【2】これからの関係
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悠仁、恵、脹相、乙骨は呪術高専にたどり着いた。
校内へ入ると恵が悠仁に声をかる。
「虎杖、もう会うって決めてるんだろ? 夢なら家入先生のとこいるぞ」
悠仁は顔を上げると、恵が行ってこい、と背中を押した。
「悪い、すぐ戻る」
悠仁は夢の元へ走った。
「やはりお兄ちゃんとしては会っておかないと…」
脹相が悠仁の後を追いそうなので、恵が止める。
「久しぶりの再開なんで…そっとしておいてやってください」
悠仁は家入の事務室へと急いだ。
さっきまで気持ちが迷っていたが、高専に戻ると夢と過ごした時間が蘇る。
2ヵ月耐えてたときとまた違う、今は1日でも会えない日があると辛かった。
もう9日も離れている。夢に会いたい、声が聴きたい、抱きしめたい。
夢は家入の事務室に顔を出した。
「夢、まだ治療室にいたのか? もう日付変わって朝5時だぞ…ちょっと休憩しろ」
「はい…でも…猪野さん達心配なので…ちょっと資料の確認していいですか?」
夢は奥の資料室のドアを開けて入って行った。家入は夢に聞こえるように大きな声で続ける。
「夢おかげで伊地知もぴんぴんしてる、私もいるし大丈夫…だ…」
家入が事務室のドアが開いたのに気づくと、そこには悠仁が立っていた。家入は資料室の奥にいる、と指さすと悠仁が会釈し、歩き出した。
「えと……どこだったけ」
夢が棚で探し物をしていると 「夢」 と資料室の入り口から呼ばれた。
「…ゆ…」
振り向いて名前を呼ぶ前に悠仁は夢に抱き着いてた。
「夢…」
「ゆ、悠仁くん?悠仁くんなの?」
一度腕を解くと夢は悠仁の顔をまじまじと見つめる。
「悠仁くん……やっと会えた…」
「夢…会いたかった ごめん遅くなって」
夢は首を横にふると優しく悠仁を見つめ返す。
「いつ戻ったの?みんなと一緒?」
「今さっき、伏黒も乙骨先輩もいる…あと…釘崎と…ナナミンのこと…」
夢は目を閉じてゆっくりとうなずいた。
「悠仁くんも辛かったでしょ」
資料室の外から家入が声をかける。
「夢ー!猪野のとこいるからー虎杖とごゆっくり」
ドアの閉まる音がする。
「夢、ちょっと一緒にきてくれるか?」
夢はうなずくと、悠仁と廊下を出て悠仁の部屋へと向かった。歩いてる最中、悠仁が真人のことを話した。
「ナナミンも釘崎も目の前で…ツギハギのやつは祓われた、死んだが正しいのかな でもこれから伏黒達とまたやらなきゃいけないことがある」
繋いだ悠仁の手が強く握られるのを感じ取った。
悠仁の部屋に着くと悠仁と夢は靴を脱いで部屋に上がる。久しぶりにこの空間で二人きりになれた。
悠仁は立ったまま夢を正面に向かせて両手を包み込んだ。
「夢…渋谷で…宿儺がたくさん殺した……呪霊じゃない…普通の人をたくさん…俺がやったのと変わらない…」
あの時のことを思い出して悠仁はだんだんと下を向く。
「悠仁くん…こっち向いて」
泣くのをこらえて悠仁は夢の目をみた。相変わらず夢の目はきらきらとしている。
夢は久しぶりに悠仁の顔をじっと眺め顔の傷跡をそっと触る。
きっと会えなかった間に言葉では言い表せないほどたくさんの出来事が大切な人にあったのだな、と夢は考える。
「悠仁くんは…悠仁くんにしかできないことをやってるんだよ 恵くんが悠仁のところへ行くのもそうでしょ? みんな悠仁くんが必要なんだよ 私だって悠仁くんが必要なの 宿儺がなにかしても悠仁くんのせいじゃないって私は思うよ」
「ありがとう夢」
「会いたかったよ悠仁くん…」
「俺も夢に会いたかった」
お互いの目に自分が写る。今まで通りお互い微笑む。
