まだ終わり、って言ってないよ?」

は抱えられたまま五条を見上げるとあの綺麗な目が濃く不気味に光っている。

悠仁と恵は慌てて体制を立て直す。

五条はを抱えたままひょいひょいと二人の攻撃を交わす。

気づくとがぽーんと中に投げられ、悠仁と恵は一瞬アイコンタクトを取り、悠仁がスライディングでをキャッチした。
は悠仁の腕の中に納まり、そのまま抱えて五条めがけてダッシュする。はなにが起こっているかわからず、ひたすら悠仁の首に腕を回し必死にしがみつく。

「おー悠仁一人抱えてあのダッシュはいいねー」

恵ももう一度玉犬を五条の横から出し五条めがけ走らせたと思ったら、正面突破する悠仁の背中を土台にし、天井を使って跳ね返ると五条の斜め後ろに立てた。

「あら?まぁ真後ろじゃないけど、ぎりオッケー。じゃ終了」

二人ともその場で倒れ込み、汗だくだ。

悠仁はを抱えたまま息を切らし座り込んでしまった。
は展開の速さにまだ抱えられたまま走っているような感覚で悠仁にしがみついたままになっている。

ちゃん、悠仁離してあげて」

「あ!ごめん悠仁くん」

「はぁ、はぁ、ご、ごめん、汗だくで抱えて。伏黒ぉ…ナイス…」

悠仁が恵とハイタッチを交わす。

「ああ、虎杖サンキュー」

玉犬が大人しく座っていたのでが近づくと駆け寄り顔をペロペロと舐める。

「わ!くすぐったいよーよしよし、いい子だねー」

玉犬と撫でていると恵と悠仁がTシャツを脱いで上半身裸になっているので慌てて目線をそらす。

「男子ーちゃんの前で軽々しく脱がないのー」

「だ、大丈夫です!私帰りますから」とそのまま背を向け部屋をでて行こうとするのを五条が後を追った。

ちゃん、帰り道わからないでしょー」





「ふ、伏黒、汗だくで抱えてたから嫌われたかもしんない」

「あ?さっきの修行の感想とかじゃなくそこかよ」

恵が玉犬をなでると術式を解いた。

「…それよりめちゃめちゃ軽いんだけど…そんでなんかいい匂いがした」

「小学生かよ、シャワー浴びて帰るぞ」






「あーちゃん、今借りてた雑誌返しにいこうと思って…」部屋の近くの廊下まで五条に送ってもらったは野薔薇を見つけ抱き着いた。

「野薔薇ちゃん、どうしよう。悠仁くんと恵くんが五条先生と修行するっていうから見させてもらったんだけど」

ああ、そう言えば伏黒がなんか言ってたなと野薔薇は思い出す。

「なーに、ちゃん、虎杖に惚れ直しちゃった?」

その一言には慌てて抱き着いてた腕を緩めた。

「え、だ、え、め、恵くんもいたのになんで悠仁くん一択になるの!?」

「顔にそう書いてある」

「…恵くんもそうなんだけど…悠仁くん…すごくかっこよかった…任務ではあれ以上で動き回ってるって思うと…なお…より任務中の悠仁くん見たくなっちゃった…」

の顔が真っ赤になる。

ちゃんに見せてあげたいなぁ任務中の虎杖。あ、でも見たらちゃん倒れちゃうかなぁ~ 虎杖、今日の修行でさえ かっこよかった んだもんねぇ?」

野薔薇が振り返ると一部始終を聞いていた悠仁が目をぱちくりさせている。

「ゆ、悠仁くんいたの…あーえーとさっきはお疲れ様でした!野薔薇ちゃん、雑誌持ってきてくれてありがとう!おやすみなさい!!」
は慌てて自分の部屋に逃げ込みドアを閉めた。

「釘崎!俺のことかっこよかったって言ったんだな!?絶対言ってた!なあ!」

「あー眠っ、こんな時間か、寝よ寝よ」

「釘崎無視すんなよ!」





修行の助っ人 ― END
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