FRIENDS
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クラスメイト
悠仁は恵の部屋で勉強を見てもらっていた。
悠仁が居なかった間、訓練という名の映画鑑賞をしていため、ろくに教科書をみていなかった。
「伏黒、ここあってる?」
「…もう一回よくみてみろ さっき問題と解き方一緒だぞ」
「う~ん ちょっと休憩!」
悠仁が恵の部屋で大の字になって寝転ぶと、戸棚の上にピンクのカバーがかかった本が置いてあるのに気づいた。
「あのカバー夢の…」
悠仁は小声でそう言うと手を伸ばし本を手に取った。
「伏黒、これ夢のだろ?」
「ああ、借りてた あとで返しにいく」
「後でってもう0時だぞ」
「だから?」
「いや夢の部屋こんな遅い時間にいくのかなーって」
「オマエは彼氏か」
悠仁は返す言葉が見つからず本を棚に戻した。
「あのさ伏黒…俺がさ…」
続きを話さない悠仁が気になり、恵は教科書から目を離して顔を上げた。
「俺がいなかった間さ…その…夢とさ、なんかあったりした?」
「なんかって?」
「その…付き合ったり?とか?」
「は?」
「二人とも仲良かったからさ、その…俺いなくていい感じになったりとか」
あまりにも心配そうな顔をして聞いてくる悠仁の顔を見て恵は楽しくなってくる。
「どうだろな」
「え!?まさか今…付き合ってたり…なんて…」
恵は教科書を閉じると、立ち上がった。
「その本夢に返しにいってくる 虎杖、さっきの問題解いておけよ」
「い、今から夢のとこいくの?」
恵は黙って先ほど悠仁が手にしたピンクのカバーがかかった本を手に取り、パンダの刺繍が入った小さなトートに入れた。
あのバッグも夢のだ…と悠仁はたまらず後を追う。
「伏黒やっぱりオマエ夢と…」
夢の部屋の前で伏黒は人差し指を口元に持っていくと しーっ という仕草をする。
手元のトートをドアノブにそっとかけて、戻ってきた。
「会わないの?」
「この時間に起こしたら悪いだろ 返す時はいつもそうしてる」
「だったら朝夢に返してもいんじゃ…」
「寝起きの顔は見られたくないからってあのカバン借りたんだ」
悠仁はいつも朝ご飯を共にしていた夢にそんなこと言われたことはない。
少し眠そうにして、パジャマ姿のまま一緒に朝ごはんを食べている。
「えーあーそれって…」
「気づいたか? 夢は虎杖にしか気を許してないんだよ 俺が付き合うことはない」
悠仁は顔が赤くなるのに気づき、片手で口を覆った。
「じゃ、さっきの課題の続きは自分の部屋でするんだな 朝、夢と飯食べるんだろ?」
「お、おう サンキュー伏黒」
翌朝―
「悠仁くんおはよう」
「おはよう夢」
悠仁が夢の部屋に上がるとパンダのトートがベッドの横に置いてあった。
「どうかした?」
「ん、なんでもない 夢さ、伏黒に本貸してるの?昨日伏黒の部屋でそんな話になってさ」
夢は悠仁の前に山盛りのご飯茶碗を置いた。
「うん、恵くん普段読まない本読みたいっていうから私がよく読んでるファンタジー系の貸してるんだ」
「そっか 昨日夜わざわざ夢んとこ返しに行くって言うからさ」
「そうドアノブにかけてもらってる 寝る前とか朝起きたばかりの寝顔とか見られるの恥ずかしいから」
「でも夢、今起きたばっかじゃん?」
「え、あ、悠仁くんは…いいの、見られても…」
しばらく沈黙が続くと夢が箸を手に取った。
「い、いただきます!」
「あ、おう、いただきます」
クラスメイト ― END
悠仁は恵の部屋で勉強を見てもらっていた。
悠仁が居なかった間、訓練という名の映画鑑賞をしていため、ろくに教科書をみていなかった。
「伏黒、ここあってる?」
「…もう一回よくみてみろ さっき問題と解き方一緒だぞ」
「う~ん ちょっと休憩!」
悠仁が恵の部屋で大の字になって寝転ぶと、戸棚の上にピンクのカバーがかかった本が置いてあるのに気づいた。
「あのカバー夢の…」
悠仁は小声でそう言うと手を伸ばし本を手に取った。
「伏黒、これ夢のだろ?」
「ああ、借りてた あとで返しにいく」
「後でってもう0時だぞ」
「だから?」
「いや夢の部屋こんな遅い時間にいくのかなーって」
「オマエは彼氏か」
悠仁は返す言葉が見つからず本を棚に戻した。
「あのさ伏黒…俺がさ…」
続きを話さない悠仁が気になり、恵は教科書から目を離して顔を上げた。
「俺がいなかった間さ…その…夢とさ、なんかあったりした?」
「なんかって?」
「その…付き合ったり?とか?」
「は?」
「二人とも仲良かったからさ、その…俺いなくていい感じになったりとか」
あまりにも心配そうな顔をして聞いてくる悠仁の顔を見て恵は楽しくなってくる。
「どうだろな」
「え!?まさか今…付き合ってたり…なんて…」
恵は教科書を閉じると、立ち上がった。
「その本夢に返しにいってくる 虎杖、さっきの問題解いておけよ」
「い、今から夢のとこいくの?」
恵は黙って先ほど悠仁が手にしたピンクのカバーがかかった本を手に取り、パンダの刺繍が入った小さなトートに入れた。
あのバッグも夢のだ…と悠仁はたまらず後を追う。
「伏黒やっぱりオマエ夢と…」
夢の部屋の前で伏黒は人差し指を口元に持っていくと しーっ という仕草をする。
手元のトートをドアノブにそっとかけて、戻ってきた。
「会わないの?」
「この時間に起こしたら悪いだろ 返す時はいつもそうしてる」
「だったら朝夢に返してもいんじゃ…」
「寝起きの顔は見られたくないからってあのカバン借りたんだ」
悠仁はいつも朝ご飯を共にしていた夢にそんなこと言われたことはない。
少し眠そうにして、パジャマ姿のまま一緒に朝ごはんを食べている。
「えーあーそれって…」
「気づいたか? 夢は虎杖にしか気を許してないんだよ 俺が付き合うことはない」
悠仁は顔が赤くなるのに気づき、片手で口を覆った。
「じゃ、さっきの課題の続きは自分の部屋でするんだな 朝、夢と飯食べるんだろ?」
「お、おう サンキュー伏黒」
翌朝―
「悠仁くんおはよう」
「おはよう夢」
悠仁が夢の部屋に上がるとパンダのトートがベッドの横に置いてあった。
「どうかした?」
「ん、なんでもない 夢さ、伏黒に本貸してるの?昨日伏黒の部屋でそんな話になってさ」
夢は悠仁の前に山盛りのご飯茶碗を置いた。
「うん、恵くん普段読まない本読みたいっていうから私がよく読んでるファンタジー系の貸してるんだ」
「そっか 昨日夜わざわざ夢んとこ返しに行くって言うからさ」
「そうドアノブにかけてもらってる 寝る前とか朝起きたばかりの寝顔とか見られるの恥ずかしいから」
「でも夢、今起きたばっかじゃん?」
「え、あ、悠仁くんは…いいの、見られても…」
しばらく沈黙が続くと夢が箸を手に取った。
「い、いただきます!」
「あ、おう、いただきます」
クラスメイト ― END