Are you ready?(ガイア)
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一瞬こちらが押され気味だった攻防は、スライムの数が減ってきたことによりこちらが優勢となってきた。
もう少し・・・!と安堵した途端、目の片隅にこちら目掛けて遺跡守衛が向かっているのが見える。ガイアは私に背を向けているため、迫り来る遺跡守衛に気づいている気配がない。ガイアから遺跡守衛に目線をうつすと、敵は誘導ミサイルを打つ姿勢を取っていた。
「・・・っ!ガイア、危ない!」
「・・・?!」
一瞬だった。ミサイルが着弾する場所から避けるため、全身でガイアを押す形で地面に倒れ込んだ。爆ぜたミサイルの衝撃が近い。土や火薬のにおいから、倒れ込んだ場所より、間近で着弾したことが感じ取れた。
彼の無事を確認するため目を開くと、至近距離でお互いの目が合う。彼の長い睫毛が、近い。
「・・・っ!」
距離が近かっただけでなく、彼に馬乗りの体勢であることに気づき、「ごめん!」と急いで下りる。咄嗟のことだったからか、脈が早い。呆然としている私の手をガイアは強くにぎって立ち上がらせた。
振り向くと複数の遺跡守衛が、すぐそばに。
「・・・攻撃してくる!」
「ああ、倒すぞ」
息を合わせて、タイミング良く遺跡守衛に向かって二人で走った。
ーーー
ーー
ー
ようやく最後の遺跡守衛を斬り倒した瞬間、辺りは静寂に包まれた。
「はあ・・・・・・はあ・・・・・・っ!」
肺が焼けるように熱い。全身の筋肉が悲鳴を上げ、膝が笑いそうになる。それでも私は剣を握ったまま立ち尽くし、荒い息を吐いた。隣でガイアも片膝をついた。彼の周囲には氷元素のかすかな残光。片手剣を地面に突き立てて、息を整えていた。汗で前髪が額に張り付き、いつも完璧に整えられた彼の姿が、珍しく乱れている。その姿が、妙に胸をざわつかせた。
「ガイア・・・・・・大丈夫?」
「・・・・・・ああ。そっちこそ、怪我はないか?」
彼が顔を上げた。視線が絡み合う。戦闘の熱がまだ冷めやらぬ瞳。そこに、自分の姿が映っている気がした。私は小さく頷き、よろよろと彼に近づいた。足がもつれそうになった瞬間、ガイアの腕が素早く伸びて私の腰を支えてくれた。
「・・・俺を庇うなんて、無茶なことしたな」
「あはは・・・、頭より先に、身体が動いてたんだよね・・」
至近距離で見た彼の顔。息がかかる距離。心臓が、戦闘による興奮とは別の理由で激しく鳴り始めた。ガイアは小さく笑って、私の肩に軽く手を置いた。
「助かった。お前がいなければ避けきれなかった。・・・・・・いい連携だったな」
その言葉が、胸の奥にじんわりと染み込んだ。ただの仲間としてではなく、一人の騎士として認められた実感。そして、それ以上に——彼の体温が、汗の匂いが、近くて、熱い。
ハイタッチをしようと上げた手が、なぜか自然と握り合いに変わった。どちらからともなく指が絡まり、力を込め合う。二人とも何も言わなかった。しばらくして手を離す。戦い終えた余韻の中で、私の熱い手のひらだけが何かを語っていた。
「行くか。報告書は面倒だが・・・・・・ジン団長も待っているだろうしな」
「・・・そうだね」
風龍廃墟を後にする道中、ガイアは時折私の歩調に合わせて速度を落としてくれた。足に力が入らない私を、さりげなく支えてくれる。普段の軽口は少なく、代わりに静かで、どこか優しい空気が流れていた。
もう少し・・・!と安堵した途端、目の片隅にこちら目掛けて遺跡守衛が向かっているのが見える。ガイアは私に背を向けているため、迫り来る遺跡守衛に気づいている気配がない。ガイアから遺跡守衛に目線をうつすと、敵は誘導ミサイルを打つ姿勢を取っていた。
「・・・っ!ガイア、危ない!」
「・・・?!」
一瞬だった。ミサイルが着弾する場所から避けるため、全身でガイアを押す形で地面に倒れ込んだ。爆ぜたミサイルの衝撃が近い。土や火薬のにおいから、倒れ込んだ場所より、間近で着弾したことが感じ取れた。
彼の無事を確認するため目を開くと、至近距離でお互いの目が合う。彼の長い睫毛が、近い。
「・・・っ!」
距離が近かっただけでなく、彼に馬乗りの体勢であることに気づき、「ごめん!」と急いで下りる。咄嗟のことだったからか、脈が早い。呆然としている私の手をガイアは強くにぎって立ち上がらせた。
振り向くと複数の遺跡守衛が、すぐそばに。
「・・・攻撃してくる!」
「ああ、倒すぞ」
息を合わせて、タイミング良く遺跡守衛に向かって二人で走った。
ーーー
ーー
ー
ようやく最後の遺跡守衛を斬り倒した瞬間、辺りは静寂に包まれた。
「はあ・・・・・・はあ・・・・・・っ!」
肺が焼けるように熱い。全身の筋肉が悲鳴を上げ、膝が笑いそうになる。それでも私は剣を握ったまま立ち尽くし、荒い息を吐いた。隣でガイアも片膝をついた。彼の周囲には氷元素のかすかな残光。片手剣を地面に突き立てて、息を整えていた。汗で前髪が額に張り付き、いつも完璧に整えられた彼の姿が、珍しく乱れている。その姿が、妙に胸をざわつかせた。
「ガイア・・・・・・大丈夫?」
「・・・・・・ああ。そっちこそ、怪我はないか?」
彼が顔を上げた。視線が絡み合う。戦闘の熱がまだ冷めやらぬ瞳。そこに、自分の姿が映っている気がした。私は小さく頷き、よろよろと彼に近づいた。足がもつれそうになった瞬間、ガイアの腕が素早く伸びて私の腰を支えてくれた。
「・・・俺を庇うなんて、無茶なことしたな」
「あはは・・・、頭より先に、身体が動いてたんだよね・・」
至近距離で見た彼の顔。息がかかる距離。心臓が、戦闘による興奮とは別の理由で激しく鳴り始めた。ガイアは小さく笑って、私の肩に軽く手を置いた。
「助かった。お前がいなければ避けきれなかった。・・・・・・いい連携だったな」
その言葉が、胸の奥にじんわりと染み込んだ。ただの仲間としてではなく、一人の騎士として認められた実感。そして、それ以上に——彼の体温が、汗の匂いが、近くて、熱い。
ハイタッチをしようと上げた手が、なぜか自然と握り合いに変わった。どちらからともなく指が絡まり、力を込め合う。二人とも何も言わなかった。しばらくして手を離す。戦い終えた余韻の中で、私の熱い手のひらだけが何かを語っていた。
「行くか。報告書は面倒だが・・・・・・ジン団長も待っているだろうしな」
「・・・そうだね」
風龍廃墟を後にする道中、ガイアは時折私の歩調に合わせて速度を落としてくれた。足に力が入らない私を、さりげなく支えてくれる。普段の軽口は少なく、代わりに静かで、どこか優しい空気が流れていた。