いいから黙って甘やかさせてくれ

■後書の懺悔

 何事もなければこの本と一緒に「Escape to the NIGHT PARTY」というタイトルの本が出ていると思うのですが、そちらでちょっときゃめりんちゃんに一波乱起きてしまったので「きゃめくんがリーンのこととにかく甘やかす本出してぇ~~!」になり今回の本が生まれました。
 思い返せばきゃめりんちゃんの本っていつも二人の順調そうな交際の中で何かしらの問題提起があって、それを二人で話し合って解決するみたいなものばかりだった気がします。健全交際の開始~成人後ラブラブ時空まで交際期間の軸ごとに関係が少しずつ変わっていく二人なので、どうしてもその変化があった部分が同人誌として書きやすいんですよね。

 なのでもう、今回はとにかくきゃめりんちゃんがひたすらイチャイチャしている平穏な日常を丸っとお届けしようと思いまして。導入部分こそ突然の短期出張みたいな感じになりましたが、以降の第一世界での生活ぶりはいつも通りの二人です。いつもこんな感じで二人で「何したい?」「何をしようか?」って話して決めることもあれば、何かを思いついた方が提案してそれに相手が乗っかったり、とにかくたくさん言葉を交わして過ごしています。相手を傷つけたくない、幻滅されたくない――それで遠慮をしていた時期は過ぎて、きちんと言葉にして互いの気持ちを確かめ合うようになったわけですね。

 遠慮ばかりだった頃の二人の話は既刊「だいじにさせてよ!」になります。きゃめくんがサンクレッドにバーへ連れて行ってもらった話もこれです。個人サイトに全文再録していますので、気になったら読んでいただけると嬉しいです。エオサーチ様にも作品登録済みなので探してみて下さい。
 そして、遠慮しないと決めたはずなのに実はお互いにまだ打ち明けられない気持ちを抱えていた…ということがわかったのが「Escape to the NIGHT PARTY」です。こちらも読んでいただけたら嬉しく思います。


 ところでこの後書きを書いているのはパッチ6.5の実装直前の日曜です。トレーラーを見て情緒がぐちゃぐちゃになりました。助けて。
 元々パッチ前に終わらせるつもりで原稿着手していましたが、滑り込みでなんとか脱稿できて本当によかったと思います。そしてパッチ内でリーンの近況や鏡像世界渡る渡れない関係などの続報が出てきたら間違いなくまた新たに何かしらの話を書きたくて仕方なくなると思うので、黄金前にもう一冊……書けるかな……十二月にはリーンの公式年齢が判明するのでその関係でも何か書いていると思います。作品数だけはどこにも負けないぜ、が方針の弊サークルときゃめりんちゃんをこれからもよろしくお願いします。




カナ
8/8ページ