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深夜のコンビニ
「うーん 無性にアイスが食べたい…でももう11時半か…」
夢は自分の部屋で雑誌を開くとパフェ特集に目が行く。
「パフェは無理だけどアイスなら…一番近いコンビニ歩いて10分だもんね…行って帰ってきたら0時なっちゃうけど…こっそり行こうかな」
夢は財布とスマホを小さなショルダーバッグに入れた。
「そーっと、出ればきっと大丈夫…」
スニーカーを履いて、部屋から顔を出すと廊下の窓から差し込む月明りのみで照らされている。部屋のドアを静かに閉めて鍵をかけると声をかけられた。
「どこに行くつもりですか」
「うっ!ごめんなさ…」
思わず大きな声で謝ろうとするとダボダボのスエットとパーカーを着た悠仁が立っていた。
「あははっ、ゴメン夢、俺」
「ゆ、悠仁くんか…ビックリした」
「どこ行こうとしてたの?自販機?」
「コンビニ…」
「え!?下のふもとの??」
夢はうなずく。
「こんな夜中一人で行ったら危ないじゃん、俺もついてく」
「え!でも…」
夢が言いかけると廊下の先で見回りが懐中電灯を照らしている。
悠仁が影に隠れるように夢を包み込み二人で隠れる。
自分の目の前にピタッとはりつく悠仁に夢は目を丸くする。
「…大丈夫、角曲がってたわ 夢?ごめん押しつぶしてた?」
「だ、大丈夫だよ…」
「じゃ、こっそり行こうか」
悠仁が手を出した。
「暗いから、ね?」
夢は戸惑いながら悠仁の大きな手に自分の手を重ねた。
「夢なに買いに行きたかったの? あ…もしかして釘崎の方がいい感じの買い物…だった?」
「え?ああ…違うよ アイス…食べたくなっちゃって…」
いつもの道なのに暗いからか、それとも悠仁が手を繋いでくれているからか、道のりが長い気がする。夢はその間ずっと繋がれた手を見ていた。
「夢も夜中にアイスとか食いたくなんだな…」
「うん、なんだか今日は無性に…」
「俺も一口ちょうだい」
「うん、うっくしゅん」
「夢寒い?ほら、これ着な」
悠仁が立ち止まると着ていたパーカーを夢の肩にかける。
「ほら、ちゃんと手通して」
夢が両腕に袖を通すとダボダボの袖口からは手も指先も出てこない。
「やっぱデカイか、ん」
また悠仁が手を出すのでダボダボの袖から手を出してまた二人は手を繋いだ。
「悠仁くんTシャツじゃ寒くない?」
「んー夢と手つないでるから暖かい ってか夢寒いのにアイス食って大丈夫?」
「これとそれは別…」
そんな話をしながら二人はコンビニにたどり着いた。
「悠仁くん何か買う?」
「せっかく来たからコーラ買ってく」
2人が会計を済ますと夢がカップアイスの蓋を開けた。
「ここで食うの?」
「うん、涼しいけどさすがに帰り道で溶けちゃいそうだから…」
夢が一口食べると目を輝かせる。
「期間限定のにしてよかった!おいしい」
「そんなにうまい?」
「悠仁くん食べる?私のスプーンだけど…」
悠仁は嬉しそうに口を開けているのですくったアイスを口へと運んだ。
「ん、うまい 夢に食べさせてもらったから倍の倍うまい」
「そ、そう?」
「夢、これからコンビニ行くとき教えて ついてくからさ」
「ありがとう…今日歩いてて思ってたより暗かったから悠仁くんきてくれてよかった」
「そうだろ?夜道は危ないぞ 夢可愛いんだから誰かに連れてかれたら困る」
「か、かわ…いい…」
「え!あ、可愛くなくはない、可愛いくなくはなくない…あーえーとその」
「ありがとう悠仁くん」
「…コンビニでもどこでも俺夢守れるならついていくから、遠慮なく言って」
「…うん…ありがとう」
「帰るか」
「うん、帰ろう」
