第2章 出会い
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全力で技をたたみ掛けていくと、エッグベアが力尽きて倒れた。
カロル「ボクの力で一捻りだ!!」
陽菜「ナイスファイト、みんな」
エステル「ラピードもリッキーも頑張りましたよ」
ユーリ「フォロー、ありがとな」
ユーリ達がラピードとリッキーに労いをかけると「ワン!!」と元気よく返事をしていた。
陽菜「……………さて、と。後は爪ね」
倒したとは言え、エッグベアが生きているはずはないし、大丈夫でしょ。
ユーリ「カロル、爪取ってくれ。オレ、わかんないし」
そんなユーリに、カロルが「ええっ!?」と声を出す。
確かカロルって魔狩りの剣とか言うギルドの一員なんだよね?魔物に対して情報とか豊富そうだし苦手意識はあるだろうけど、無理しているようにしか見えない。
ユーリ達も事情は聞かないでいるんだろうなぁ。私達の事もあまり踏み込まないでくれてるし。
カロル「だ、誰でも出来るよ。すぐ剥がれるから」
陽菜「そうなの?てっきり私、解体とかその場でするもんなんだと思ってた。ギルドではしないの?」
カロル「か、解体………は、ちょっとボク無理かな。魔物の皮だったり、羽なんかはドロップはされるけどね」
陽菜「へー………」
なんだかんだと言いながら、爪を剥ぎ取ろうと、私達は倒れているエッグベアに近付いた。
倒したばかりだから、血生臭いニオイが他のと入り雑じっていて、ニアの実だけでなくとも強烈だった。
モン○ンとかって、こういうのを手際よくやれるよねぇ。鮮度第一ではあるけれど、素人にとっては鮮度どころではないよ。
エステル「私にも手伝わせてくださ……………うっ」
急に鼻を押さえたエステル。
まあ、分からなくもないんだけどね。この血の独特な匂いとカロルから臭う匂いは、良いところのお嬢様にはきついものがある。騎士の目覚めを使っているからまだ平気だけれど、継続されていくニオイはどうしたって、鼻がつらい。
ユーリ「エステルは周囲の警戒な?」
エステル「は、はい」
そうユーリから言われたエステルは、私達から離れて、背を向けた。
エステルが背を向けて、行動を開始した私とユーリ、カロル。
カロル「も、もう動かないよね?」
エッグベアが生きているかどうか、カロルは恐る恐ると言った様子で、エッグベアに近付く。
そんなカロルの後ろに回り込んだユーリは、ニヤリと口端を吊り上げる。
ユーリ「うわあああっ!!」
カロル「ぎゃあああ~~~~~っ!」
陽菜「ひゃいっ!?」
ユーリが面白半分に後ろから悲鳴を上げたせいで、カロルと私は彼のふざけた悲鳴に反応してしまい、驚愕した。
エステル「!?どうしたのです!!?」
そんなユーリの悲鳴に反応したエステルが振り向いた。
酷く驚いた私は、思わずユーリの後ろに隠れる。
ユーリ「驚いたフリが上手いなあ、カロル先生は」
カロル「あ、うっ……はっはは……そ、そう?あ、ははは……」
ユーリ「んで、なんでヒナまで驚いてオレの後ろに隠れてんの?」
陽菜「ゆ………ユーリの、バカぁっっっ!!」
いきなり大声を出さないでほしい。心臓に悪いし、嫌なことを思い出すから、無意識に彼の服をつかむ。
あの時だって、そうだ。変に驚かされたせいで仲直りすらできずに家族はいなくなった。
思い出したくないのに、無情にも記憶がよみがえる。
そんなときだった、またあの鈴の音が聞こえてくる。
────── ………、け…て…… ──────
陽菜「……………また、あの声……………」
リッキー『………声?』
陽菜(うん。リッキー達には聞こえないの?)
