【2】これからの関係
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
-
まぶしい…
だれだ?ぼやけてる
声がきこえる
しってる声と
おぼえのない声
だれ?
きっと また 会えるよ 悠仁くん
この子は 悠仁だ ―― 仁、あれは香織じゃない
悠仁くんのこと スキ、ダイスキ
悠仁が目を覚ますとそばでぱちぱちと焚火の音がする。
心臓…刺されて…乙骨先輩といたアレなんだったんだ…
「え…生きてる?」起き上がると焚火を挟んで悠仁を刺した乙骨が座っていた。
「よ、よかったぁーー」
悠仁をみて乙骨は笑顔をみせる。さっきまでのオーラをまるで違う。
「なにがどうなってるんですか?」
「…1ヵ月前だったかな、五条先生に会ってね、君のことを頼まれてたんだ。それでやむを得ず殺す芝居させてもらった」
「え?芝居?」
「五条先生、このこと予感してたみたいで、万が一先生になにかあった場合、1年生、2年生を俺に頼みたいって。特に君、虎杖くん、僕と同じで死刑が決まってたからね、心配だったみたい」
「虎杖くんの死刑執行人として上に認めてもらうために、君を殺すって縛りを結んだんだ。ごめん、それで一度殺さずおえなかったんだ」
「でも…俺生きてる」
「反転術式だよ。君なら耐えられると思ってた。虎杖くんこれで2回目だもんね生き返るの。しばらくは周りをごまかせるとは思う。状況が状況だからね、仕方なかったんだ 直哉さんには伝言人として君の死を見てもらう必要もあったからね、一度彼は京都に戻ったよ」
「なんで…どうしてそんなことまでして俺を…」
「僕が大切にしている人達が君を大切にしているからだよ」
悠仁は焚火越しの乙骨をまっすぐみる。
「僕もね、一度身に余る大きな力を背負った、自分自身が招いたモノだったんだけどね 虎杖くんとは違う、君の背負った力は君の力じゃない」
乙骨は続ける「虎杖くん、君は悪くない」
「違うんだ…俺のせいとかどうこうじゃなくて…俺は人を…」
「虎杖」
暗闇から聞き慣れた声がする。
「ふ、伏黒」
「今まで何やってた?高専に戻るぞ」
「俺はもう戻れない」
うつむく悠仁を見て恵が腕を組みながら声をかける。
「夢が 待ってる って言ってたぞ」
夢の名前を聞いて悠仁はおもむろに顔をあげた。
「会ったのか!?夢大丈夫なのか?」
「心配ない 高専にいる」
一瞬悠仁の顔が明るくなったかと思ったが、またうつむいてしまった。
「…でも俺は夢に会う資格はない…もう夢が知ってる俺じゃない…」
「本当にそう思ってるか? オマエの夢への気持ちってそんなもんなのか」
「…夢が好きだ、どうしょうもないくらい でも俺がいると夢まで危険な目にあう 夢になにかあったらそれこそ自分を許せない」
「だったら守ってやればいいだろ 夢はずっとオマエのこと待ってるぞ 俺じゃなにもしてやれない」
悠仁は自分の拳を強く握る。
「夢は虎杖じゃないと駄目なんだよ わかるだろ」
「伏黒…俺…」
「夢は高専にいる、会うか会わないかはオマエが決めろ お前は人を救うんだろ?今俺はお前の助けが必要だ」
悠仁が顔を上げる。
「五条先生を封印した夏油…の中の加茂憲倫が仕組んだ呪術を持った互いの殺し合い、死滅回遊 ここに津美紀も巻きこまれてる 虎杖の力が必要なんだ」
悠仁は恵の言葉を聞き、乙骨と目を合わせた。
「…乙骨先輩 宿儺が伏黒で何か企んでる 俺の中には既に15本宿儺の指がある 残り5本食わされても入れ替わらないと思う」
乙骨は静かに悠仁の話に耳を傾ける。
「それでも入れ替わったら 迷わず殺してくれ 特に夢に危険が及ぶようだったら、即座に 先輩ならできると思う」
「わかった ベストを尽くすよ ちなみに…」
恵と悠仁が乙骨の言葉を待つ。
「夢、ってこの子のこと?」
