【2】これからの関係
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夢は家入のところに呼び出されていたので伊地知とのミーティングに欠席していた。
「他に気になることが無ければ、今日の任務内容の確認は以上です。お疲れ様ですでした。あ、あと明日の出張任務ですが、仙台に決まりましたので一泊できる準備をお願いします」
伊地知が説明を終えたので教室から出ようとすると野薔薇が「え」という声をあげる。
「釘崎さんどうかしましたか?」
「伊地知さんいま 仙台 って言いましたよね?」
「ええ、明日。新幹線の時間に間に合うように車準備しますので」
伊地知は ではまた、と言って教室を出て行った。
「虎杖!仙台だよ、地元でしょ?」
「おぉ、久しぶりだな。久しぶりにあそこのラーメン食おう」
そうじゃないだろ、と野薔薇が苦い顔を悠仁に向ける。
「夢に言うのか?」
恵の問いに悠仁は教室を見上げて考える。
「あー夢のお土産どうしよっかなー甘いものがいいだろうな」
「ラーメンとか土産とかじゃなくて!泊まりだぞ!?私だったら行けないのわかってても知ったらショック受けるわ」
悠仁はなんで?という顔をしている。
「あんたねぇ、彼氏 が自分の生まれ育った地元に帰るの!任務だったとしても気になるでしょう。初恋の人に偶然あった!みたいな」
「そんなドラマみたいなことないだろ…しかも夢と初めて会ったの仙台だし。まあ…初日はいろいろゴタゴタしてたからあれだけど」
「初日って俺も五条先生もいただろ。しかも初対面だぞあの時は。今の関係とも違う」
「だからって夢を任務に連れて行けないだろーそれに夢にどこに行くかなんて隠したくないし」
まあそうだけど、と野薔薇も恵も黙ってしまった。
「お疲れ様ー」
夢が教室に入ってきた。
「今日はみんな怪我無しだってね、伊地知さんに聞いたよ…どうしたの野薔薇ちゃんに恵くん」
「あ、伏黒、大事な用事を思い出したから行くぞ」
伏黒はそうだった、と言って野薔薇と教室を出て行った。
「二人ともどうしたんだろ…悠仁くんなにかあったの?」
「うーん、夢、明日遠出の任務だって話したじゃん?」
夢は、覚えてるよ、とうなずいた。
「仙台なんだ」
「あ…そう…なんだ。悠仁くん久しぶりじゃない?帰るの」
「うん、まあ…。夢、一緒に行きたいか?」
「え!…もちろん悠仁くんの地元は行ってみたいけど…だからって任務にはついて行けないよ…」
悠仁はやっぱり行きたいは行きたいのか、と腕を組んで考える。
通常任務もそうだが、遠出の任務も夢は高専で待機している。
「悠仁くんでもね…」夢は悠仁の隣に座って耳打ちする。
「お、おう…そ、そうだな…わかった」
「 伏黒、聞こえる? 」
「 さっきまで聞こえてた 」
2人が教室の扉に耳をすませていたが二人の会話が聞こえなくなった。
するとドアがガラっと開いて悠仁と夢が出てきた。
「どわっ!さ、さぁーて明日の準備しよ~」
驚いた野薔薇と恵が自分達の部屋へ帰って行った。
「あの二人どうしたの?」
「なんだろうな?俺も準備してくるわ」
翌朝―
出発前に悠仁は夢の部屋のドアノックする。
いつもより早い時間だったので夢もまだ起きていないだろうと思ったが、ドアが開いた。
「あれ、夢起きてたのか?」
「おはよう。うん、お弁当作ってたから…」
テーブルに3人分のお弁当が並んでいる。
「やった!今日は早いから夢の弁当ないかと思ってたんだ!サンキュー!嬉しい」
夢は遠出の時はお弁当を三人分作って悠仁達に持たせていた。
「夢、終わったらすぐ連絡するから」
「うん、待ってるね」
悠仁が夢を抱き締めると耳元で呟く。
「昨日夢が言ってたの約束な」
「うん、約束」
「行ってくる」
「うん、いってらっしゃい」
いってきますのキスを交わし、悠仁は、じゃ、と夢を離しドアを開け、そっと閉めると伏黒が腕を組んで目の前に立っていた。
「うぉ!伏黒…い、いたのか…おはよう…」
「なんでこんな早朝夢の部屋から出てくるんだ」
