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夢はガラガラと銀色の医療用カートに必要な物を乗せて回復室に向かっているとピザの匂いが廊下までしてくる。
まさかねぇ、と覗いてみると野薔薇と悠仁が恵のベッドでピザを食べていた。
「夢ちゃーん待ってたよー」野薔薇が声をかけると夢が恵と目を合わせた。
「恵くん、これ 食べてないよね?」
食べてない食べてないと首と両手をふると夢はほっとした顔をみせる。
「だって伏黒さっき卵粥食べてたんだもんな?」
野薔薇はパンダ先輩が言ってたやつかとピザを頬張る。
「ゆ、悠仁くん!」
「虎杖、なんでお粥はお粥でも卵のお粥って知ってるんだ?」
恵はベッドに座ったまま腕を組む。
「だって昨日てか深夜夢のとこで味見……あ」
「い、虎杖あんた夜中に夢ちゃんの部屋行ったの!?やだ!!汚らわしい!!」
野薔薇は夢に抱きついて頭を撫でる。なにもされてない?感動の再開の流れであんなことやこんなことを…。
「「ないないない!!!!」」
夢と悠仁は思いっきり否定する。さすがに悠仁の部屋で添い寝したなんて言えば誤解をまねくので二人はだまりこんだが2人とも顔が真っ赤だ。
「……梅」ぽつりと窓際のベッドから狗巻が呼ぶのを聴いて夢は慌ててカートを押して部屋の端まで移動した。
「おい、虎杖なんで耳まで赤いんだよ」
野薔薇が悠仁の真っ赤な顔を見る。悠仁は野薔薇に目を合わせずナンデモアリマセン、とカタコトでピザを飲み込む。伏黒は虎杖に限ってそんなことしないだろ、と話題を変えた。
「最近狗巻先輩、梅って具言うようになったよな」
「そうなの?元々なんて言ってるかわからないから具の種類に注目してなかった。あ、伏黒はわかるんでしょ?なに 梅 って」
コーラをペットボトルでぐびぐび飲む悠仁をちらりと恵はみた。
「……夢ちゃん、のあとに何か続いてる」
夢 ち ゃ ん ? ?
それを聞いた悠仁はゲホゲホと咳き込む。
「狗巻先輩って ちゃん 付けで呼ぶタイプに見えなかった。待って、私はなんて呼ばれてるの?」
「野薔薇」
呼び捨てかーい!と野薔薇はひっくり返る。恵は咳き込む虎杖をクールに見ている。
「どう思う虎杖?」
「べ、別になんとも…」と言いながら狗巻と夢がいるベッドの方をじっと見つめる。
「狗巻先輩ごめんなさいお待たせして、家入先生から御札もらってきたのでつけますね、上脱げますか?」
「……おかか」
「じゃ手は上げられます?」
狗巻はスッと両手を上げるので夢はTシャツを脱がした。
悠仁と違い細マッチョだなとふと思う。
鎖骨と首当たりにぺたぺたと御札を貼り、ちょっとお顔失礼します、というと両手で頬を包み込んだ。
ぽう、と無数の小さな光がベッドカーテンから漏れる。
恵、野薔薇、悠仁はその光を遠くから見つめていると光で二人の影が重なって見える。
悠仁は口が開きっぱなしだ。影が重なってるだけだ、と悠仁のパーカーを恵がひっぱる。
「しゃけ」
「よかった。でも家入先生の御札の力がほとんどですよ」
「梅」
「どういたしまして。また様子見に来ますね」
制服の上の白衣、髪をかき上げながらカートの上を片付けカルテに記入する夢を見て野薔薇が口を開く。「ありゃ惚れるわ」
「なに?顔になにかついてる?」夢は自分の顔を触る。
「夢の治療がますます上達してるって話」
「え!ほんと?嬉しい」クリップボードを抱えたまま顔を隠す姿に野薔薇、悠仁は胸を打たれる。
「今度は恵くんの番なのでピザの箱片付けてー」
野薔薇と悠仁はいそいそと空の箱を閉めベッドから離れると夢はにっこり二人に笑顔をむけ、ベッドカーテンを閉めた。
恵の治療を終えると悠仁と野薔薇がまた恵の隣に座った。
「そーいや虎杖、あの2年のゴリラとなんで仲良いの?」
「え?あの体大きい人…悠仁くん殴ってた…よね?」夢は交流会冒頭の映像を思い出した。
「俺もよくわかんねーけど親友にされてた」
夢、野薔薇、恵の頭に?が浮かぶ。
「でも伏黒の怪我が大したことなくてよかったな」
「家入先生と夢の治療のおかげだよ。あとあの時呪力がほとんどなかったのが逆によかったみたいだ」
恵は続ける。
「虎杖、オマエ強くなったんだな。あの時…俺達それぞれの真実が正しいと言ったな。その通りだと思う。でも逆に言えば2人とも間違ってる」
野薔薇がため息をつく。
「答えがない問題もあるでしょ」
「そうだ答えなんかない、あとは自分が納得できるかだ。我を通さずに納得なんてできねぇだろ。弱い呪術師は我を通せない……俺も強くなる。すぐに追い越すぞ」
悠仁はにこっと笑う。
「伏黒は相変わらずだな」
「ちょっと女子抜きで話すすめんな」
夢も笑う。
「それでこそ虎杖 の友達だ」
