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SooSun


 頬を撫でる冷たい風に目を覚ますと、隣に寝ていたはずの彼女の姿はなかった。代わりにバスルームからシャワーの音が聞こえ、私はまだ覚醒しきらない頭のまま音の方へと進んでいった。途中で床に落とされたままの彼女のコートとバッグを拾ってソファにかけつつ、目を擦り視界をはっきりさせて、遂にバスルームに辿り着いた。彼女に私の顔を見ている余裕は無くなるだろうと予感していたが、一応洗顔してからシャワールームのドアを開けた。

 彼女は丁度身体を洗っているところで、髪はお団子に纏められていた。蒸気で暈された彼女の白い肌に、昨日自分が付けた跡が紅く咲いているのが目に入り、なんだかもうどうしようもなかった。

 彼女がこちらに気付いて振り返るのと、私が彼女の背中に触れるのは殆んど同時だったと思う。ボディソープで滑りの良くなっている彼女の背中に手を沿わせ、女性らしい肩から腰のラインを撫でると彼女が震えるのが分かった。先程まで私に出ていくように怒っていた彼女の姿はもう無く、私の前には耳まで紅くして俯く可愛い私のウサギだけが残されていた。今すぐ触れて溶かしてしまいたいと思ったが、恥ずかしがる彼女をもっと楽しみたいとも思ったため、口の端を片方吊り上げてニヤリと笑いかけ、彼女を壁際へと追い詰めた。身体を濡らすシャワーは邪魔になったので、彼女の後ろに手を回して止めて、更に距離を詰める。

 シャワーヘッドから溢れる雫の音だけになった時、彼女はやっと言葉を発せるようになったようで、少し潤んだ瞳でこちらを見て言った。

「やだ」

当然私はそれを聞き入れることは出来なかった。

「サニー、隙を見せたのはそっちだよ」

 そう耳元で囁くと彼女は肩を跳ねさせた。可愛いと息を多めに混ぜて言いながら、腰を引き寄せて唇を合わせると、彼女は私の首に腕を回してくれた。彼女のスイッチの入れ方は熟知していた。誘うように少し開いた唇に舌を滑り込ませ、彼女の短い舌を引き摺り出すように絡め取ると、彼女は可愛い声で呻いた。望み通りの反応に喜んだ私はもっと声を聞きたいと更に舌を吸った。息の続かなくなった彼女に舌を軽く噛まれて、渋々唇を離すと彼女の唾液に濡れた唇と甘く蕩けた瞳が目に入り頭の奥がビリビリと熱くなった。

寝起きには少々刺激が強い。

 腰に置いたままだった手を彼女の頬へ伸ばし、親指で鼻筋や唇、顎を撫でると彼女の瞳は閉じられ、肩に添えられた手に力が入った。そのまま手を下へと下ろしていき、形の良い豊かな胸に触れる。柔らかいながらも弾力のあるそれに指を沈め、唇は首筋に何度もキスを落とした。

「背が低すぎるよ、サニー」
「…じゃあベッドでしなよ」

 屈む体勢がキツくなり文句を言うと、切羽詰まった声で反論された。興奮した私を止めることは出来ないと悟った彼女はせめてベッドが良かったようだが、私はバスルームでする方が好きなため、それも聞き入れられない。どうも自分の声が反響するのが嫌らしく、いつも耳を塞ごうとする彼女の手を押さえつけて攻め立てると反応が良く、私はそれが大好きだった。

 後ろを向くように言うと素直に聞いてくれたので、ご褒美として今日は口を塞いでも許してあげることにした。そうすると私としては両手が使えるようになるため自由が効くし、彼女が最後まで声を抑えられた試しはないからむしろ好都合だとも言える。どうせ抑えられなくなるんだから、何も考えずに最初から気持ちよくなればいいのに。

 昨晩彼女の頸につけた跡にキスをして周辺を舐めるとくぐもった甘い声が聞こえて興奮した。左手で胸を堪能したまま脚の間に滑り込ませた右手は彼女に制止されたが、両手で口を押さえないと声が漏れるのではないかと指摘すると大人しく手を離してくれた。自由になった私は耳を噛んだり舐めたりしながら右手を奥へと進めた。そこはもう充分な程に濡れていて、思わずクスリと笑いを漏らしてしまった。彼女も我慢の限界のようで早く中に入れるように急かされ、私はそれを揶揄いつつも指を中へ沈めた。中はさらに濡れて燃えるように熱く、指が溶けてしまうのではないかと思った。

「んっ…んん」
「サニー締めすぎだよ」
「そんなっこと…!」
「また締まった」
「んぁ、いやっ…まって」

 言葉責めに弱いドMな彼女は私の言葉で簡単に操られてしまう。私が耳元で囁く度に彼女の中はこれでもかと言う程、私の指を締め付けて離さない。

 彼女への意地悪もそこそこにしてゆっくりと抽送を始めると、彼女の腰が私の指に合わせて揺れた。左手で胸の固くなった突起を弾くとビクリと反応して、一瞬手が口から離れ浴室に声が響く。それを聞いてさらに反応してしまう彼女は、快感に包囲され抜け出せないようだった。

「すよんっ…もっわたしっ……」
「まだ駄目」

 一段と甘くなった声で名前を呼ばれ自分の下腹部が疼くのを感じつつ、限界の近い彼女に意地悪を言う。駄目だと言うと律儀に我慢しようとする彼女が愛おしく、後ろから額や頬に口付けた。彼女は気付いていないだろうが、実は私の方が早くいかせたくて堪らないのだ。もう十分だと思い、愛してると耳元で囁いて肩口に歯を立てると、彼女は身体を反らして大きく震えた。まだ肩で息をする彼女に謝罪の言葉を述べる。

「無理やりしてごめんね」
「ごめんって思うならしないでよ、ばか」
「でもそっちも良さそうだったじゃん。声我慢できてなかったし」

そこまで言うと彼女に肩を殴られた。

「どうせ我慢できないんだから、初めから声出せば良いのに」
「絶対やだ」
「なんでよ、私サニーの声好きだよ」
「っ…そういう問題じゃないから!」

また赤くなった彼女は私の頬を掴んで引っ張った。

「じゃあ今から声出す練習しよ」

 そう言って彼女を抱き上げると批判の声が上がったが、それはすぐに嬌声へと変わった。
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