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朝ごはん
夢は今朝も悠仁と朝食を済ませ、悠仁は洗い物をしていた。
「悠仁くん、私家入先生に呼ばれてるから、五条先生の授業でれないの、伝えてもらってもいいかな?」
「おう、わかった」
悠仁は洗い物を続けながら夢に答えた。
「わあ!もうこんな時間。あそこ遠いからダッシュしないと。またね悠仁くん。洗い物ありがとう。行ってきます」
「いってらっしゃい、またな」
悠仁は振り向いてスポンジを持ったまま玄関でローファーを履く夢を笑顔で見送った。
授業が始まるのを野薔薇、恵、悠仁は机でじっと待っていた。
「五条先生おそくない?いつものことだけど」
野薔薇は机に顎をおいて恵に話しかけようとしたが、本に夢中なのを見て一番廊下側の席の悠仁に声をかけた。
「ねえ、虎杖今朝なに食べたの」
「白飯、豆腐の味噌汁、塩サバ、きんぴらごぼう、生卵2個」
「旅館の朝食じゃん…夢ちゃんは?」
「夢は生卵以外…」
悠仁は途中までいいかけてはっとする。
なんで釘崎が早朝夢と一緒に食べてることを知っている??夢とは内緒にしておこうね、と可愛く言われたきりだったのでてっきり二人だけの秘密だと思っていたのに…と悠仁が一人焦りだす。
すると野薔薇が悠仁の隣の夢の席に座った。
「私達が二人仲良く朝食べてるの知らないとでも思ったのか」
「え!?ふ、伏黒も知ってたのか!?」
恵は本を閉じると慌てふためく悠仁を見た。
「しらないもなにも毎朝虎杖か夢がどっちかの部屋からバタバタ出てくだろ。わかるだろ普通」
それ何時ぐらいに?と野薔薇が恵に聞くと6時という返事に野薔薇は苦い顔をする。
「朝6時って老夫婦じゃん。朝から伏黒かわいそ。さすがにそこまで私の部屋まで聞こえないわ。で~いつから付き合ってるの~夢ちゃんからまだ聞いてないから最近でしょ。水臭いわね、教えなさいよ」
「は?付き合ってないんだけど」
野薔薇と恵の動きが止まったと思ったら、五条が教室に遅れて入ってきた。
「めんごめんごー忘れてた授業。あれ?なんで野薔薇が夢ちゃんの席座ってるの?」
「せんせー夢家入先生のとこ呼ばれたから今日の授業受けられないって」
「えぇー夢ちゃんいないんじゃ自習にすりゃよかった」
ダメ教師と野薔薇と恵が五条を冷たい目で見る。
夢が資料を抱えて部屋の廊下までくると野薔薇と恵が待ち構えていた。
「夢お疲れーバームクーヘンあるんだけど一緒に食べない?」
「野薔薇ちゃん!お疲れ様!あ、恵くんありがとう」
恵は夢が抱えていた資料を代わりに運んで夢の部屋へとやってきた。
野薔薇が小さな備え付けのキッチンに目をやると、茶碗2つ、箸2膳確認した。
「二人とも紅茶?あ、恵くんコーヒーがいいよね」
恵が一言礼をいうと夢はポットでお湯を沸かし始めた。
「今日授業なにやったの?五条先生の授業久しぶりだったから受けたかったな」
「授業はいつも通りだったよ。それよりさ…夢って虎杖と付き合ってないの?」
夢は口が開いたまま固まってしまった。
「な、なんで、え、付き合ってないけどなんでそういう話になるの??」
野薔薇が仲良く重なった茶碗と箸を指さした。
「あのな、夢。おれ虎杖と隣の部屋なんだぞ。明け方6時にバタバタしてたら聞こえるだろ」
「でも朝ごはん食べてるだけで付き合ってるとかじゃ…本当に朝ごはん食べるだけだよ。同じ時間に隣の部屋で食べてるなら一緒に食べないか、って悠仁くんが提案してくれて」
「虎杖発案か。で夢はOKしたわけだ」
「だってきんぴらごぼうたくさん作っても一人だと飽きちゃうし。二人ならお互いに作ったの分けて食べたり…」
「今日のきんぴらごぼうは夢が作ったのね」
「なんで今朝のメニューしって…あ!悠仁くんここにいないのそういうことなの?」
恵が立ち上がり夢が途中までやっていたコーヒーを淹れ始めるとキッチンに置かれたマグカップを指さす。
