第4章 濡れ衣
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陽菜「おー、気合い入ってらぁ……………」
いやまあ、わかるよ。ずっと探してた人にようやっと会えるっていう期待度マックスなんだよね??
ただいるかどうかわかんないけどさ、そこまでして会いたいんだねー………いやぁ、モテる男は大変ですなぁ。
ユーリ「オレはモルディオの奴から魔導器 取り戻して………
んで、ついでにぶん殴ってやる」
ぅわ………こっちも気合い入って……………
じゃなくてっ!!
陽菜(取り戻すのは良いけど、殴るのはちょっとなぁ………)
その“モルディオ”って人が、男限定になってない?子供か女の子、あるいは老人だったらどうすんの。
………あーでも、ユーリなら容赦しなさそうかも。正義感、とまではいかないけど………悪いことは悪いことだもんね。
私だったら、多分同じことをしそうだなぁ。
ユーリ「何か言ったか?ヒナ」
陽菜「………いや、何も」
そんな事を考えてたら、ユーリが少しだけ私を見て睨んできたので、目を逸らしつつも返答する。
陽菜「(アンタはエスパーか何か!?)………んで、どうするつもり?向こうは通れなくなったけど」
カロル「だったら、他の出入り口でも探さない?」
ユーリ「それ、採用。ぐるっと回ってみようぜ。
いざとなれば、壁を越えてやりゃあいい」
おお。さすが男の子………考え方がものすごいわ。
と、いうわけで他に方法がないか、私達は入口を探すことにした。
ついでに、ワンダーシェフの人もいたので、料理も教わってバッチOK。
さてさて、中に入れる方法を探さないと………さすがに限界が来そう。
そんなわけで、真っ正面からの攻略に失敗した私達は裏口へと回ることにしたのだけれど………。
ガチャガチャ………
ユーリ「都合よく開いちゃいないか………」
ドアノブを捻ってはみるものの、ドアが開かないので、ユーリがドアから離れる。
陽菜「………てか、それが常識ってもんだと思う」
どう考えてみたって、侵入者を入らせる奴が何処にいるんだって話だよ、まずは。そんなことしたらセキュリティーがばがばだよ??
真っ正面守ってたって意味ないよ?
エステル「壁を越えて、中から開けるしかないですね」
ユーリ「早くも最終手段かよ」
……………もう、入る前提でそうなっている訳ね。
目的は別でも中へはいるというのが一致しているこの二人に苦笑いを浮かべていると、カロルが視界に入ってきて何かをしているのが見えた。
陽菜(って、ん………?カロル??)
カロル「……………」
なんか、ドアを弄っているようだけど……………何してんの、カロル?
そんな彼に気付かない様子のエステルとユーリが何やら話し込んでいた。
陽菜「……………」
ガチャガチャ……………。
エステル「フレンが出てくるのを待ちましょう」
ユーリ「フレンが出てきたとしても、モルディオは出てこないだろ」
陽菜「………………………」
ガチャガチャガチャ……………。
作業している傍ら、話し込みすぎて一切の物音すら聞こえないのだろうか。これ見よがしにカロルは続ける。
エステル「出てきたフレンにお願いして、中に入れてもらうのはどうです?」
ユーリ「あいつ、この手の規則にはとことん煩いからな。頼んでも無駄だって」
陽菜「…………………………………」
ユーリ「?、どうしたんだ?ヒナ、さっきから黙ってるけど」
陽菜「いや、なんか。
カロルがさっきから、ドアの前で実に怪しい行動をしてるのが見えて………………」
ガチャ………ガチャ………ガチャン。
……………………え、今なに。“ガチャン”って聞こえた気がする。
え、カロル???
エステル「カロル、何をしてるんです?」
カロル「よし、開いたよ」
あ、開いたって………いや、開けれる方もすごいけどさ。え、なに。カロル金庫破りの達人だったりする!?特技がすごすぎない??
陽菜「も、もしや、不法侵入をしようって事じゃ………」
カロル「?、そうだよ?」
そうだよって………マジか。
君の能力と、あたかも当然みたいな顔を私はなんかよくわからないけど尊敬するわ。
能力だけほしいけど、ほしいけどなぁ…………使いどころが全くない気がする。
エステル「え?だ、駄目です!!そんな泥棒みたいなこと!!」
ユーリ「……………お前のいるギルドって、魔物を狩るのが仕事だよな?盗賊ギルドも兼ねてんのかよ」
カロル「え、あ、うん………。まあ、ボクぐらいだよ。こんな事までやれるのは」
陽菜「………ってことはさ、その手口で女の子の部屋とか行けちゃったりするの?
