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あのねのね
野薔薇と夢は自習と書かれた黒板の前で椅子を前後に並べて座っている。
夢が前に座り、野薔薇が夢の背中に指で文字を書いていく。
「はい、終わったよ」
「え、野薔薇ちゃんもう一回!」
「えーいまのスピードでわからないの?」
野薔薇はまた夢の背中に指をあてた。
「私が今一番欲しいもの、だからね?いくよー」
するすると文字を大きく夢の背中に書いていく。
「んー?カタカナだよね?」
「うん それはわかるのね」
腕を組んで考えていると悠仁と恵が入ってきた。
「なんだ…五条先生いないのか また自習」
恵は黒板にデカデカと書かれた文字の人物を想像してため息をつく。
「なになに自習?漫画取ってこようかな」
男子二人が椅子を前後に並べて座る二人を不思議そうにみる。
「釘崎と夢なにやってんの?」
「んー?背中に文字書いてなんて書いたか当てるゲーム」
「あ!野薔薇ちゃん!わかった!コ・ス・メ!」
「ぶぶー 夢ちゃんホントこのゲーム弱いわね… 虎杖、夢ちゃんの背中なんか書いてみて」
「え!?俺??」
恵がこうなってくると面白いぞと野薔薇と合図を交わす。
「そうね~夢ちゃんに言いたいこと!でどう?」
「言いたいこと…」
「そうだな、夢に面と向かって言えないこと背中に書いてみろ」
悠仁は顔を赤くしているが、背を向けて座ったままの夢は悠仁の顔が見えない。
「え?悠仁くんが書くの?ひらがな?カタカナ?」
「夢ちゃん、今回はノーヒントで行きましょう 虎杖どーぞ」
悠仁は姿勢を正し人差し指を夢の背中に当てる。
恵と野薔薇はその様子をじっとみていると悠仁の指がゆっくり動く。
ス キ
「夢ちゃん!今のはわかるでしょ!」
「さすがに簡単すぎるだろう」
恵と野薔薇は 虎杖よくやった とうなずいている。
「ええ??3文字だよね?」
夢の背後にいた3人が固まる。
「ひらがなで3文字は合ってるでしょ?悠仁くんが私にいいたいこと…うーん 3文字でしょう…」
「あ、まって、夢、待ってもう一回書くから!」
恵と野薔薇は可哀そうだなと悠仁に同情のする視線を送る。
大きくゆっくりと ス キ と書いた。
「え!悠仁くん言葉変えないで!わからなくなっちゃった」
「夢…さっきのと一緒だぞ…」
「うそ!ええ…」
「夢ちゃん、ちなみに3文字だったらなんだと思ったの?」
「自分で言うの恥ずかしいな…い、い・や・し 癒し かとおもったんだけど 違う?」
「ちょっと違うけどそれもあってるから…おまけで正解にしてあげる!」
方向はあってるんだけどと恵と野薔薇が天井を見上げる。そもそもこのゲームで思いを伝えさせるのは無理があったかと夢の回答を受け入れた。
「夢、今度は俺の背中に俺に言いたいこと書いて」
「う、うん」
恵と野薔薇がすばやく夢の背後に回り夢の指先をたどる。
夢は悠仁の大きな背中に人差し指を走らせる。
だ い す き
指をそっと離すと恵と野薔薇が心の中で拍手を送った。
しばらくして悠仁が口を開いた。
「…4文字だな」
夢が悠仁の後ろで固まっていると恵と野薔薇が席を二人っきりにした方がいいか?と顔を合わせている。
「俺わかった 夢が俺に言いたいこと」
背後の三人の心臓が早くなる。
「 び ふ て き 」
教室が一瞬にして凍ったように感じる。
悠仁は正面を座ったまま正解を言い当てたと淡々としゃべり続けた。
「夢、ステーキ一人じゃ食いに行けないから俺と行きたいんだろ? この前テレビでやってたステーキ屋うまそうだったもんなー そうだ!どうせ自習だし 昼食いにいこうぜ…あれ」
悠仁が振り返ると三人は教室から消えていた。