「え、あ それ」
悠仁が自分の胸に手を触れるがボタンが無い。首にかけていたはずのボタンは乙骨の手のひらにあった。
「高専のボタン、裏にイニシャル彫ってあるからね 首からかけてるくらいだから大事な人のなんだろうと思って持ってたんだ」
「あ、ありがとうございます…よかった」
悠仁は首にかけると紐を硬く結んだ。
「大切な人なんでしょ」
悠仁が照れると恵が答えた。
「先輩、夢はこいつの彼女です」
「え、あぁ…そう…えと…その万が一があって僕が虎杖くん殺しちゃって大丈夫かな?」
「大丈夫です…夢はきっとわかってくれる それに夢なら死んでも俺を見つけられると思うんです だからよろしくお願いします」
死んでどうやってみつけるんだよ、と恵が突っ込みそうになったところで、乙骨はわかったとうなずいた。
「伏黒、俺はなにをすればいい?」
「高専に戻って、天元様と会う 一つ、五条先生の封印の解き方、二つ、加茂憲倫の目的を知る、死滅回遊は呪術のテロだ 自体を把握するのにこの二つの回答が必要だ それを知ってるのは天元様だ 天元様は高専内の結界にいる 1000個以上の扉のたった一つが 天元様のいる場所へと繋がっている」
「1000個?それ当てないと天元様に会えないのか…」
恵が目を閉じて考える悠仁を見る。
「伏黒、今聞いておきたい 釘崎はどうなった」
恵は下を向いて何も言わなかった。
「夢は…」
「…ずっと釘崎に寄り添ってた」
「そうか…分かった…」
二人が静まると暗闇から脹相が顔を出してきた。
「その天元様の隠す結界だが どうにかなるかもしれない」
「以前真人が高専で宿儺の指と俺達兄弟を盗み出しただろ、その方法と同じことをする」
「どういうことだ?」
「向こうに行ってから説明する ところで悠仁、やはりあのボタンは大事な人のものだったんだな 夢とやらをお兄ちゃんに紹介しろ」
「さ、伏黒、先輩、行きましょう」
悠仁は脹相の話を無視してみんなで高専へと急いだ。
→
まぶしい…
だれだ?ぼやけてる
声がきこえる
しってる声と
おぼえのない声
だれ?
きっと また 会えるよ 悠仁くん
この子は 悠仁だ ―― 仁、あれは香織じゃない
悠仁くんのこと スキ、ダイスキ
悠仁が目を覚ますとそばでぱちぱちと焚火の音がする。
心臓…刺されて…乙骨先輩といたアレなんだったんだ…
「え…生きてる?」起き上がると焚火を挟んで悠仁を刺した乙骨が座っていた。
「よ、よかったぁーー」
悠仁をみて乙骨は笑顔をみせる。さっきまでのオーラをまるで違う。
「なにがどうなってるんですか?」
「…1ヵ月前だったかな、五条先生に会ってね、君のことを頼まれてたんだ。それでやむを得ず殺す芝居させてもらった」
「え?芝居?」
「五条先生、このこと予感してたみたいで、万が一先生になにかあった場合、1年生、2年生を俺に頼みたいって。特に君、虎杖くん、僕と同じで死刑が決まってたからね、心配だったみたい」
「虎杖くんの死刑執行人として上に認めてもらうために、君を殺すって縛りを結んだんだ。ごめん、それで一度殺さずおえなかったんだ」
「でも…俺生きてる」
「反転術式だよ。君なら耐えられると思ってた。虎杖くんこれで2回目だもんね生き返るの。しばらくは周りをごまかせるとは思う。状況が状況だからね、仕方なかったんだ 直哉さんには伝言人として君の死を見てもらう必要もあったからね、一度彼は京都に戻ったよ」
「なんで…どうしてそんなことまでして俺を…」
「僕が大切にしている人達が君を大切にしているからだよ」
悠仁は焚火越しの乙骨をまっすぐみる。
「僕もね、一度身に余る大きな力を背負った、自分自身が招いたモノだったんだけどね 虎杖くんとは違う、君の背負った力は君の力じゃない」
乙骨は続ける「虎杖くん、君は悪くない」