私の問いに、彼らは何も聞こえないと主張する。それにラピードも一緒にうなずく。彼がうなずくとなると、もちろんユーリ達も聞こえないのかもしれない。
それなら、どこから聞こえてくるのだろうか。ノイズがはしっているせいか上手く聞き取りずらい。助けを求めているようなことを言っているが、なんで私だけに聞こえるのだろう。
カロル「ボクの力で一捻りだ!!」
陽菜「ナイスファイト、みんな」
エステル「ラピードもリッキーも頑張りましたよ」
ユーリ「フォロー、ありがとな」
ユーリ達がラピードとリッキーに労いをかけると「ワン!!」と元気よく返事をしていた。
陽菜「……………さて、と。後は爪ね」
倒したとは言え、エッグベアが生きているはずはないし、大丈夫でしょ。
ユーリ「カロル、爪取ってくれ。オレ、わかんないし」
そんなユーリに、カロルが「ええっ!?」と声を出す。
確かカロルって魔狩りの剣とか言うギルドの一員なんだよね?魔物に対して情報とか豊富そうだし苦手意識はあるだろうけど、無理しているようにしか見えない。
ユーリ達も事情は聞かないでいるんだろうなぁ。私達の事もあまり踏み込まないでくれてるし。
カロル「だ、誰でも出来るよ。すぐ剥がれるから」
陽菜「そうなの?てっきり私、解体とかその場でするもんなんだと思ってた。ギルドではしないの?」
カロル「か、解体………は、ちょっとボク無理かな。魔物の皮だったり、羽なんかはドロップはされるけどね」
陽菜「へー………」
なんだかんだと言いながら、爪を剥ぎ取ろうと、私達は倒れているエッグベアに近付いた。
倒したばかりだから、血生臭いニオイが他のと入り雑じっていて、ニアの実だけでなくとも強烈だった。
モン○ンとかって、こういうのを手際よくやれるよねぇ。鮮度第一ではあるけれど、素人にとっては鮮度どころではないよ。
エステル「私にも手伝わせてくださ……………うっ」
急に鼻を押さえたエステル。
まあ、分からなくもないんだけどね。この血の独特な匂いとカロルから臭う匂いは、良いところのお嬢様にはきついものがある。騎士の目覚めを使っているからまだ平気だけれど、継続されていくニオイはどうしたって、鼻がつらい。
ユーリ「エステルは周囲の警戒な?」
エステル「は、はい」
そうユーリから言われたエステルは、私達から離れて、背を向けた。
エステルが背を向けて、行動を開始した私とユーリ、カロル。
カロル「も、もう動かないよね?」
エッグベアが生きているかどうか、カロルは恐る恐ると言った様子で、エッグベアに近付く。
そんなカロルの後ろに回り込んだユーリは、ニヤリと口端を吊り上げる。
ユーリ「うわあああっ!!」
カロル「ぎゃあああ~~~~~っ!」
陽菜「ひゃいっ!?」
ユーリが面白半分に後ろから悲鳴を上げたせいで、カロルと私は彼のふざけた悲鳴に反応してしまい、驚愕した。
エステル「!?どうしたのです!!?」
そんなユーリの悲鳴に反応したエステルが振り向いた。
酷く驚いた私は、思わずユーリの後ろに隠れる。
ユーリ「驚いたフリが上手いなあ、カロル先生は」
カロル「あ、うっ……はっはは……そ、そう?あ、ははは……」
ユーリ「んで、なんでヒナまで驚いてオレの後ろに隠れてんの?」
陽菜「ゆ………ユーリの、バカぁっっっ!!」
いきなり大声を出さないでほしい。心臓に悪いし、嫌なことを思い出すから、無意識に彼の服をつかむ。
あの時だって、そうだ。変に驚かされたせいで仲直りすらできずに家族はいなくなった。
思い出したくないのに、無情にも記憶がよみがえる。
そんなときだった、またあの鈴の音が聞こえてくる。
────── ………、け…て…… ──────
陽菜「……………また、あの声……………」
リッキー『………声?』
陽菜(うん。リッキー達には聞こえないの?)
私の問いに、彼らは何も聞こえないと主張する。それにラピードも一緒にうなずく。彼がうなずくとなると、もちろんユーリ達も聞こえないのかもしれない。
それなら、どこから聞こえてくるのだろうか。ノイズがはしっているせいか上手く聞き取りずらい。助けを求めているようなことを言っているが、なんで私だけに聞こえるのだろう。