悠仁がまた手を出すと二人は手を繋いで高専へ続く夜道を歩いた。
深夜のコンビニ ― END
「うーん 無性にアイスが食べたい…でももう11時半か…」
夢は自分の部屋で雑誌を開くとパフェ特集に目が行く。
「パフェは無理だけどアイスなら…一番近いコンビニ歩いて10分だもんね…行って帰ってきたら0時なっちゃうけど…こっそり行こうかな」
夢は財布とスマホを小さなショルダーバッグに入れた。
「そーっと、出ればきっと大丈夫…」
スニーカーを履いて、部屋から顔を出すと廊下の窓から差し込む月明りのみで照らされている。部屋のドアを静かに閉めて鍵をかけると声をかけられた。
「どこに行くつもりですか」
「うっ!ごめんなさ…」
思わず大きな声で謝ろうとするとダボダボのスエットとパーカーを着た悠仁が立っていた。
「あははっ、ゴメン夢、俺」
「ゆ、悠仁くんか…ビックリした」
「どこ行こうとしてたの?自販機?」
「コンビニ…」
「え!?下のふもとの??」
夢はうなずく。
「こんな夜中一人で行ったら危ないじゃん、俺もついてく」
「え!でも…」
夢が言いかけると廊下の先で見回りが懐中電灯を照らしている。
悠仁が影に隠れるように夢を包み込み二人で隠れる。
自分の目の前にピタッとはりつく悠仁に夢は目を丸くする。
「…大丈夫、角曲がってたわ 夢?ごめん押しつぶしてた?」
「だ、大丈夫だよ…」
「じゃ、こっそり行こうか」
悠仁が手を出した。
「暗いから、ね?」
夢は戸惑いながら悠仁の大きな手に自分の手を重ねた。
「夢なに買いに行きたかったの? あ…もしかして釘崎の方がいい感じの買い物…だった?」
「え?ああ…違うよ アイス…食べたくなっちゃって…」
いつもの道なのに暗いからか、それとも悠仁が手を繋いでくれているからか、道のりが長い気がする。夢はその間ずっと繋がれた手を見ていた。
「夢も夜中にアイスとか食いたくなんだな…」
「うん、なんだか今日は無性に…」
「俺も一口ちょうだい」
「うん、うっくしゅん」
「夢寒い?ほら、これ着な」
悠仁が立ち止まると着ていたパーカーを夢の肩にかける。
「ほら、ちゃんと手通して」
夢が両腕に袖を通すとダボダボの袖口からは手も指先も出てこない。
「やっぱデカイか、ん」
また悠仁が手を出すのでダボダボの袖から手を出してまた二人は手を繋いだ。
「悠仁くんTシャツじゃ寒くない?」
「んー夢と手つないでるから暖かい ってか夢寒いのにアイス食って大丈夫?」
「これとそれは別…」
そんな話をしながら二人はコンビニにたどり着いた。
「悠仁くん何か買う?」
「せっかく来たからコーラ買ってく」
2人が会計を済ますと夢がカップアイスの蓋を開けた。
「ここで食うの?」
「うん、涼しいけどさすがに帰り道で溶けちゃいそうだから…」
夢が一口食べると目を輝かせる。
「期間限定のにしてよかった!おいしい」
「そんなにうまい?」
「悠仁くん食べる?私のスプーンだけど…」
悠仁は嬉しそうに口を開けているのですくったアイスを口へと運んだ。
「ん、うまい 夢に食べさせてもらったから倍の倍うまい」
「そ、そう?」
「夢、これからコンビニ行くとき教えて ついてくからさ」
「ありがとう…今日歩いてて思ってたより暗かったから悠仁くんきてくれてよかった」
「そうだろ?夜道は危ないぞ 夢可愛いんだから誰かに連れてかれたら困る」
「か、かわ…いい…」
「え!あ、可愛くなくはない、可愛いくなくはなくない…あーえーとその」
「ありがとう悠仁くん」
「…コンビニでもどこでも俺夢守れるならついていくから、遠慮なく言って」
「…うん…ありがとう」
「帰るか」
「うん、帰ろう」
悠仁がまた手を出すと二人は手を繋いで高専へ続く夜道を歩いた。
深夜のコンビニ ― END