「これ虎杖専用とかじゃないのか?いいのか使って?」
「せ、専用とかじゃないもん!お客様用!」
野薔薇のスマホが鳴った。
『釘崎ー夢いないんだけど?ほんとに門のとこでいいのかよ』
「あ、ごめん。夢部屋にいたわ。ついでに3人でお茶してる。じゃ」
『伏黒もいんのかよ!?』という悠仁の声を聴きつつ電話を切った。
しばらくすると夢の部屋のドアがノックされる。
「38秒か。門からだったらなかなかのタイムじゃないか」
恵がコーヒーを優雅に飲みながらドアをみる。
夢は立ち上がりドアをそっと開ける。
「夢!?大丈夫か!?」
「え、う、うん。みんなでバームクーヘン食べてたんだけど…上がって」
「釘崎おまえ夢が熊に追い掛け回されてるってウソかよ!?」
バームクーヘン3つしかないから。嘘ついた。と野薔薇は夢の部屋の雑誌をパラパラとめくる。
「悠仁くんも何か飲む?」
「あ、伏黒それ俺のコップ」
野薔薇と恵は顔を見合わせ 「お客様用」 と言い立ち上がった。
「二人とも帰っちゃうの?」
「夢コーヒーごちそうさま。うまかった」
恵は夢の頭をポンポンとなでる。野薔薇は私バームクーヘン持ってきたんだけど?私に頭ポンポンは?ねえ?と言い残しドアが閉められた。
「ごめん悠仁くん、私探してくれてたの?」
「釘崎がいきなり電話で夢が熊に…もういいや」
夢はクスクスと笑う。
「夢、あの二人に俺らが一緒に朝飯食ってるの言った…っていうかバレてたんだけど」
「うん、それ聞きたかったのか、二人で来てたんだよ」
悠仁も夢もお互いなにか言おうとして同時に口が開いた。
「「付き合ってるのかって」」
しばらく二人で黙り込んでしまう。
「あのさ、俺は夢と朝飯食うの好きだけど俺が言い始めたことだし、もし勘違いされて…嫌だったりしたら言ってくれよな」
「ううん…全然嫌じゃないよ」
「そ、そっか。じゃ…」
また明日、同じ時間に食べよう、と言って悠仁は笑顔で部屋を出て行った。
朝ごはん ー END
夢は今朝も悠仁と朝食を済ませ、悠仁は洗い物をしていた。
「悠仁くん、私家入先生に呼ばれてるから、五条先生の授業でれないの、伝えてもらってもいいかな?」
「おう、わかった」
悠仁は洗い物を続けながら夢に答えた。
「わあ!もうこんな時間。あそこ遠いからダッシュしないと。またね悠仁くん。洗い物ありがとう。行ってきます」
「いってらっしゃい、またな」
悠仁は振り向いてスポンジを持ったまま玄関でローファーを履く夢を笑顔で見送った。
授業が始まるのを野薔薇、恵、悠仁は机でじっと待っていた。
「五条先生おそくない?いつものことだけど」
野薔薇は机に顎をおいて恵に話しかけようとしたが、本に夢中なのを見て一番廊下側の席の悠仁に声をかけた。
「ねえ、虎杖今朝なに食べたの」
「白飯、豆腐の味噌汁、塩サバ、きんぴらごぼう、生卵2個」
「旅館の朝食じゃん…夢ちゃんは?」
「夢は生卵以外…」
悠仁は途中までいいかけてはっとする。
なんで釘崎が早朝夢と一緒に食べてることを知っている??夢とは内緒にしておこうね、と可愛く言われたきりだったのでてっきり二人だけの秘密だと思っていたのに…と悠仁が一人焦りだす。
すると野薔薇が悠仁の隣の夢の席に座った。
「私達が二人仲良く朝食べてるの知らないとでも思ったのか」
「え!?ふ、伏黒も知ってたのか!?」
恵は本を閉じると慌てふためく悠仁を見た。
「しらないもなにも毎朝虎杖か夢がどっちかの部屋からバタバタ出てくだろ。わかるだろ普通」
それ何時ぐらいに?と野薔薇が恵に聞くと6時という返事に野薔薇は苦い顔をする。
「朝6時って老夫婦じゃん。朝から伏黒かわいそ。さすがにそこまで私の部屋まで聞こえないわ。で~いつから付き合ってるの~夢ちゃんからまだ聞いてないから最近でしょ。水臭いわね、教えなさいよ」
「は?付き合ってないんだけど」
