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1.一筋の闇

サニーミルク「…れい…む?」
私に声をかけた人物。
妖怪達からは嫌われ、妖精から厄介がられている。
博麗神社の巫女_博麗霊夢である。
しかし…以前のような威勢のいい彼女ではなく、
とてもやつれ、
身を隠すような黒いフードを被っている。
霊夢「気を失った後に記憶も失ったの?
私は妖怪殺しの博麗霊夢。
それくらい分からない?」
心の何処かでは
馬鹿にされていると思ったかもしれない。
しかし、私をあの恐ろしい何かから
引き離してくれた...そう考えると、
彼女には感謝してもしきれない。
ただ、その感情を消すかのように、彼女は言った。
霊夢「それじゃ。これからは二度と会わないように、
お互い気をつけて。」
その言葉は...氷柱のように冷たかった。
まるで何かから自分を守っているかのように。
霊夢は立ち上がり、外への襖を開けると
逃げるように走り去った。
残されたのはまだ温もりを感じる布団と、
机の上にある腐りかけの林檎だけだった。

ふと思う。スターとルナのこと。
あの二人は無事だったのだろうか。
...私のように、ただの怪我ではすまない自体に
なっていたら...?
恐怖より先に体が動く。
目指すは__自らの、私達の家。
...急がなければ。
私は羽根を伸ばし、地面を蹴った。
いつものようには飛べない。
霧の中、不安定な飛び方で。
...間に合って。
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