東堂がいきなり顔を出してきて夢は羽上がる。
悠仁は音速で回復室の窓から飛び出すと東堂も続いた。
「かんべんしてくれー!」と悠仁の声が鳴り響いた。
まさかねぇ、と覗いてみると野薔薇と悠仁が恵のベッドでピザを食べていた。
「夢ちゃーん待ってたよー」野薔薇が声をかけると夢が恵と目を合わせた。
「恵くん、
食べてない食べてないと首と両手をふると夢はほっとした顔をみせる。
「だって伏黒さっき卵粥食べてたんだもんな?」
野薔薇はパンダ先輩が言ってたやつかとピザを頬張る。
「ゆ、悠仁くん!」
「虎杖、なんでお粥はお粥でも卵のお粥って知ってるんだ?」
恵はベッドに座ったまま腕を組む。
「だって昨日てか深夜夢のとこで味見……あ」
「い、虎杖あんた夜中に夢ちゃんの部屋行ったの!?やだ!!汚らわしい!!」
野薔薇は夢に抱きついて頭を撫でる。なにもされてない?感動の再開の流れであんなことやこんなことを…。
「「ないないない!!!!」」
夢と悠仁は思いっきり否定する。さすがに悠仁の部屋で添い寝したなんて言えば誤解をまねくので二人はだまりこんだが2人とも顔が真っ赤だ。
「……梅」ぽつりと窓際のベッドから狗巻が呼ぶのを聴いて夢は慌ててカートを押して部屋の端まで移動した。
「おい、虎杖なんで耳まで赤いんだよ」
野薔薇が悠仁の真っ赤な顔を見る。悠仁は野薔薇に目を合わせずナンデモアリマセン、とカタコトでピザを飲み込む。伏黒は虎杖に限ってそんなことしないだろ、と話題を変えた。
「最近狗巻先輩、梅って具言うようになったよな」
「そうなの?元々なんて言ってるかわからないから具の種類に注目してなかった。あ、伏黒はわかるんでしょ?なに 梅 って」
コーラをペットボトルでぐびぐび飲む悠仁をちらりと恵はみた。
「……夢ちゃん、のあとに何か続いてる」
夢 ち ゃ ん ? ?
それを聞いた悠仁はゲホゲホと咳き込む。
「狗巻先輩って ちゃん 付けで呼ぶタイプに見えなかった。待って、私はなんて呼ばれてるの?」
「野薔薇」
呼び捨てかーい!と野薔薇はひっくり返る。恵は咳き込む虎杖をクールに見ている。
「どう思う虎杖?」
「べ、別になんとも…」と言いながら狗巻と夢がいるベッドの方をじっと見つめる。
「狗巻先輩ごめんなさいお待たせして、家入先生から御札もらってきたのでつけますね、上脱げますか?」
「……おかか」
「じゃ手は上げられます?」
狗巻はスッと両手を上げるので夢はTシャツを脱がした。
悠仁と違い細マッチョだなとふと思う。
鎖骨と首当たりにぺたぺたと御札を貼り、ちょっとお顔失礼します、というと両手で頬を包み込んだ。
ぽう、と無数の小さな光がベッドカーテンから漏れる。
恵、野薔薇、悠仁はその光を遠くから見つめていると光で二人の影が重なって見える。
悠仁は口が開きっぱなしだ。影が重なってるだけだ、と悠仁のパーカーを恵がひっぱる。
「しゃけ」
「よかった。でも家入先生の御札の力がほとんどですよ」
「梅」
「どういたしまして。また様子見に来ますね」
制服の上の白衣、髪をかき上げながらカートの上を片付けカルテに記入する夢を見て野薔薇が口を開く。「ありゃ惚れるわ」
「なに?顔になにかついてる?」夢は自分の顔を触る。
「夢の治療がますます上達してるって話」
「え!ほんと?嬉しい」クリップボードを抱えたまま顔を隠す姿に野薔薇、悠仁は胸を打たれる。
「今度は恵くんの番なのでピザの箱片付けてー」
野薔薇と悠仁はいそいそと空の箱を閉めベッドから離れると夢はにっこり二人に笑顔をむけ、ベッドカーテンを閉めた。
恵の治療を終えると悠仁と野薔薇がまた恵の隣に座った。
「そーいや虎杖、あの2年のゴリラとなんで仲良いの?」
「え?あの体大きい人…悠仁くん殴ってた…よね?」夢は交流会冒頭の映像を思い出した。
「俺もよくわかんねーけど親友にされてた」
夢、野薔薇、恵の頭に?が浮かぶ。
「でも伏黒の怪我が大したことなくてよかったな」
「家入先生と夢の治療のおかげだよ。あとあの時呪力がほとんどなかったのが逆によかったみたいだ」
恵は続ける。
「虎杖、オマエ強くなったんだな。あの時…俺達それぞれの真実が正しいと言ったな。その通りだと思う。でも逆に言えば2人とも間違ってる」
野薔薇がため息をつく。
「答えがない問題もあるでしょ」
「そうだ答えなんかない、あとは自分が納得できるかだ。我を通さずに納得なんてできねぇだろ。弱い呪術師は我を通せない……俺も強くなる。すぐに追い越すぞ」
悠仁はにこっと笑う。
「伏黒は相変わらずだな」
「ちょっと女子抜きで話すすめんな」
夢も笑う。
「それでこそ
東堂がいきなり顔を出してきて夢は羽上がる。
悠仁は音速で回復室の窓から飛び出すと東堂も続いた。
「かんべんしてくれー!」と悠仁の声が鳴り響いた。