野薔薇と恵の動きが止まったと思ったら、五条が教室に遅れて入ってきた。
「めんごめんごー忘れてた授業。あれ?なんで野薔薇が夢ちゃんの席座ってるの?」
「せんせー夢家入先生のとこ呼ばれたから今日の授業受けられないって」
「えぇー夢ちゃんいないんじゃ自習にすりゃよかった」
ダメ教師と野薔薇と恵が五条を冷たい目で見る。
夢が資料を抱えて部屋の廊下までくると野薔薇と恵が待ち構えていた。
「夢お疲れーバームクーヘンあるんだけど一緒に食べない?」
「野薔薇ちゃん!お疲れ様!あ、恵くんありがとう」
恵は夢が抱えていた資料を代わりに運んで夢の部屋へとやってきた。
野薔薇が小さな備え付けのキッチンに目をやると、茶碗2つ、箸2膳確認した。
「二人とも紅茶?あ、恵くんコーヒーがいいよね」
恵が一言礼をいうと夢はポットでお湯を沸かし始めた。
「今日授業なにやったの?五条先生の授業久しぶりだったから受けたかったな」
「授業はいつも通りだったよ。それよりさ…夢って虎杖と付き合ってないの?」
夢は口が開いたまま固まってしまった。
「な、なんで、え、付き合ってないけどなんでそういう話になるの??」
野薔薇が仲良く重なった茶碗と箸を指さした。
「あのな、夢。おれ虎杖と隣の部屋なんだぞ。明け方6時にバタバタしてたら聞こえるだろ」
「でも朝ごはん食べてるだけで付き合ってるとかじゃ…本当に朝ごはん食べるだけだよ。同じ時間に隣の部屋で食べてるなら一緒に食べないか、って悠仁くんが提案してくれて」
「虎杖発案か。で夢はOKしたわけだ」
「だってきんぴらごぼうたくさん作っても一人だと飽きちゃうし。二人ならお互いに作ったの分けて食べたり…」
「今日のきんぴらごぼうは夢が作ったのね」
「なんで今朝のメニューしって…あ!悠仁くんここにいないのそういうことなの?」
恵が立ち上がり夢が途中までやっていたコーヒーを淹れ始めるとキッチンに置かれたマグカップを指さす。
「これ虎杖専用とかじゃないのか?いいのか使って?」
「せ、専用とかじゃないもん!お客様用!」
野薔薇のスマホが鳴った。
『釘崎ー夢いないんだけど?ほんとに門のとこでいいのかよ』
「あ、ごめん。夢部屋にいたわ。ついでに3人でお茶してる。じゃ」
『伏黒もいんのかよ!?』という悠仁の声を聴きつつ電話を切った。
しばらくすると夢の部屋のドアがノックされる。
「38秒か。門からだったらなかなかのタイムじゃないか」
恵がコーヒーを優雅に飲みながらドアをみる。
夢は立ち上がりドアをそっと開ける。
「夢!?大丈夫か!?」
「え、う、うん。みんなでバームクーヘン食べてたんだけど…上がって」
「釘崎おまえ夢が熊に追い掛け回されてるってウソかよ!?」
バームクーヘン3つしかないから。嘘ついた。と野薔薇は夢の部屋の雑誌をパラパラとめくる。
「悠仁くんも何か飲む?」
「あ、伏黒それ俺のコップ」
野薔薇と恵は顔を見合わせ 「お客様用」 と言い立ち上がった。
「二人とも帰っちゃうの?」
「夢コーヒーごちそうさま。うまかった」
恵は夢の頭をポンポンとなでる。野薔薇は私バームクーヘン持ってきたんだけど?私に頭ポンポンは?ねえ?と言い残しドアが閉められた。
「ごめん悠仁くん、私探してくれてたの?」
「釘崎がいきなり電話で夢が熊に…もういいや」
夢はクスクスと笑う。
「夢、あの二人に俺らが一緒に朝飯食ってるの言った…っていうかバレてたんだけど」
「うん、それ聞きたかったのか、二人で来てたんだよ」
悠仁も夢もお互いなにか言おうとして同時に口が開いた。
「「付き合ってるのかって」」
しばらく二人で黙り込んでしまう。
「あのさ、俺は夢と朝飯食うの好きだけど俺が言い始めたことだし、もし勘違いされて…嫌だったりしたら言ってくれよな」
「ううん…全然嫌じゃないよ」
「そ、そっか。じゃ…」
また明日、同じ時間に食べよう、と言って悠仁は笑顔で部屋を出て行った。
朝ごはん ー END