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五条の言う 六本木 に来るとおんぼろの雑居ビルに着いた。
「先生、私が田舎からきたからってここが六本木じゃないことぐらいわかります」
五条は学生を車から降ろすと、夢はビルから漂うおどろおどろした空気に肩を震わす。
悠仁が心配して夢に駆け寄る。
「夢大丈夫か?」
「いますね呪い」恵もビルを見上げた。
「こんな雑居ビルにも出るのか」
学校と同じ理由だと恵が悠仁に説明する。
「虎杖ってなんでそんなこともしらないの、夢ちゃんの事情はともかく」
「こいつ、宿儺の指取り込んだんだ」
悠仁はそう、と自分の開けた口を指さす。
「うそでしょ!きっしょ!夢ちゃん!すぐさまそいつから離れなさい。あれ飲み込んだとか…うぇー!寒気がする」
「さて、3人の実力試しと言ったとこかな。建物内の呪い祓ってきてちょうだい」
「五条先生、私もですか?」
夢ちゃんも試しに行ってみて。無理そうだったらすぐ戻ってきていいから。
「恵は病み上がりだから僕と外で待機してる。あ、悠仁これ」
五条は悠仁に呪具を渡した。
「悠仁はもう呪いの塊みたいなもんだから大丈夫だと思うけど、この屠坐魔を使って祓ってみて」
野薔薇を先頭に悠仁が続き、彼の袖を引っ張りながら夢が続いた。
「夢ちゃん、呪物飲み込みヤローにそんなくっつかないで私についてきなさい」
「うえ!?みんな一緒に回るんじゃないのかよ!」
「効率が悪いでしょ!夢ちゃんをあんたと一緒にしたらなにするかわかんないし!」
「なんで俺悪者扱いなの!?さっき会ったばっかだよね!?」
野薔薇と夢は上の階へと進んだ。
「夢ちゃんってどう呪い祓うの?呪具?」
「道具はないんだけど…私反転術式っていうのが使えるって五条先生が言ってて、でも小さいのだったら、こう、ピュッと祓えるみたい」
「反転術式!?まってなにそのピュッって。手じゃない」
小さいのってここじゃ意味が…と野薔薇が考えていると部屋の一室に不自然なマネキンを見つける。
「夢ちゃん下がってて」
野薔薇が素早く手元の釘とトンカチで1体を祓う夢が何かに気づく。
「の、野薔薇ちゃん男の子が…」
部屋のさらに奥で小さな男の子がうずくまっていた。夢が駆け寄ると、野薔薇が待って!と止めようするが遅かった。
男の子が隠れていた別の呪いに捕らわれ、夢も腕をつかまれている。男の子と夢は呪いに強く握り閉められ、男の子の首からは食い込んだ呪いの爪で血が出ていた。
野薔薇が頭をフル回転していると壁が壊れ、手が出てきた。悠仁だ。
隙を狙い二人を捕えていた呪いを野薔薇が祓うと、悠仁は片手に男の子、もう片方に夢を抱えた。
「コンクリの壁に穴開けるとかどういう馬鹿力なのよ!?」
「ナイスチームプレー!」と悠仁は満面の笑みだ。
「まあ、なんとか終わったし。サンキュー」野薔薇もため息をつくが悠仁のおかげでもあるなと礼を言った。
野薔薇が悠仁に抱えられた夢を見ると気を失っていた。
「やっぱ夢は実戦向きじゃないのかな。釘崎、男の子頼む」
野薔薇が男の子を抱っこすると、悠仁は夢をお姫様抱っこする形で抱えた。
夢ちゃんに変に触るんじゃないわよ!と野薔薇に注意されながらビルを後にした。
「お疲れサマンサー!あれ、夢ちゃんやっぱ駄目だった?」
悠仁に抱えられた夢がゆっくりと目を開けた。
「え!悠仁くん!?」悠仁に抱えられて驚いた夢がそっと地面に降ろされた。
「ごめんなさい、やっぱり祓うのは難しいみたいです」
「謝ることないよ」と五条が手をひらひらとさせる。
野薔薇に手を引かれた男の子に気づいた夢は男の子の方へと駆け寄った。怖かったよね、大丈夫?というと男の子は大丈夫、と返事をした。ここ痛いよね、おまじないで治してあげるよ、というと男の子の頬を包み込んだ。
五条が野薔薇にみてみて、と言うので男の子の手を離すと二人の間に暖かい光が現れ包み込む。
「凄い綺麗」
男の子を送る手配を五条がしていると野薔薇が夢に駆け寄った。
「夢ちゃん凄いね。なんだろ、今まで見たことない感じの反転術式だった」
そうかな、ありがとうと夢が野薔薇に礼を言う。
「夢の術式すげえぞ、なんかほわわ~ってする」
なんで虎杖がそれ知ってんのよ、とまた口論になる。
夢がコンクリを突き破った悠仁の手もさすがにボロボロだった。
「悠仁くん、手かして」
悠仁が手を出すと、夢は手を包み込み、小さく暖かい光がぽうと放たれる。
すると悠仁の手が綺麗に元通りになった。
「やっぱほわわ~ってするし、完治!すぐさままたコンクリ殴れる!サンキュー夢!」
野薔薇も自分のダメージを探すがこれといってない。えー私もなんか治してほしいー。とだだをこねる。
「夢、力使い切るなよ」恵が夢の肩をぽんと叩く。