「え!?夢が弁当作ってくれたの受け取ってただけだよ」
悠仁がお弁当が入った袋をがさっと開けた。
「…夢が作ったのか?」
「おう」
「ふぁああ…おはよ…ねむっ」
野薔薇がいつも通り大荷物で部屋から出てきた。
「釘崎…すげぇ荷物…一泊だぞ」
「うるさいわねーいいじゃない」
三人は伊地知の運転する車で東京駅へと出発した。
東京駅に着くと、野薔薇が朝ごはん買う、と売店で立ち止まった。
「釘崎、夢が3人分弁当作ってくれたんだ」
言うの忘れてたと悠仁が手元の袋を開ける。
「あんたねぇ、そういう大事なことは朝イチ言いなさいよ!夢ちゃんのお弁当…久しぶり…嬉しい」
新幹線の席に着くと野薔薇が早く!とお弁当を出すように急かす。
「これ、あと伏黒はこれ」
「夢ちゃん…うぅ…私が好きな朝パンだしぃ…サンドイッチ…めっちゃうれじい…」
「これは…なんだ?黒い…」
伏黒はお弁当を二人にみせる。
「キャラ弁?…あ、それ逆じゃないか?」
伏黒が弁当箱を逆に向ける。
「あ…玉犬……かわいい」
野薔薇と悠仁が顔を合わせる。
「伏黒、いま かわいい って言ったよね」
「言った」
野薔薇が悠仁のお弁当を覗く。
「わ!あ!まて!」
ピンクのでんぶで大きなハートが描かれている。
「夢ちゃんて結構古風なとこあるわよね…てか虎杖のすごい量だな…」
「俺の胃袋のキャパを夢はよーーくわかってる」
伏黒は手にしたお弁当を見つめる。
「虎杖、お前夢大事にしろよ」
「お、おう…」
呪術高専―
夢はいつも通り家入のところで作業していた。
「夢、虎杖…と釘崎、伏黒明日まで帰ってこないんだろ?」
「はい!」
「なんだよ、へこんでると思ったのに」
「ふふふっ」
夢のスマホが鳴ると白衣のポケットから取り出した。
「あ、野薔薇ちゃん」
夢の作ったお弁当と三人が写った写真が届いた。
三人からごちそうさま、というメッセージがその後に続く。
しばらくして個別に悠仁からメッセージが届いた。
夢、昨日の約束
絶対実現しような
夢と二人っきりで地元回るの
すげえ楽しみ
今日また落ち着いたら連絡する
「夢、顔真っ赤だぞ。虎杖から愛のメールか」
「な、なんでもないです…」
家入の一言で夢は資料に顔を隠した。
「他に気になることが無ければ、今日の任務内容の確認は以上です。お疲れ様ですでした。あ、あと明日の出張任務ですが、仙台に決まりましたので一泊できる準備をお願いします」
伊地知が説明を終えたので教室から出ようとすると野薔薇が「え」という声をあげる。
「釘崎さんどうかしましたか?」
「伊地知さんいま 仙台 って言いましたよね?」
「ええ、明日。新幹線の時間に間に合うように車準備しますので」
伊地知は ではまた、と言って教室を出て行った。
「虎杖!仙台だよ、地元でしょ?」
「おぉ、久しぶりだな。久しぶりにあそこのラーメン食おう」
そうじゃないだろ、と野薔薇が苦い顔を悠仁に向ける。
「夢に言うのか?」
恵の問いに悠仁は教室を見上げて考える。
「あー夢のお土産どうしよっかなー甘いものがいいだろうな」
「ラーメンとか土産とかじゃなくて!泊まりだぞ!?私だったら行けないのわかってても知ったらショック受けるわ」
悠仁はなんで?という顔をしている。
「あんたねぇ、
「そんなドラマみたいなことないだろ…しかも夢と初めて会ったの仙台だし。まあ…初日はいろいろゴタゴタしてたからあれだけど」
「初日って俺も五条先生もいただろ。しかも初対面だぞあの時は。今の関係とも違う」
「だからって夢を任務に連れて行けないだろーそれに夢にどこに行くかなんて隠したくないし」
まあそうだけど、と野薔薇も恵も黙ってしまった。
「お疲れ様ー」
夢が教室に入ってきた。
「今日はみんな怪我無しだってね、伊地知さんに聞いたよ…どうしたの野薔薇ちゃんに恵くん」
「あ、伏黒、大事な用事を思い出したから行くぞ」
伏黒はそうだった、と言って野薔薇と教室を出て行った。
「二人ともどうしたんだろ…悠仁くんなにかあったの?」
「うーん、夢、明日遠出の任務だって話したじゃん?」