特に着替えをしてるところとか、っていくと犯罪ギルドまっしぐらだよね」
ユーリ・エステル「「ぶふっ!!?」」
カロル「な、なななな………な訳無いじゃん!!」
「何急に変なこと言うんだよ!!」と顔を真っ赤にしながら怒られた私は「あはは、ごめんごめん」と笑いながら謝る。
陽菜「まー冗談だよ、冗談。ごめんね?」
エステル「もうっ、冗談に聞こえる冗談を言ってください!!ヒナ」
ユーリ「………さすがのオレでもびくったわ」
カロル「………ヒナって、ユーリみたく性格が悪い時があるよね」
ユーリ「何か言ったか?カロル」
カロル「!!、い、いいいや!?なんでもない!!」
陽菜「まあまあ………。
んじゃ、せっかく開けてくれたんだし、さっさと行こっか?」
ユーリ「そうだな」
私とユーリがカロルが開けたドアに近付くと、エステルが慌てて阻止しに来た。
エステル「ホントに、駄目ですって!!フレンを待ちましょう!?」
ユーリ「フレンが出てくる偶然に期待できるほど………オレ、我慢強くないんだよ。
大体、こういう時に法とか規則に縛られんのが嫌でオレ、騎士辞めたんだし」
陽菜「ごめんね、エステル。私もじっとしていることが、大っ嫌いでさ。よく家から脱走してたりするんだ」
ユーリ「………意外とおまえ、オレの性格と共通すんのな」
陽菜「さあ?なんのことやら。これが私の性格だし」
「つーわけで」と二人して入ろうとするとエステルが「え、でも………」としどろもどろになってる。
ユーリ「んじゃ、エステルはここで見張りよろしくな」
陽菜「おっ、一人で見張りはキツイかもだけど、頑張ってね」
エステル「え、えっと、でも、あの……………っ!!
わ、私も行きますっ!!」
意地を張ったエステルも結局入ることになった。
いやまあ、わかるよ。ずっと探してた人にようやっと会えるっていう期待度マックスなんだよね??
ただいるかどうかわかんないけどさ、そこまでして会いたいんだねー………いやぁ、モテる男は大変ですなぁ。
ユーリ「オレはモルディオの奴から
んで、ついでにぶん殴ってやる」
ぅわ………こっちも気合い入って……………
じゃなくてっ!!
陽菜(取り戻すのは良いけど、殴るのはちょっとなぁ………)
その“モルディオ”って人が、男限定になってない?子供か女の子、あるいは老人だったらどうすんの。
………あーでも、ユーリなら容赦しなさそうかも。正義感、とまではいかないけど………悪いことは悪いことだもんね。
私だったら、多分同じことをしそうだなぁ。
ユーリ「何か言ったか?ヒナ」
陽菜「………いや、何も」
そんな事を考えてたら、ユーリが少しだけ私を見て睨んできたので、目を逸らしつつも返答する。
陽菜「(アンタはエスパーか何か!?)………んで、どうするつもり?向こうは通れなくなったけど」
カロル「だったら、他の出入り口でも探さない?」
ユーリ「それ、採用。ぐるっと回ってみようぜ。
いざとなれば、壁を越えてやりゃあいい」
おお。さすが男の子………考え方がものすごいわ。
と、いうわけで他に方法がないか、私達は入口を探すことにした。
ついでに、ワンダーシェフの人もいたので、料理も教わってバッチOK。
さてさて、中に入れる方法を探さないと………さすがに限界が来そう。
そんなわけで、真っ正面からの攻略に失敗した私達は裏口へと回ることにしたのだけれど………。
ガチャガチャ………
ユーリ「都合よく開いちゃいないか………」
ドアノブを捻ってはみるものの、ドアが開かないので、ユーリがドアから離れる。
陽菜「………てか、それが常識ってもんだと思う」
どう考えてみたって、侵入者を入らせる奴が何処にいるんだって話だよ、まずは。そんなことしたらセキュリティーがばがばだよ??
真っ正面守ってたって意味ないよ?