「ええ!?なんでみんないないの!?ハズレ?ハズレだったの!?」
あのねのね ― END
野薔薇と夢は自習と書かれた黒板の前で椅子を前後に並べて座っている。
夢が前に座り、野薔薇が夢の背中に指で文字を書いていく。
「はい、終わったよ」
「え、野薔薇ちゃんもう一回!」
「えーいまのスピードでわからないの?」
野薔薇はまた夢の背中に指をあてた。
「私が今一番欲しいもの、だからね?いくよー」
するすると文字を大きく夢の背中に書いていく。
「んー?カタカナだよね?」
「うん それはわかるのね」
腕を組んで考えていると悠仁と恵が入ってきた。
「なんだ…五条先生いないのか また自習」
恵は黒板にデカデカと書かれた文字の人物を想像してため息をつく。
「なになに自習?漫画取ってこようかな」
男子二人が椅子を前後に並べて座る二人を不思議そうにみる。
「釘崎と夢なにやってんの?」
「んー?背中に文字書いてなんて書いたか当てるゲーム」
「あ!野薔薇ちゃん!わかった!コ・ス・メ!」
「ぶぶー 夢ちゃんホントこのゲーム弱いわね… 虎杖、夢ちゃんの背中なんか書いてみて」
「え!?俺??」
恵がこうなってくると面白いぞと野薔薇と合図を交わす。
「そうね~夢ちゃんに言いたいこと!でどう?」
「言いたいこと…」
「そうだな、夢に面と向かって言えないこと背中に書いてみろ」
悠仁は顔を赤くしているが、背を向けて座ったままの夢は悠仁の顔が見えない。
「え?悠仁くんが書くの?ひらがな?カタカナ?」
「夢ちゃん、今回はノーヒントで行きましょう 虎杖どーぞ」
悠仁は姿勢を正し人差し指を夢の背中に当てる。
恵と野薔薇はその様子をじっとみていると悠仁の指がゆっくり動く。
ス キ
「夢ちゃん!今のはわかるでしょ!」
「さすがに簡単すぎるだろう」
恵と野薔薇は 虎杖よくやった とうなずいている。
「ええ??3文字だよね?」
夢の背後にいた3人が固まる。
「ひらがなで3文字は合ってるでしょ?悠仁くんが私にいいたいこと…うーん 3文字でしょう…」
「あ、まって、夢、待ってもう一回書くから!」
恵と野薔薇は可哀そうだなと悠仁に同情のする視線を送る。
大きくゆっくりと ス キ と書いた。
「え!悠仁くん言葉変えないで!わからなくなっちゃった」
「夢…さっきのと一緒だぞ…」
「うそ!ええ…」
「夢ちゃん、ちなみに3文字だったらなんだと思ったの?」
「自分で言うの恥ずかしいな…い、い・や・し 癒し かとおもったんだけど 違う?」
「ちょっと違うけどそれもあってるから…おまけで正解にしてあげる!」
方向はあってるんだけどと恵と野薔薇が天井を見上げる。そもそもこのゲームで思いを伝えさせるのは無理があったかと夢の回答を受け入れた。
「夢、今度は俺の背中に俺に言いたいこと書いて」
「う、うん」
恵と野薔薇がすばやく夢の背後に回り夢の指先をたどる。
夢は悠仁の大きな背中に人差し指を走らせる。
だ い す き
指をそっと離すと恵と野薔薇が心の中で拍手を送った。
しばらくして悠仁が口を開いた。
「…4文字だな」
夢が悠仁の後ろで固まっていると恵と野薔薇が席を二人っきりにした方がいいか?と顔を合わせている。
「俺わかった 夢が俺に言いたいこと」
背後の三人の心臓が早くなる。
「 び ふ て き 」
教室が一瞬にして凍ったように感じる。
悠仁は正面を座ったまま正解を言い当てたと淡々としゃべり続けた。
「夢、ステーキ一人じゃ食いに行けないから俺と行きたいんだろ? この前テレビでやってたステーキ屋うまそうだったもんなー そうだ!どうせ自習だし 昼食いにいこうぜ…あれ」
悠仁が振り返ると三人は教室から消えていた。
「ええ!?なんでみんないないの!?ハズレ?ハズレだったの!?」
あのねのね ― END