悠仁は夢を強く抱き締めた。
夢の匂い、細い体、さらさらとした髪全て愛おしい。
抱きしめたまま、悠仁は夢の耳に小声で話しかける。
「夢、これから何があるかわからない。俺の中で宿儺の力が確実に強くなってる…俺は戻ってこれないかもしれない、宿儺がみんなを、夢を、傷つけるかもしれない」
「…例え悠仁くんが宿儺に変わったとしても…私は悠仁くんを探すよ、どこへでも 大丈夫だよ」
「本当は夢に会うのが怖かった 宿儺だったとしてもやったのは俺に変わりない…自分が許せなかった…夢に会ったらまた甘えて、傍にいたいって都合のいいこと言って夢を困らせたくなかった でも伏黒が夢が俺を待ってるって言って… やっぱり夢に今後会えない方が辛いってわかった」
夢は悠仁の腕の中で静かに悠仁の優しい声を聴いていた。
「夢、今虎杖悠仁として向き合えてるから聞いてほしい」
悠仁はゆっくり夢の離すと目をみる。自分が宿儺ではない自分が写っている。
「夢、夢のことずっと好き、好じゃたりない。世界一大好きです」
悠仁は真っすぐ真剣な眼差しで夢を見る。夢は悠仁の言葉を聞いて目をうるうるとさせる。
「悠仁くん…私も同じだよ…悠仁くんのこと…世界で一番大好き」
悠仁はホントに?と目を丸くする。夢は優しく微笑み、ゆっくりうなずいた。
「夢…ちょっとまって」
悠仁はチェストの引き出しから小さな箱を取り出した。
それを大事に手に持つと、夢の前に跪いた。
「これが無事終わったら…どっか二人きりになれるとこ行こう ずっと一緒にいたい 夢がいないと駄目なんだ」
悠仁は手にした箱を開けると小さなアクアマリンが埋め込まれたシルバーの指輪が輝いている。
「年齢的にまだお互い無理だけど…絶対夢を幸せにする」
「え…え、ま、まって、これ、プ、プロポーズ?」
「うん 夢を離したくない絶対迎えにくる その時になったらもう一回ちゃんと結婚を申し込むから 待っててくれますか?」
夢の頬を涙が流れる。
「…うん、うん 待ってる」
「指輪 受け取ってくれる?」
夢はうなずくと悠仁は夢の左手薬指に指輪をはめた。
「アクアマリン…悠仁くんの誕生石だね」
「夢の誕生石にしようと持ったんだけど…この方がそばにいる感じするかなって思って」
「とっても綺麗」
「あ!これ仮だから、その時になったらちゃんとでっかいダイアの買うから、その時は一緒にいこうな」
夢はくすくすと笑う。
「悠仁くん、私これで十分幸せだよ」
悠仁が立ち上がると夢の小さな左手に自分の手を重ねる。夢の両頬を優しく包み込み唇を重ねた。ずっと変わらない、優しいキスがおりてくる。
またお互いを確かめ合う時間がくるように、祈るように繰り返されるキスは暖かくも切なかった。
悠仁は着替えたほうがいいなとクローゼットから制服を探し、着替え始めた。
「悠仁くん…指輪…いつ買ったの?」
「1ヵ月前かな?…本当はロマンチックなクリスマスディナーを囲んで…なぁんて予定立ててたんだけど」
「え、その時からその…プ、プロポーズ…」
「うん 思ってた ずっと言おうって考えてた」
夢が顔を真っ赤にする。
「夢……早くてもしかして引いてる…?」
「ううん、すごく真剣に考えてくれてたんだって…思って…そうしたら…う、嬉しくて…」
ベッドに腰かけてた夢の隣に座ると悠仁が強く抱きしめた。
「夢、俺ずっと夢のことは真剣に考えてるよ さっきも言ったけど宇宙一大好き」
世界一が宇宙一になってるよ?と夢が笑う。
「私も同じだよ悠仁くん、大好き」
夢は悠仁の制服のパーカーを整えた。
「夢……また朝ご飯たべて…デートして」
「旅行も行こうね」
「約束な」「うん、約束」
悠仁はもう一度夢を抱き締める。
「行こう夢、みんなのとこに」
