【2】これからの関係
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七海の時とは違う。
運ばれてきた野薔薇の顔面左が無い。家入がうまく包帯で隠してくれているがその包帯も血が滲み、黒ずんできている。
右目を閉じているが、あちこちに顔に傷がある。
「野薔薇ちゃん 起きてよ……」
野薔薇ちゃんはいつも色々な話をしてくれた
悠仁くんが一度この世からいなくなってしまったときも
毎日部屋に来てくれて色々な話をしてくれた
最新のコスメやファッション
はまっているドラマや俳優さんの話
私は家の特殊な事情で回りから避けられてて
小学校、中学校まともに 友達 と呼べる子はいなくて
野薔薇ちゃんはそんな私の唯一の女友達だったと思う
悠仁くんと付き合うきっかけを作ってくれたのも野薔薇ちゃんだった
私がいなくてもいずれそうなってたって、ってきっと笑うと思う
野薔薇ちゃんには感謝してもしきれない
ねえ、野薔薇ちゃん
今日出かける前に、お鍋しようって言ってくれたよね
あの時もっと声をかければよかった
夢は野薔薇の栗色の髪をそっとなでた。
「ねえ、野薔薇ちゃん、この前話してたお店一緒に行こうって…言ってたよね…今度おそろいの服買おうって…まだ野薔薇ちゃんに話したいことたくさんあったのに…これから私誰に相談事すればいいの……ねえ…のばらちゃ…起きてょぅ…うっうっ…」
泣きながら息を切らし、パイプ椅子に座ったまま野薔薇の手を握る。ずっと夢を見ていた家入が声をかけにきた。
「夢、寝なくてもいいから少し横になってろ」
「い、家入先生…」
「…ごたついて、ここを離れることになった 高専に戻る準備をするから…釘崎を高専に戻してあげよう その時、夢がへばってたら釘崎がっかりするぞ」
「……家入先生…もう…もう…誰も失いたくない……」
「夢…」
家入は夢の背中を優しくなでた。すると野薔薇を運んできた新田が申し訳なさそうに声をかける。
「あのう…すみません…」
「…新田くんどうした?」
「あの…釘崎さんがいたとこに、虎杖くんもいて…たぶんそっちの子への伝言だと思うんですけど 心配しないで って伝えて言われて…」
夢がゆっくり顔を上げた。
「夢、聞いたか?」
「ゆ、悠仁くんが…? はい…ありがとう新田さん…教えてくれてありございます… そっか…悠仁くんも…野薔薇ちゃんのこと…うぅぅ…」
「家入先生、あの子…一人にして大丈夫ですか?」
「言っても釘崎のそばから離れないだろうから、しばらくそっとしておく」
「夢」
「…ん……いつの間にか寝ちゃってた…め、恵くん横になってなくて大丈夫な…の?」
恵が立ちあがった夢を抱き寄せる。
「釘崎の状態もみた……夢大丈夫かって大丈夫じゃないよな こういう時こそ虎杖の役割なんだけどな…俺ですまん」
恵が夢を離そうとすると夢が肩を震わせる。
「め、恵くん…なんで大切な人がこんな…」
「虎杖もきっと同じこと思ってる」
涙を白衣で拭くと並んでいた野薔薇のストレッチャーが無くなってる。
「え!?野薔薇ちゃんは??」
「大丈夫だ、夢、みんな高専に戻した」
恵と夢の前に学長が立っていた。
「学長…」
「ここももうすぐで片付く、夢も家入と一度高専に戻れ」
「でも学長、五条先生は?他のみんなは?」
恵は事情をしっているのであろう険しい顔をしている。すると学長が夢に説明した。
「夏油…が悟を封印したまま持ち去った。この先は悟の封印を解く方法と夏油の目的を探ることを同時進行せねばならない あと…」
恵と夢が学長を見ると少し笑顔を見せる。
「少しばかり私は席を外す。高専には天元様がいる、そこなら安心だ ふたりは乙骨とそこへ向かってくれ 伏黒、夢を頼んだぞ」
学長はそう言うと去って行ってしまった。
「恵くん…あの…」
「俺は今から乙骨先輩と落ち合うことになってる」
「…悠仁くんは…」
「…乙骨先輩と一緒にいる 夢も連れて行ってやって早く会わしてやりたんだけどまだ呪霊がうろうろしてる 夢を危険にさらして連れてくのは無理だ」
夢はうなずいた。
「三人で高専に行くから、その時必ず夢のところに虎杖を連れてく、約束する 家入先生達と高専に行って待っててくれ」
「うん、わかった」
「なにか伝えておくことあるか?」
「待ってる…って伝えてくれる?」
「わかった伝える」
恵は家入に礼を言うと暗闇へと消えて行った。
「さ、夢、私達で最後だ そろそろ行こう」
「はい」
家入と夢、は救護の係と共に仮救護室を後にした。