エステル「壁を越えて、中から開けるしかないですね」
ユーリ「早くも最終手段かよ」
……………もう、入る前提でそうなっている訳ね。
目的は別でも中へはいるというのが一致しているこの二人に苦笑いを浮かべていると、カロルが視界に入ってきて何かをしているのが見えた。
陽菜(って、ん………?カロル??)
カロル「……………」
なんか、ドアを弄っているようだけど……………何してんの、カロル?
そんな彼に気付かない様子のエステルとユーリが何やら話し込んでいた。
陽菜「……………」
ガチャガチャ……………。
エステル「フレンが出てくるのを待ちましょう」
ユーリ「フレンが出てきたとしても、モルディオは出てこないだろ」
陽菜「………………………」
ガチャガチャガチャ……………。
作業している傍ら、話し込みすぎて一切の物音すら聞こえないのだろうか。これ見よがしにカロルは続ける。
エステル「出てきたフレンにお願いして、中に入れてもらうのはどうです?」
ユーリ「あいつ、この手の規則にはとことん煩いからな。頼んでも無駄だって」
陽菜「…………………………………」
ユーリ「?、どうしたんだ?ヒナ、さっきから黙ってるけど」
陽菜「いや、なんか。
カロルがさっきから、ドアの前で実に怪しい行動をしてるのが見えて………………」
ガチャ………ガチャ………ガチャン。
……………………え、今なに。“ガチャン”って聞こえた気がする。
え、カロル???
エステル「カロル、何をしてるんです?」
カロル「よし、開いたよ」
あ、開いたって………いや、開けれる方もすごいけどさ。え、なに。カロル金庫破りの達人だったりする!?特技がすごすぎない??
陽菜「も、もしや、不法侵入をしようって事じゃ………」
カロル「?、そうだよ?」
そうだよって………マジか。
君の能力と、あたかも当然みたいな顔を私はなんかよくわからないけど尊敬するわ。
能力だけほしいけど、ほしいけどなぁ…………使いどころが全くない気がする。
エステル「え?だ、駄目です!!そんな泥棒みたいなこと!!」
ユーリ「……………お前のいるギルドって、魔物を狩るのが仕事だよな?盗賊ギルドも兼ねてんのかよ」
カロル「え、あ、うん………。まあ、ボクぐらいだよ。こんな事までやれるのは」
陽菜「………ってことはさ、その手口で女の子の部屋とか行けちゃったりするの?
特に着替えをしてるところとか、っていくと犯罪ギルドまっしぐらだよね」
ユーリ・エステル「「ぶふっ!!?」」
カロル「な、なななな………な訳無いじゃん!!」
「何急に変なこと言うんだよ!!」と顔を真っ赤にしながら怒られた私は「あはは、ごめんごめん」と笑いながら謝る。
陽菜「まー冗談だよ、冗談。ごめんね?」
エステル「もうっ、冗談に聞こえる冗談を言ってください!!ヒナ」
ユーリ「………さすがのオレでもびくったわ」
カロル「………ヒナって、ユーリみたく性格が悪い時があるよね」
ユーリ「何か言ったか?カロル」
カロル「!!、い、いいいや!?なんでもない!!」
陽菜「まあまあ………。
んじゃ、せっかく開けてくれたんだし、さっさと行こっか?」
ユーリ「そうだな」
私とユーリがカロルが開けたドアに近付くと、エステルが慌てて阻止しに来た。
エステル「ホントに、駄目ですって!!フレンを待ちましょう!?」
ユーリ「フレンが出てくる偶然に期待できるほど………オレ、我慢強くないんだよ。
大体、こういう時に法とか規則に縛られんのが嫌でオレ、騎士辞めたんだし」
陽菜「ごめんね、エステル。私もじっとしていることが、大っ嫌いでさ。よく家から脱走してたりするんだ」
ユーリ「………意外とおまえ、オレの性格と共通すんのな」
陽菜「さあ?なんのことやら。これが私の性格だし」
「つーわけで」と二人して入ろうとするとエステルが「え、でも………」としどろもどろになってる。
ユーリ「んじゃ、エステルはここで見張りよろしくな」
陽菜「おっ、一人で見張りはキツイかもだけど、頑張ってね」
エステル「え、えっと、でも、あの……………っ!!
わ、私も行きますっ!!」
意地を張ったエステルも結局入ることになった。