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校内へ入ると恵が悠仁に声をかる。
「虎杖、もう会うって決めてるんだろ? 夢なら家入先生のとこいるぞ」
悠仁は顔を上げると、恵が行ってこい、と背中を押した。
「悪い、すぐ戻る」
悠仁は夢の元へ走った。
「やはりお兄ちゃんとしては会っておかないと…」
脹相が悠仁の後を追いそうなので、恵が止める。
「久しぶりの再開なんで…そっとしておいてやってください」
悠仁は家入の事務室へと急いだ。
さっきまで気持ちが迷っていたが、高専に戻ると夢と過ごした時間が蘇る。
2ヵ月耐えてたときとまた違う、今は1日でも会えない日があると辛かった。
もう9日も離れている。夢に会いたい、声が聴きたい、抱きしめたい。
夢は家入の事務室に顔を出した。
「夢、まだ治療室にいたのか? もう日付変わって朝5時だぞ…ちょっと休憩しろ」
「はい…でも…猪野さん達心配なので…ちょっと資料の確認していいですか?」
夢は奥の資料室のドアを開けて入って行った。家入は夢に聞こえるように大きな声で続ける。
「夢おかげで伊地知もぴんぴんしてる、私もいるし大丈夫…だ…」
家入が事務室のドアが開いたのに気づくと、そこには悠仁が立っていた。家入は資料室の奥にいる、と指さすと悠仁が会釈し、歩き出した。
「えと……どこだったけ」
夢が棚で探し物をしていると 「夢」 と資料室の入り口から呼ばれた。
「…ゆ…」
振り向いて名前を呼ぶ前に悠仁は夢に抱き着いてた。
「夢…」
「ゆ、悠仁くん?悠仁くんなの?」
一度腕を解くと夢は悠仁の顔をまじまじと見つめる。
「悠仁くん……やっと会えた…」
「夢…会いたかった ごめん遅くなって」
夢は首を横にふると優しく悠仁を見つめ返す。
「いつ戻ったの?みんなと一緒?」
「今さっき、伏黒も乙骨先輩もいる…あと…釘崎と…ナナミンのこと…」
夢は目を閉じてゆっくりとうなずいた。
「悠仁くんも辛かったでしょ」
資料室の外から家入が声をかける。
「夢ー!猪野のとこいるからー虎杖とごゆっくり」
ドアの閉まる音がする。
「夢、ちょっと一緒にきてくれるか?」
夢はうなずくと、悠仁と廊下を出て悠仁の部屋へと向かった。歩いてる最中、悠仁が真人のことを話した。
「ナナミンも釘崎も目の前で…ツギハギのやつは祓われた、死んだが正しいのかな でもこれから伏黒達とまたやらなきゃいけないことがある」
繋いだ悠仁の手が強く握られるのを感じ取った。
悠仁の部屋に着くと悠仁と夢は靴を脱いで部屋に上がる。久しぶりにこの空間で二人きりになれた。
悠仁は立ったまま夢を正面に向かせて両手を包み込んだ。
「夢…渋谷で…宿儺がたくさん殺した……呪霊じゃない…普通の人をたくさん…俺がやったのと変わらない…」
あの時のことを思い出して悠仁はだんだんと下を向く。
「悠仁くん…こっち向いて」
泣くのをこらえて悠仁は夢の目をみた。相変わらず夢の目はきらきらとしている。
夢は久しぶりに悠仁の顔をじっと眺め顔の傷跡をそっと触る。
きっと会えなかった間に言葉では言い表せないほどたくさんの出来事が大切な人にあったのだな、と夢は考える。
「悠仁くんは…悠仁くんにしかできないことをやってるんだよ 恵くんが悠仁のところへ行くのもそうでしょ? みんな悠仁くんが必要なんだよ 私だって悠仁くんが必要なの 宿儺がなにかしても悠仁くんのせいじゃないって私は思うよ」
「ありがとう夢」
「会いたかったよ悠仁くん…」
「俺も夢に会いたかった」
お互いの目に自分が写る。今まで通りお互い微笑む。
悠仁は夢を強く抱き締めた。
夢の匂い、細い体、さらさらとした髪全て愛おしい。