→
運ばれてきた野薔薇の顔面左が無い。家入がうまく包帯で隠してくれているがその包帯も血が滲み、黒ずんできている。
右目を閉じているが、あちこちに顔に傷がある。
「野薔薇ちゃん 起きてよ……」
野薔薇ちゃんはいつも色々な話をしてくれた
悠仁くんが一度この世からいなくなってしまったときも
毎日部屋に来てくれて色々な話をしてくれた
最新のコスメやファッション
はまっているドラマや俳優さんの話
私は家の特殊な事情で回りから避けられてて
小学校、中学校まともに 友達 と呼べる子はいなくて
野薔薇ちゃんはそんな私の唯一の女友達だったと思う
悠仁くんと付き合うきっかけを作ってくれたのも野薔薇ちゃんだった
私がいなくてもいずれそうなってたって、ってきっと笑うと思う
野薔薇ちゃんには感謝してもしきれない
ねえ、野薔薇ちゃん
今日出かける前に、お鍋しようって言ってくれたよね
あの時もっと声をかければよかった
夢は野薔薇の栗色の髪をそっとなでた。
「ねえ、野薔薇ちゃん、この前話してたお店一緒に行こうって…言ってたよね…今度おそろいの服買おうって…まだ野薔薇ちゃんに話したいことたくさんあったのに…これから私誰に相談事すればいいの……ねえ…のばらちゃ…起きてょぅ…うっうっ…」
泣きながら息を切らし、パイプ椅子に座ったまま野薔薇の手を握る。ずっと夢を見ていた家入が声をかけにきた。
「夢、寝なくてもいいから少し横になってろ」
「い、家入先生…」
「…ごたついて、ここを離れることになった 高専に戻る準備をするから…釘崎を高専に戻してあげよう その時、夢がへばってたら釘崎がっかりするぞ」
「……家入先生…もう…もう…誰も失いたくない……」
「夢…」
家入は夢の背中を優しくなでた。すると野薔薇を運んできた新田が申し訳なさそうに声をかける。
「あのう…すみません…」
「…新田くんどうした?」
「あの…釘崎さんがいたとこに、虎杖くんもいて…たぶんそっちの子への伝言だと思うんですけど 心配しないで って伝えて言われて…」
夢がゆっくり顔を上げた。
「夢、聞いたか?」
「ゆ、悠仁くんが…? はい…ありがとう新田さん…教えてくれてありございます… そっか…悠仁くんも…野薔薇ちゃんのこと…うぅぅ…」
「家入先生、あの子…一人にして大丈夫ですか?」
「言っても釘崎のそばから離れないだろうから、しばらくそっとしておく」
「夢」
「…ん……いつの間にか寝ちゃってた…め、恵くん横になってなくて大丈夫な…の?」
恵が立ちあがった夢を抱き寄せる。
「釘崎の状態もみた……夢大丈夫かって大丈夫じゃないよな こういう時こそ虎杖の役割なんだけどな…俺ですまん」
恵が夢を離そうとすると夢が肩を震わせる。
「め、恵くん…なんで大切な人がこんな…」
「虎杖もきっと同じこと思ってる」
涙を白衣で拭くと並んでいた野薔薇のストレッチャーが無くなってる。
「え!?野薔薇ちゃんは??」
「大丈夫だ、夢、みんな高専に戻した」
恵と夢の前に学長が立っていた。
「学長…」
「ここももうすぐで片付く、夢も家入と一度高専に戻れ」
「でも学長、五条先生は?他のみんなは?」
恵は事情をしっているのであろう険しい顔をしている。すると学長が夢に説明した。
「夏油…が悟を封印したまま持ち去った。この先は悟の封印を解く方法と夏油の目的を探ることを同時進行せねばならない あと…」
恵と夢が学長を見ると少し笑顔を見せる。
「少しばかり私は席を外す。高専には天元様がいる、そこなら安心だ ふたりは乙骨とそこへ向かってくれ 伏黒、夢を頼んだぞ」
学長はそう言うと去って行ってしまった。
「恵くん…あの…」
「俺は今から乙骨先輩と落ち合うことになってる」
「…悠仁くんは…」
「…乙骨先輩と一緒にいる 夢も連れて行ってやって早く会わしてやりたんだけどまだ呪霊がうろうろしてる 夢を危険にさらして連れてくのは無理だ」
夢はうなずいた。
「三人で高専に行くから、その時必ず夢のところに虎杖を連れてく、約束する 家入先生達と高専に行って待っててくれ」
「うん、わかった」
「なにか伝えておくことあるか?」
「待ってる…って伝えてくれる?」
「わかった伝える」
恵は家入に礼を言うと暗闇へと消えて行った。
「さ、夢、私達で最後だ そろそろ行こう」
「はい」
家入と夢、は救護の係と共に仮救護室を後にした。
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