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交流会一日目の夜にさかのぼる
夢は家入と全員の手当てを済ませると家入は夢に一旦部屋に帰り仮眠を取ることをすすめた。
「家入先生、狗巻先輩と恵くんになにか食べさせてあげたいんですけど…だめですか?」
「そうだね、二人とも大分良くなってるし消化にいいものならいいよ」
「じゃ作ってきます!」
「その前に夢、シャワーと仮眠。電話かけるからそれまで寝てなさい」
夢はわかりましたと笑顔で家入の事務室を出ていった。
夢は学校の大浴場でさっぱりすると部屋に戻り慌てて髪を乾かし、翌朝用のご飯を鍋に入れお粥を準備しはじめた。
夜中の2時にお粥作るなんて変な感じだなとコトコトゆっくり鍋を混ぜた。
部屋のドアに小さくコンコンとノックが聞こえると「俺、悠仁」と言う声に夢はドキッとする。
夢はちょっと待ってと小さな声で返すと、慌てて乾かしたままだった髪をとかして、カーデガンを羽織った。
ドアを静に開けると悠仁はごめん遅くに、と謝り夢、湿布とかないかな?と悠仁は言う。
「とりあえず入って」と夢がドアをあけた。夢から石鹸の香りだろうか、甘い匂いがする。
「もう寝るとこだった?」
「うん、家入先生が仮眠取ってきて言うから今戻ってきたとこなの」
夢は鍋の火を止めると悠仁が覗いてくる。なに作ってたの?と聞かれると夢は鍋を開けて卵粥だよ、狗巻先輩と恵くんに食べてもらうの、と説明した。
「あ、悠仁くん味見してみて」
夢はスプーンで鍋から卵粥をすくうと、ふーふーと冷ました。
「悠仁くん、はい、あーん」
悠仁は恥ずかしそうに口を開けてお粥を食べた。
「うん、優しい味だな。旨いよ」
よかった、と夢は笑顔をみせる。
「夢の作ったもの久しぶりに食べたな。嬉しい」
「悠仁くん…今日はちょっとバタバタすると思うから朝一緒に食べれないけど…明日はまた一緒に食べよう」
悠仁はおう、と笑顔を見せると夢は胸がきゆっと詰まる。夢は湿布だよね、と慌てて救急箱を開けて湿布を探した。
どこが痛いの?と言うと背中とふくらはぎ、と悠仁が指をさした。
そこじゃ貼りにくいでしょ?貼ってあげるから悠仁くんの部屋行こう、と夢は悠仁の部屋へ向かった。
「夢、そう言えば俺の部屋掃除してくれてたんだってな、伏黒から聞いた」
「うん…悠仁くんがあの日出てったままの感じだとなんだか悲しくなっちゃうから…」
ありがとう、と礼を言うと悠仁はベッドに腰かけた。
「あ!貼るからうつぶせになって」
短パンとTシャツの悠仁はごろんとうつぶせになると夢はふくらはぎの裏にそっと湿布を貼った。Tシャツちょっとあげるよ?と背中がみえるようにする。
悠仁の筋肉質の背中にドキドキしながら夢は大きめの湿布を貼った。冷たっ!と悠仁が跳ね上がるのを夢はくすくす笑う。
「悠仁くん、今日なにがあったの?私のところじゃあまり状況がわからなかったんだけど」
悠仁は仰向けになると天井を見ながら交流会のことを話始めた。
東堂のこと、特級のこと…。床に座りベッドに肘をついた夢は悠仁の話を真剣に聴いていた。
しばらくすると夢が小さく「悠仁くんが無事でよかった…」と言うと目を閉じて眠ってしまった。
「夢?」座ったまま寝てしまった夢を抱え、自分のベッドに寝かせた。悠仁も隣で横になると夢に布団をかけて自分も眠りについた。
しばらくするといつもの起床時間になっていた。悠仁はいつものように大あくびして上半身をのばしていると横で夢がすやすや寝ていることに気づいた。
悠仁はびっくりしてベッドから落ちそうになると慌てて自分が服を着ていることを確認してほっとする。
「そっかあのまま寝ちゃったのか…」悠仁は夢の寝顔をじっとみつめる。野薔薇が言っていたようにかなり痩せてしまったな…長いまつげ、さらさらした髪、小さなピンクの唇…ベッドが夢の甘い香りに包まれている。
悠仁はこれはまずい、と自分の顔をパシッと叩くと朝御飯の準備に取りかかった。
ピリリリッと着信音が鳴り響く。
夢は寝ぼけながらポケットに入れいたスマホを取り出した。
「夢ー?そろそろ戻ってきてねー」と家入に一言はい、と返事をして通話を終了すると辺りを見渡した。
悠仁くんの部屋…?と寝ぼけながら呟く。
「ゆうじくんのへや!?!?」慌てて昨夜のことを思い出すとそのまま寝てしまったんだと一息ついた。
テーブルには大きなおむすびとメモが残されていた。
夢、おはよう!
昨日は遅くまでお疲れ様。
俺走ってくるけどまた後で伏黒のとこ行く。
夢におにぎり作っておいた。
ちゃんと食べてくれよ。
明日は一緒に朝飯食おうな!