抱きしめたまま、悠仁は夢の耳に小声で話しかける。
「夢、これから何があるかわからない。俺の中で宿儺の力が確実に強くなってる…俺は戻ってこれないかもしれない、宿儺がみんなを、夢を、傷つけるかもしれない」
「…例え悠仁くんが宿儺に変わったとしても…私は悠仁くんを探すよ、どこへでも 大丈夫だよ」
「本当は夢に会うのが怖かった 宿儺だったとしてもやったのは俺に変わりない…自分が許せなかった…夢に会ったらまた甘えて、傍にいたいって都合のいいこと言って夢を困らせたくなかった でも伏黒が夢が俺を待ってるって言って… やっぱり夢に今後会えない方が辛いってわかった」
夢は悠仁の腕の中で静かに悠仁の優しい声を聴いていた。
「夢、今虎杖悠仁として向き合えてるから聞いてほしい」
悠仁はゆっくり夢の離すと目をみる。自分が宿儺ではない自分が写っている。
「夢、夢のことずっと好き、好じゃたりない。世界一大好きです」
悠仁は真っすぐ真剣な眼差しで夢を見る。夢は悠仁の言葉を聞いて目をうるうるとさせる。
「悠仁くん…私も同じだよ…悠仁くんのこと…世界で一番大好き」
悠仁はホントに?と目を丸くする。夢は優しく微笑み、ゆっくりうなずいた。
「夢…ちょっとまって」
悠仁はチェストの引き出しから小さな箱を取り出した。
それを大事に手に持つと、夢の前に跪いた。
「これが無事終わったら…どっか二人きりになれるとこ行こう ずっと一緒にいたい 夢がいないと駄目なんだ」
悠仁は手にした箱を開けると小さなアクアマリンが埋め込まれたシルバーの指輪が輝いている。
「年齢的にまだお互い無理だけど…絶対夢を幸せにする」
「え…え、ま、まって、これ、プ、プロポーズ?」
「うん 夢を離したくない絶対迎えにくる その時になったらもう一回ちゃんと結婚を申し込むから 待っててくれますか?」
夢の頬を涙が流れる。
「…うん、うん 待ってる」
「
夢はうなずくと悠仁は夢の左手薬指に指輪をはめた。
「アクアマリン…悠仁くんの誕生石だね」
「夢の誕生石にしようと持ったんだけど…この方がそばにいる感じするかなって思って」
「とっても綺麗」
「あ!これ仮だから、その時になったらちゃんとでっかいダイアの買うから、その時は一緒にいこうな」
夢はくすくすと笑う。
「悠仁くん、私これで十分幸せだよ」
悠仁が立ち上がると夢の小さな左手に自分の手を重ねる。夢の両頬を優しく包み込み唇を重ねた。ずっと変わらない、優しいキスがおりてくる。
またお互いを確かめ合う時間がくるように、祈るように繰り返されるキスは暖かくも切なかった。
悠仁は着替えたほうがいいなとクローゼットから制服を探し、着替え始めた。
「悠仁くん…指輪…いつ買ったの?」
「1ヵ月前かな?…本当はロマンチックなクリスマスディナーを囲んで…なぁんて予定立ててたんだけど」
「え、その時からその…プ、プロポーズ…」
「うん 思ってた ずっと言おうって考えてた」
夢が顔を真っ赤にする。
「夢……早くてもしかして引いてる…?」
「ううん、すごく真剣に考えてくれてたんだって…思って…そうしたら…う、嬉しくて…」
ベッドに腰かけてた夢の隣に座ると悠仁が強く抱きしめた。
「夢、俺ずっと夢のことは真剣に考えてるよ さっきも言ったけど宇宙一大好き」
世界一が宇宙一になってるよ?と夢が笑う。
「私も同じだよ悠仁くん、大好き」
夢は悠仁の制服のパーカーを整えた。
「夢……また朝ご飯たべて…デートして」
「旅行も行こうね」
「約束な」「うん、約束」
悠仁はもう一度夢を抱き締める。
「行こう夢、みんなのとこに」
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