短編
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どうしよう。
今日も稽古疲れたなって思って部屋に戻ったらさ、寝てんのよ。俺の大好きな、可愛い彼女が。
なに?どうしたの?
可愛すぎて疲れも吹っ飛んじゃったわ。
じいちゃん、俺明日も頑張るよ。
でも、これ寝てるっていうか、絶対起きてるよね?俺のこと驚かそうとしてる?
なんか、よく見たらちょっとニヤついてるし…いや、可愛すぎでしょ。起こすべき?もしかして、俺が声かけるの待ってるとか?
なんて、ひとりで混乱しててもしょうがないから、俺も彼女の隣にごろんと横になる。
心臓の音、さっきよりも速くなった気がする。起きてるのがバレないか、ドキドキしてるの?
「寝顔、可愛いなあ…いや、寝顔も、か……」
思ったことがつい口に出てしまった。でもまあ、嘘じゃないし。
「あ…」
なまえちゃんの顔、赤くなった。本当に可愛いなあ。
早く目を開けて、俺の名前を呼んでほしい。
そんな想いを込めて、頬に手を伸ばし触れる。
あったかいなあ…いつ死ぬかなんてわかったもんじゃないのにさ。このあたたかさに触れる度、俺も彼女もちゃんと血が通ってて、生きてるんだって思える。
「なまえちゃん」
「起きて」と名前を呼ぶと、彼女が目を開けた。
「善逸…」
「やっと俺のこと見てくれた」
遅いよ。待ちくたびれちゃったよ。
「…起きてるって気づいてたでしょ?」
なまえちゃんが、バツが悪そうに目を逸らす。
少しだけ拗ねてるように見えるけど、君だって俺のこと放って寝たふりしてたんだからさ、お互い様だよ。
「なまえちゃんのことで気づかないことなんてないよ」
そう。気づかないことなんてない。前髪を少し切っても、紅の色を変えても、新しい簪を使いはじめても。
「そうだね。善逸はなんだって気づいて褒めてくれるもんね」
全部全部気づくんだよ。誰よりも君を見てるから、少しの変化だって、そんなの直ぐに気づいちゃう。
それに伝えられるときに伝えておかないと、ダメなんだ。
「そりゃあ、彼氏ですから」
ちょっと恥ずかしいけど、【彼氏】なんてそんなこと言ってみる。「なにそれ」と笑う彼女が堪らなく愛おしい。
こういうのさ、すごく幸せな時間だなあって思うよ。明日も同じように笑い合えるかわかんないからさ、一分でも一秒でも長く、君の声を聞いていたい。
君も俺と同じように思ってくれていたら、もっと幸せだな。
今日も稽古疲れたなって思って部屋に戻ったらさ、寝てんのよ。俺の大好きな、可愛い彼女が。
なに?どうしたの?
可愛すぎて疲れも吹っ飛んじゃったわ。
じいちゃん、俺明日も頑張るよ。
でも、これ寝てるっていうか、絶対起きてるよね?俺のこと驚かそうとしてる?
なんか、よく見たらちょっとニヤついてるし…いや、可愛すぎでしょ。起こすべき?もしかして、俺が声かけるの待ってるとか?
なんて、ひとりで混乱しててもしょうがないから、俺も彼女の隣にごろんと横になる。
心臓の音、さっきよりも速くなった気がする。起きてるのがバレないか、ドキドキしてるの?
「寝顔、可愛いなあ…いや、寝顔も、か……」
思ったことがつい口に出てしまった。でもまあ、嘘じゃないし。
「あ…」
なまえちゃんの顔、赤くなった。本当に可愛いなあ。
早く目を開けて、俺の名前を呼んでほしい。
そんな想いを込めて、頬に手を伸ばし触れる。
あったかいなあ…いつ死ぬかなんてわかったもんじゃないのにさ。このあたたかさに触れる度、俺も彼女もちゃんと血が通ってて、生きてるんだって思える。
「なまえちゃん」
「起きて」と名前を呼ぶと、彼女が目を開けた。
「善逸…」
「やっと俺のこと見てくれた」
遅いよ。待ちくたびれちゃったよ。
「…起きてるって気づいてたでしょ?」
なまえちゃんが、バツが悪そうに目を逸らす。
少しだけ拗ねてるように見えるけど、君だって俺のこと放って寝たふりしてたんだからさ、お互い様だよ。
「なまえちゃんのことで気づかないことなんてないよ」
そう。気づかないことなんてない。前髪を少し切っても、紅の色を変えても、新しい簪を使いはじめても。
「そうだね。善逸はなんだって気づいて褒めてくれるもんね」
全部全部気づくんだよ。誰よりも君を見てるから、少しの変化だって、そんなの直ぐに気づいちゃう。
それに伝えられるときに伝えておかないと、ダメなんだ。
「そりゃあ、彼氏ですから」
ちょっと恥ずかしいけど、【彼氏】なんてそんなこと言ってみる。「なにそれ」と笑う彼女が堪らなく愛おしい。
こういうのさ、すごく幸せな時間だなあって思うよ。明日も同じように笑い合えるかわかんないからさ、一分でも一秒でも長く、君の声を聞いていたい。
君も俺と同じように思ってくれていたら、もっと幸せだな。