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2人で高専を抜けてふもとまで降りてくると先ほどとは打って変わって大勢の人でにぎわっていた。

「わ~凄い人だね」

、手つないでおこう」

悠仁がそっとの手を取った。

「はぐれるとまずいじゃん?」

いつものようにニコっと笑顔を向けられると、は照れながら小さくうなずいた。

俺焼きそばと…まってタコ焼きもある あ!焼きとうもろこしも捨てがたい」

「悠仁くん、一通り買って一緒にわけない?」

グッドアイデア!そうしようぜ」

悠仁はの手を繋いだまま、もう片方の手で屋台で買ったものを抱えている。

「悠仁くん私どれか持つよ」

「へーきへーき あ、そこ座ろうぜ」

2人で小さなベンチに座ると仲良く食事をする。

「ふーけっこうお腹いっぱいになるね 悠仁くんは足りなかったかな?」

「んーあの倍は食えるな」

また手を繋いで屋台の横を歩いていく。

「悠仁くん誘ってくれてありがとう 前みんなでやった花火も楽しかったけどやっぱり出店があったり人がたくさんいるお祭り着たかったから嬉しいな」

「俺もを二人でこれてめっちゃ嬉しい! のかわいい浴衣姿もまた見れたし」

悠仁は横を歩くに視線を落とすと、少し汗ばんだ首筋が見える。が喋ると小さい唇に目が行く。

「悠仁くん?どうかした?」

「え!!いや…浴衣可愛いなって」

「ふふっありがとう さっきも言ってくれたね」

いつのまにか神社の人気のない場所まで歩いていたことに気付き二人は足を止めた。

「あ、行き止まり…戻った方がいいかな?花火どこらへんにあがるんだろうね?……悠仁くん?」

は手を繋いでいた悠仁の手に力が入ってるのに気づく。

、あのさ俺さ…」

「ん?何?」

「俺のこと」

悠仁が言いかけると後ろに大きく花火が上がった。

「わ!凄い!上がるのこっちだったんだね!」

悠仁は花火に邪魔されたかと少し困った顔をする。

「さっきなんて言いかけたの?」

もかき消されないようにと大きな声で聴くと、悠仁はさっきの続きをわざと小声でに言った。

「  」

「え?? 聞こえない!」

次々と花火が上がり、音も大きくなっていく。

悠仁は握っていたの手をまた少し強く握ると、もそれにこたえるように握り返した。




2人のお祭り ― END
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