「さてさて、焼肉と寿司だっけ?」
五条の一声に一同大盛り上がりで伊地知の運転する車に乗り込んだ。
「先生、私が田舎からきたからってここが六本木じゃないことぐらいわかります」
五条は学生を車から降ろすと、夢はビルから漂うおどろおどろした空気に肩を震わす。
悠仁が心配して夢に駆け寄る。
「夢大丈夫か?」
「いますね呪い」恵もビルを見上げた。
「こんな雑居ビルにも出るのか」
学校と同じ理由だと恵が悠仁に説明する。
「虎杖ってなんでそんなこともしらないの、夢ちゃんの事情はともかく」
「こいつ、宿儺の指取り込んだんだ」
悠仁はそう、と自分の開けた口を指さす。
「うそでしょ!きっしょ!夢ちゃん!すぐさまそいつから離れなさい。あれ飲み込んだとか…うぇー!寒気がする」
「さて、3人の実力試しと言ったとこかな。建物内の呪い祓ってきてちょうだい」
「五条先生、私もですか?」
夢ちゃんも試しに行ってみて。無理そうだったらすぐ戻ってきていいから。
「恵は病み上がりだから僕と外で待機してる。あ、悠仁これ」
五条は悠仁に呪具を渡した。
「悠仁はもう呪いの塊みたいなもんだから大丈夫だと思うけど、この屠坐魔を使って祓ってみて」
野薔薇を先頭に悠仁が続き、彼の袖を引っ張りながら夢が続いた。
「夢ちゃん、呪物飲み込みヤローにそんなくっつかないで私についてきなさい」
「うえ!?みんな一緒に回るんじゃないのかよ!」
「効率が悪いでしょ!夢ちゃんをあんたと一緒にしたらなにするかわかんないし!」
「なんで俺悪者扱いなの!?さっき会ったばっかだよね!?」
野薔薇と夢は上の階へと進んだ。
「夢ちゃんってどう呪い祓うの?呪具?」
「道具はないんだけど…私反転術式っていうのが使えるって五条先生が言ってて、でも小さいのだったら、こう、ピュッと祓えるみたい」
「反転術式!?まってなにそのピュッって。手じゃない」
小さいのってここじゃ意味が…と野薔薇が考えていると部屋の一室に不自然なマネキンを見つける。
「夢ちゃん下がってて」
野薔薇が素早く手元の釘とトンカチで1体を祓う夢が何かに気づく。
「の、野薔薇ちゃん男の子が…」
部屋のさらに奥で小さな男の子がうずくまっていた。夢が駆け寄ると、野薔薇が待って!と止めようするが遅かった。
男の子が隠れていた別の呪いに捕らわれ、夢も腕をつかまれている。男の子と夢は呪いに強く握り閉められ、男の子の首からは食い込んだ呪いの爪で血が出ていた。
野薔薇が頭をフル回転していると壁が壊れ、手が出てきた。悠仁だ。
隙を狙い二人を捕えていた呪いを野薔薇が祓うと、悠仁は片手に男の子、もう片方に夢を抱えた。
「コンクリの壁に穴開けるとかどういう馬鹿力なのよ!?」
「ナイスチームプレー!」と悠仁は満面の笑みだ。
「まあ、なんとか終わったし。サンキュー」野薔薇もため息をつくが悠仁のおかげでもあるなと礼を言った。
野薔薇が悠仁に抱えられた夢を見ると気を失っていた。
「やっぱ夢は実戦向きじゃないのかな。釘崎、男の子頼む」
野薔薇が男の子を抱っこすると、悠仁は夢をお姫様抱っこする形で抱えた。
夢ちゃんに変に触るんじゃないわよ!と野薔薇に注意されながらビルを後にした。
「お疲れサマンサー!あれ、夢ちゃんやっぱ駄目だった?」
悠仁に抱えられた夢がゆっくりと目を開けた。
「え!悠仁くん!?」悠仁に抱えられて驚いた夢がそっと地面に降ろされた。
「ごめんなさい、やっぱり祓うのは難しいみたいです」
「謝ることないよ」と五条が手をひらひらとさせる。
野薔薇に手を引かれた男の子に気づいた夢は男の子の方へと駆け寄った。怖かったよね、大丈夫?というと男の子は大丈夫、と返事をした。ここ痛いよね、おまじないで治してあげるよ、というと男の子の頬を包み込んだ。
五条が野薔薇にみてみて、と言うので男の子の手を離すと二人の間に暖かい光が現れ包み込む。
「凄い綺麗」
男の子を送る手配を五条がしていると野薔薇が夢に駆け寄った。
「夢ちゃん凄いね。なんだろ、今まで見たことない感じの反転術式だった」
そうかな、ありがとうと夢が野薔薇に礼を言う。
「夢の術式すげえぞ、なんかほわわ~ってする」
なんで虎杖がそれ知ってんのよ、とまた口論になる。
夢がコンクリを突き破った悠仁の手もさすがにボロボロだった。
「悠仁くん、手かして」
悠仁が手を出すと、夢は手を包み込み、小さく暖かい光がぽうと放たれる。
すると悠仁の手が綺麗に元通りになった。
「やっぱほわわ~ってするし、完治!すぐさままたコンクリ殴れる!サンキュー夢!」
野薔薇も自分のダメージを探すがこれといってない。えー私もなんか治してほしいー。とだだをこねる。
「夢、力使い切るなよ」恵が夢の肩をぽんと叩く。
「さてさて、焼肉と寿司だっけ?」
五条の一声に一同大盛り上がりで伊地知の運転する車に乗り込んだ。