悠仁
夢は大きなおむすびを手に取り一口頬張った。悠仁が作ってくれたと考えると涙が溢れる。
また悠仁と一緒に過ごせると思いながらおにぎりを一口一口噛み締めながら食べた。
夢は家入と全員の手当てを済ませると家入は夢に一旦部屋に帰り仮眠を取ることをすすめた。
「家入先生、狗巻先輩と恵くんになにか食べさせてあげたいんですけど…だめですか?」
「そうだね、二人とも大分良くなってるし消化にいいものならいいよ」
「じゃ作ってきます!」
「その前に夢、シャワーと仮眠。電話かけるからそれまで寝てなさい」
夢はわかりましたと笑顔で家入の事務室を出ていった。
夢は学校の大浴場でさっぱりすると部屋に戻り慌てて髪を乾かし、翌朝用のご飯を鍋に入れお粥を準備しはじめた。
夜中の2時にお粥作るなんて変な感じだなとコトコトゆっくり鍋を混ぜた。
部屋のドアに小さくコンコンとノックが聞こえると「俺、悠仁」と言う声に夢はドキッとする。
夢はちょっと待ってと小さな声で返すと、慌てて乾かしたままだった髪をとかして、カーデガンを羽織った。
ドアを静に開けると悠仁はごめん遅くに、と謝り夢、湿布とかないかな?と悠仁は言う。
「とりあえず入って」と夢がドアをあけた。夢から石鹸の香りだろうか、甘い匂いがする。
「もう寝るとこだった?」
「うん、家入先生が仮眠取ってきて言うから今戻ってきたとこなの」
夢は鍋の火を止めると悠仁が覗いてくる。なに作ってたの?と聞かれると夢は鍋を開けて卵粥だよ、狗巻先輩と恵くんに食べてもらうの、と説明した。
「あ、悠仁くん味見してみて」
夢はスプーンで鍋から卵粥をすくうと、ふーふーと冷ました。
「悠仁くん、はい、あーん」
悠仁は恥ずかしそうに口を開けてお粥を食べた。
「うん、優しい味だな。旨いよ」
よかった、と夢は笑顔をみせる。
「夢の作ったもの久しぶりに食べたな。嬉しい」
「悠仁くん…今日はちょっとバタバタすると思うから朝一緒に食べれないけど…明日はまた一緒に食べよう」
悠仁はおう、と笑顔を見せると夢は胸がきゆっと詰まる。夢は湿布だよね、と慌てて救急箱を開けて湿布を探した。
どこが痛いの?と言うと背中とふくらはぎ、と悠仁が指をさした。
そこじゃ貼りにくいでしょ?貼ってあげるから悠仁くんの部屋行こう、と夢は悠仁の部屋へ向かった。
「夢、そう言えば俺の部屋掃除してくれてたんだってな、伏黒から聞いた」
「うん…悠仁くんがあの日出てったままの感じだとなんだか悲しくなっちゃうから…」
ありがとう、と礼を言うと悠仁はベッドに腰かけた。
「あ!貼るからうつぶせになって」
短パンとTシャツの悠仁はごろんとうつぶせになると夢はふくらはぎの裏にそっと湿布を貼った。Tシャツちょっとあげるよ?と背中がみえるようにする。
悠仁の筋肉質の背中にドキドキしながら夢は大きめの湿布を貼った。冷たっ!と悠仁が跳ね上がるのを夢はくすくす笑う。
「悠仁くん、今日なにがあったの?私のところじゃあまり状況がわからなかったんだけど」
悠仁は仰向けになると天井を見ながら交流会のことを話始めた。
東堂のこと、特級のこと…。床に座りベッドに肘をついた夢は悠仁の話を真剣に聴いていた。
しばらくすると夢が小さく「悠仁くんが無事でよかった…」と言うと目を閉じて眠ってしまった。
「夢?」座ったまま寝てしまった夢を抱え、自分のベッドに寝かせた。悠仁も隣で横になると夢に布団をかけて自分も眠りについた。
しばらくするといつもの起床時間になっていた。悠仁はいつものように大あくびして上半身をのばしていると横で夢がすやすや寝ていることに気づいた。
悠仁はびっくりしてベッドから落ちそうになると慌てて自分が服を着ていることを確認してほっとする。
「そっかあのまま寝ちゃったのか…」悠仁は夢の寝顔をじっとみつめる。野薔薇が言っていたようにかなり痩せてしまったな…長いまつげ、さらさらした髪、小さなピンクの唇…ベッドが夢の甘い香りに包まれている。
悠仁はこれはまずい、と自分の顔をパシッと叩くと朝御飯の準備に取りかかった。
ピリリリッと着信音が鳴り響く。
夢は寝ぼけながらポケットに入れいたスマホを取り出した。
「夢ー?そろそろ戻ってきてねー」と家入に一言はい、と返事をして通話を終了すると辺りを見渡した。
悠仁くんの部屋…?と寝ぼけながら呟く。
「ゆうじくんのへや!?!?」慌てて昨夜のことを思い出すとそのまま寝てしまったんだと一息ついた。
テーブルには大きなおむすびとメモが残されていた。
夢、おはよう!
昨日は遅くまでお疲れ様。
俺走ってくるけどまた後で伏黒のとこ行く。
夢におにぎり作っておいた。
ちゃんと食べてくれよ。
明日は一緒に朝飯食おうな!
悠仁
夢は大きなおむすびを手に取り一口頬張った。悠仁が作ってくれたと考えると涙が溢れる。
また悠仁と一緒に過ごせると思いながらおにぎりを一口一口噛み締めながら食べた。