「違うんだ…俺のせいとかどうこうじゃなくて…俺は人を…」
「虎杖」
暗闇から聞き慣れた声がする。
「ふ、伏黒」
「今まで何やってた?高専に戻るぞ」
「俺はもう戻れない」
うつむく悠仁を見て恵が腕を組みながら声をかける。
「夢が 待ってる って言ってたぞ」
夢の名前を聞いて悠仁はおもむろに顔をあげた。
「会ったのか!?夢大丈夫なのか?」
「心配ない 高専にいる」
一瞬悠仁の顔が明るくなったかと思ったが、またうつむいてしまった。
「…でも俺は夢に会う資格はない…もう夢が知ってる俺じゃない…」
「本当にそう思ってるか? オマエの夢への気持ちってそんなもんなのか」
「…夢が好きだ、どうしょうもないくらい でも俺がいると夢まで危険な目にあう 夢になにかあったらそれこそ自分を許せない」
「だったら守ってやればいいだろ 夢はずっとオマエのこと待ってるぞ 俺じゃなにもしてやれない」
悠仁は自分の拳を強く握る。
「夢は虎杖じゃないと駄目なんだよ わかるだろ」
「伏黒…俺…」
「夢は高専にいる、会うか会わないかはオマエが決めろ お前は人を救うんだろ?今俺はお前の助けが必要だ」
悠仁が顔を上げる。
「五条先生を封印した夏油…の中の加茂憲倫が仕組んだ呪術を持った互いの殺し合い、死滅回遊 ここに津美紀も巻きこまれてる 虎杖の力が必要なんだ」
悠仁は恵の言葉を聞き、乙骨と目を合わせた。
「…乙骨先輩 宿儺が伏黒で何か企んでる 俺の中には既に15本宿儺の指がある 残り5本食わされても入れ替わらないと思う」
乙骨は静かに悠仁の話に耳を傾ける。
「それでも入れ替わったら 迷わず殺してくれ 特に夢に危険が及ぶようだったら、即座に 先輩ならできると思う」
「わかった ベストを尽くすよ ちなみに…」
恵と悠仁が乙骨の言葉を待つ。
「夢、ってこの子のこと?」
「え、あ それ」
悠仁が自分の胸に手を触れるがボタンが無い。首にかけていたはずのボタンは乙骨の手のひらにあった。
「高専のボタン、裏にイニシャル彫ってあるからね 首からかけてるくらいだから大事な人のなんだろうと思って持ってたんだ」
「あ、ありがとうございます…よかった」
悠仁は首にかけると紐を硬く結んだ。
「大切な人なんでしょ」
悠仁が照れると恵が答えた。
「先輩、夢はこいつの彼女です」
「え、あぁ…そう…えと…その万が一があって僕が虎杖くん殺しちゃって大丈夫かな?」
「大丈夫です…夢はきっとわかってくれる それに夢なら死んでも俺を見つけられると思うんです だからよろしくお願いします」
死んでどうやってみつけるんだよ、と恵が突っ込みそうになったところで、乙骨はわかったとうなずいた。
「伏黒、俺はなにをすればいい?」
「高専に戻って、天元様と会う 一つ、五条先生の封印の解き方、二つ、加茂憲倫の目的を知る、死滅回遊は呪術のテロだ 自体を把握するのにこの二つの回答が必要だ それを知ってるのは天元様だ 天元様は高専内の結界にいる 1000個以上の扉のたった一つが 天元様のいる場所へと繋がっている」
「1000個?それ当てないと天元様に会えないのか…」
恵が目を閉じて考える悠仁を見る。
「伏黒、今聞いておきたい 釘崎はどうなった」
恵は下を向いて何も言わなかった。
「夢は…」
「…ずっと釘崎に寄り添ってた」
「そうか…分かった…」
二人が静まると暗闇から脹相が顔を出してきた。
「その天元様の隠す結界だが どうにかなるかもしれない」
「以前真人が高専で宿儺の指と俺達兄弟を盗み出しただろ、その方法と同じことをする」
「どういうことだ?」
「向こうに行ってから説明する ところで悠仁、やはりあのボタンは大事な人のものだったんだな 夢とやらをお兄ちゃんに紹介しろ」
「さ、伏黒、先輩、行きましょう」
悠仁は脹相の話を無視してみんなで高専へと急いだ。
→