夢は、覚えてるよ、とうなずいた。
「仙台なんだ」
「あ…そう…なんだ。悠仁くん久しぶりじゃない?帰るの」
「うん、まあ…。夢、一緒に行きたいか?」
「え!…もちろん悠仁くんの地元は行ってみたいけど…だからって任務にはついて行けないよ…」
悠仁はやっぱり行きたいは行きたいのか、と腕を組んで考える。
通常任務もそうだが、遠出の任務も夢は高専で待機している。
「悠仁くんでもね…」夢は悠仁の隣に座って耳打ちする。
「お、おう…そ、そうだな…わかった」
「 伏黒、聞こえる? 」
「 さっきまで聞こえてた 」
2人が教室の扉に耳をすませていたが二人の会話が聞こえなくなった。
するとドアがガラっと開いて悠仁と夢が出てきた。
「どわっ!さ、さぁーて明日の準備しよ~」
驚いた野薔薇と恵が自分達の部屋へ帰って行った。
「あの二人どうしたの?」
「なんだろうな?俺も準備してくるわ」
翌朝―
出発前に悠仁は夢の部屋のドアノックする。
いつもより早い時間だったので夢もまだ起きていないだろうと思ったが、ドアが開いた。
「あれ、夢起きてたのか?」
「おはよう。うん、お弁当作ってたから…」
テーブルに3人分のお弁当が並んでいる。
「やった!今日は早いから夢の弁当ないかと思ってたんだ!サンキュー!嬉しい」
夢は遠出の時はお弁当を三人分作って悠仁達に持たせていた。
「夢、終わったらすぐ連絡するから」
「うん、待ってるね」
悠仁が夢を抱き締めると耳元で呟く。
「昨日夢が言ってたの約束な」
「うん、約束」
「行ってくる」
「うん、いってらっしゃい」
いってきますのキスを交わし、悠仁は、じゃ、と夢を離しドアを開け、そっと閉めると伏黒が腕を組んで目の前に立っていた。
「うぉ!伏黒…い、いたのか…おはよう…」
「なんでこんな早朝夢の部屋から出てくるんだ」
「え!?夢が弁当作ってくれたの受け取ってただけだよ」
悠仁がお弁当が入った袋をがさっと開けた。
「…夢が作ったのか?」
「おう」
「ふぁああ…おはよ…ねむっ」
野薔薇がいつも通り大荷物で部屋から出てきた。
「釘崎…すげぇ荷物…一泊だぞ」
「うるさいわねーいいじゃない」
三人は伊地知の運転する車で東京駅へと出発した。
東京駅に着くと、野薔薇が朝ごはん買う、と売店で立ち止まった。
「釘崎、夢が3人分弁当作ってくれたんだ」
言うの忘れてたと悠仁が手元の袋を開ける。
「あんたねぇ、そういう大事なことは朝イチ言いなさいよ!夢ちゃんのお弁当…久しぶり…嬉しい」
新幹線の席に着くと野薔薇が早く!とお弁当を出すように急かす。
「これ、あと伏黒はこれ」
「夢ちゃん…うぅ…私が好きな朝パンだしぃ…サンドイッチ…めっちゃうれじい…」
「これは…なんだ?黒い…」
伏黒はお弁当を二人にみせる。
「キャラ弁?…あ、それ逆じゃないか?」
伏黒が弁当箱を逆に向ける。
「あ…玉犬……かわいい」
野薔薇と悠仁が顔を合わせる。
「伏黒、いま かわいい って言ったよね」
「言った」
野薔薇が悠仁のお弁当を覗く。
「わ!あ!まて!」
ピンクのでんぶで大きなハートが描かれている。
「夢ちゃんて結構古風なとこあるわよね…てか虎杖のすごい量だな…」
「俺の胃袋のキャパを夢はよーーくわかってる」
伏黒は手にしたお弁当を見つめる。
「虎杖、お前夢大事にしろよ」
「お、おう…」
呪術高専―
夢はいつも通り家入のところで作業していた。
「夢、虎杖…と釘崎、伏黒明日まで帰ってこないんだろ?」
「はい!」
「なんだよ、へこんでると思ったのに」
「ふふふっ」
夢のスマホが鳴ると白衣のポケットから取り出した。
「あ、野薔薇ちゃん」
夢の作ったお弁当と三人が写った写真が届いた。
三人からごちそうさま、というメッセージがその後に続く。
しばらくして個別に悠仁からメッセージが届いた。
夢、昨日の約束
絶対実現しような
夢と二人っきりで地元回るの
すげえ楽しみ
今日また落ち着いたら連絡する
「夢、顔真っ赤だぞ。虎杖から愛のメールか」
「な、なんでもないです…」
家入の一言で夢は資料に顔を隠した。