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京都校の学生はある程度の治療が済むと別の建物で一夜過ごすことになった。
翌朝、回復室で夢は恵のケアを行っていた。
「恵くん具合はどう?起き上がる?ちょっと待って」
夢は恵を起こすのを手伝うと背中を支える枕を入れた。
「ああ、ありがとう」
「湿布も変えておこうか」
夢は優しく恵の手を取り、新しい湿布に張り替えてテープを巻いていく。白衣を着た夢の前髪がさらっと落ちるのをぼーっと見つめていた。
「夢」
ん?と顔を上げると恵と目が合う。
「力のコントロール上手くなったな」
「そう?恵くんに言われると嬉しいな」
窓際のベッドから咳がきこえてくる。
恵くん、ちょっとまっててね。夢は狗巻のベッド回りのカーテンを開けた。
「狗巻先輩、目覚めました?」
恵は耳をすますが遠くてよく聞こえない。
横向きのまま狗巻が咳をするので夢は背中をさする。
「狗巻先輩、喉まだ痛みます?」
「お……おかか……けほけほ」
「うん、少し食べて家入先生のお薬飲みましょ」
狗巻の体を起こすのを手伝うと夢は用意していたお粥が入った手持ちの保温ポットをあけるとスプーンに乗せてふーふーする。
「先輩、あーんしてください」
狗巻もさすがに恥ずかしいのか少し照れた様子で口をあけた。
「熱くないですか?」
狗巻は首をふるので夢はもう一口冷まして口へ運んだ。
「…梅」
「あははっ、そうですよね!ふふっ」
はい、あーん。と何回か繰り返していると狗巻は微笑んだ。
「棘が笑うなんてめずらしいな」
ちょうどスプーンを口に持っていくところでパンダが突然現れた。
「パ、パンダさん」
「白衣の天使ってやつか、いいなぁ。俺も夢ちゃんにお粥あーん、されたい!」
パンダの大声ですべてが筒抜けになり恵と話していた真希がニヤニヤする。
「棘は私以外の女子と会話が成り立つのが嬉しいんだろうな」
恵がそわそわしているのに真希は気づく。恵のベッドの隣のテーブルにもスプーンと保温ポットが置いてあった。
「恵もあーんしてもらったのか」真希は楽しそうに笑った。
「夢がそうしろって…」恵はぶつぶつ言う。
パンダがのそのそと恵のところへ来た。
「棘のやつ夢ちゃんに食べさせてもらって…」と言いかけると真希は恵のサイドテーブルに首を向ける。
「あ!恵もなのか!羨ましいなぁ」
棘に薬を飲ませてカルテに記入している。ちょっと家入先生のところへ行ってきます、と言うと夢は回復室から出ていった。
「夢、実戦はいないからよく知らなかったけど、たくましくなったよな」
「酔ってる家入先生よりよほど頼れます」
確かに、とパンダと真希はうなずく。
すると軽い怪我で済んでいた野薔薇と悠仁は恵を訪ねにピザの箱を抱えやってきた。
「伏黒ー!お土産もってきたぞー!」
「私の白衣の天使夢ちゃんはー??」野薔薇が夢を探す。
真希とパンダは恵に目線を送った。虎杖の前でお粥の話しはしないでくれ、と言わんばかりのオーラを出すがパンダが口を開いた。
「夢ちゃんなら席はずしてるよ。ブフフッ…棘と恵、夢ちゃんにお粥あーんして食べさせてもらってたんだぞ」
悠仁はそうなのかー、とノーダメージの様子でピザの箱を恵のベッドに置いた。
野薔薇、恵、真希、パンダはあれ?という顔をしている。
翌朝、回復室で夢は恵のケアを行っていた。
「恵くん具合はどう?起き上がる?ちょっと待って」
夢は恵を起こすのを手伝うと背中を支える枕を入れた。
「ああ、ありがとう」
「湿布も変えておこうか」
夢は優しく恵の手を取り、新しい湿布に張り替えてテープを巻いていく。白衣を着た夢の前髪がさらっと落ちるのをぼーっと見つめていた。
「夢」
ん?と顔を上げると恵と目が合う。
「力のコントロール上手くなったな」
「そう?恵くんに言われると嬉しいな」
窓際のベッドから咳がきこえてくる。
恵くん、ちょっとまっててね。夢は狗巻のベッド回りのカーテンを開けた。
「狗巻先輩、目覚めました?」
恵は耳をすますが遠くてよく聞こえない。
横向きのまま狗巻が咳をするので夢は背中をさする。
「狗巻先輩、喉まだ痛みます?」
「お……おかか……けほけほ」
「うん、少し食べて家入先生のお薬飲みましょ」
狗巻の体を起こすのを手伝うと夢は用意していたお粥が入った手持ちの保温ポットをあけるとスプーンに乗せてふーふーする。
「先輩、あーんしてください」
狗巻もさすがに恥ずかしいのか少し照れた様子で口をあけた。
「熱くないですか?」
狗巻は首をふるので夢はもう一口冷まして口へ運んだ。
「…梅」
「あははっ、そうですよね!ふふっ」
はい、あーん。と何回か繰り返していると狗巻は微笑んだ。
「棘が笑うなんてめずらしいな」
ちょうどスプーンを口に持っていくところでパンダが突然現れた。
「パ、パンダさん」
「白衣の天使ってやつか、いいなぁ。俺も夢ちゃんにお粥あーん、されたい!」
パンダの大声ですべてが筒抜けになり恵と話していた真希がニヤニヤする。
「棘は私以外の女子と会話が成り立つのが嬉しいんだろうな」
恵がそわそわしているのに真希は気づく。恵のベッドの隣のテーブルにもスプーンと保温ポットが置いてあった。
「恵もあーんしてもらったのか」真希は楽しそうに笑った。
「夢がそうしろって…」恵はぶつぶつ言う。
パンダがのそのそと恵のところへ来た。
「棘のやつ夢ちゃんに食べさせてもらって…」と言いかけると真希は恵のサイドテーブルに首を向ける。
「あ!恵もなのか!羨ましいなぁ」
棘に薬を飲ませてカルテに記入している。ちょっと家入先生のところへ行ってきます、と言うと夢は回復室から出ていった。
「夢、実戦はいないからよく知らなかったけど、たくましくなったよな」
「酔ってる家入先生よりよほど頼れます」
確かに、とパンダと真希はうなずく。
すると軽い怪我で済んでいた野薔薇と悠仁は恵を訪ねにピザの箱を抱えやってきた。
「伏黒ー!お土産もってきたぞー!」
「私の白衣の天使夢ちゃんはー??」野薔薇が夢を探す。
真希とパンダは恵に目線を送った。虎杖の前でお粥の話しはしないでくれ、と言わんばかりのオーラを出すがパンダが口を開いた。
「夢ちゃんなら席はずしてるよ。ブフフッ…棘と恵、夢ちゃんにお粥あーんして食べさせてもらってたんだぞ」
悠仁はそうなのかー、とノーダメージの様子でピザの箱を恵のベッドに置いた。
野薔薇、恵、真希、パンダはあれ?という顔をしている。