第2章 出会い
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
クレハの反応に首をかしげた私を見ていたカロルが「あれ?ねえ、ヒナ」と声を出していた。
陽菜「ん?どうしたの、カロル?」
カロル「ヒナも魔導器 を持ってるの?」
陽菜「“も”ってことは、カロル達も持ってるの?」
私の首に着いたチョーカーに気付いたユーリ達は、自分たちの魔導器を私にみせてくれた。
へぇ、魔導器にも鞄だったり噴水や結界など色々あるんだなぁ。本当にこの世界で魔導器は、必需品のようだ。
カロル「ねえ、それでさ、ヒナはリッキー達と一緒に旅をしてるの?それとも、どこかのギルドに入ってるの?」
陽菜「え?………えっ、と………」
ギルドって確か、何でも屋だったり専門なのを扱うところ、だよね?
モン○ンだったら、ある意味雇われだし………う~ん、よく分からないけど、何て答えようか。興味津々に聞いてくる彼に、正直困っていると何かを察してくれたのか、ユーリが助け船を出してくれた。
ユーリ「カロル、そこまでにしとけよ。その様子じゃぁ、ヒナはどこのギルドにも入っていねぇんだろ?」
陽菜「う、うん。ところで、ユーリ達は、どうしてここに?何か用でもあったりするの?」
カロル「ボク達はパナシーアボトルの材料を探してたんだ」
陽菜「ぱ、ぱなしーあぼとる………?………って、ナニ?」
ユーリ「?、おまえ、知らねぇのか?」
陽菜「……………全く」
カロル「えぇ!?ヒナ、何処から来たの!?」
陽菜「え、えっと………その、………そう!ちょっと辺境の土地から出てきたからさ、世間とかそういったのに詳しくなくて………あはは」
なんとかごまかそうと苦笑いを浮かべる。
いやぁ、出会って早々、正直に本当の事を話したってユーリ達には信じて貰えないって。
“元の世界でなんかよく分かんない光に包まれたと思ったら、いつの間にかこの世界に来てた”だとか。
しかも、着いたは着いたで魔物はうじゃうじゃいるし、襲われるし………なんてものは、口が裂けたって絶対に言えることじゃない。
そんなことを言ったって、頭のおかしい人間だとしか思われない。
深刻そうな表情をしていたのか、ユーリ達はまた驚いていたようで、私を凝視していた。
ユーリ「……………そりゃあ、世間知らずに育って早々に魔物に襲われるたぁ、運がなかったな」
陽菜「あ、あはは………。いやぁ、ユーリ達が通りかかってなかったら本当にお陀仏だったよねぇ………」
ものすごく苦しい説明だったけれど、憐れみを込めてなんとか納得してくれたようで、ほっと一息つく。
いつかは話さなくちゃいけないんだろうけど、それまで彼らと旅ができるかの問題なんだよなぁ。彼らには彼らの事情があるし、私達には私達なりに目的を果たさなくちゃならないから、干渉できるところは無いに等しいと思う。
陽菜「それで、パナシーアボトル?ってなんなの?」
「何でそこだけ疑問系なんだよ」と軽く笑われ、ムッとした私は「すみませんね、知らなくて」と言うと「べつにいいよ」と言われた。
……………なんだよ、ムカつくなぁ。
ユーリ「パナシーアボトルってのは、どんな異常に効く万能薬のことだ。オレ達はその万能薬の材料を探してるんだよ」
陽菜「へぇ。じゃあ、そのパナシーアボトルの材料ってもうあるの?」
カロル「いや、まだだよ。ルルリエの花びらとニアの実、それからエッグベアの爪が必要なんだ」
……………?ニアの実?
まさかのクソまずい木の実がこんなところで再び聞けるとは思いもしていなかった私は、持っていた鞄の中を漁る。
陽菜「……………。ニアの実なら、私、持ってるけど?」
私はおもむろにニアの実を取り出して、カロル達に手渡すと、酷く驚かれた。
カロル「えっ!?どこで見つけたの!?」
陽菜「ちょうど私達が通ってきたところが群生地らしくてさ、たくさん実ってたのを見つけてね。クレハに聞いたら、くそマズイから食べるのはやめた方が良いって言われたから」
もちろん、実際に食べてみたことは言わない、ていうか言いたくないもん。絶対に。
ユーリ「ははっ。そりゃ傑作だな」
ユーリは失笑しつつ、意地悪な笑みで「食べてみりゃいいのに」というので「結構ですよーだ」と私は言い返す。
カロル「それじゃ、これ貰っててもいい?」
陽菜「どーぞ。何かに使えるのかなって採っておいただけだから」
そう言うとカロルは満面の笑顔で「ありがとう!」と言ってきた。
カロル「あ、そうだ。ヒナ、もし行くところがないなら、ボク達と一緒に行かない?」
陽菜「え?でも……………」
カロル「女性1人、動物2匹だけだと危ないでしょ?ボク達と一緒に居れば、大丈夫だよ」
ユーリ「お、カロル先生良いこと言うじゃねえか」
エステル「そうですね。また魔物に襲われるかもしれませんし、女の子一人はきっと心細いでしょうから」
んー、どうしよう。確かにカロル達と共に言った方が、安全だし、なにより心強いんだけど、巻き込むのはなぁ。
嬉しいお誘いに悩んでいると、リッキーとクレハが私に話しかけてきた。
リッキー『あいつ等と一緒に行った方が特だと、俺は思うぜ?』
陽菜「リッキー……………」
クレハ『そうね。私もリッキーに同意見よ。仲間がいた方が、こっちにしても都合が良いものはなかなか無いだろうしね』
陽菜「クレハまで………。
………わかったよ、カロル、エステルにユーリ、私達も一緒に行ってもいい?」
ユーリ「もちろん、一人や二人増えたところでかまわねえよ」
ラピード「ワン!!」
エステル「こちらこそ、よろしくです、ヒナ。リッキーにクレハ」
陽菜「ありがとう!みんな」
カロル「じゃ、きまりだね!!」
そんなわけで私達は、現地の住人であるユーリ達についていくことになった。
出会って初めて得た仲間についていきながら森の出口へと向かう。
陽菜「ん?どうしたの、カロル?」
カロル「ヒナも
陽菜「“も”ってことは、カロル達も持ってるの?」
私の首に着いたチョーカーに気付いたユーリ達は、自分たちの魔導器を私にみせてくれた。
へぇ、魔導器にも鞄だったり噴水や結界など色々あるんだなぁ。本当にこの世界で魔導器は、必需品のようだ。
カロル「ねえ、それでさ、ヒナはリッキー達と一緒に旅をしてるの?それとも、どこかのギルドに入ってるの?」
陽菜「え?………えっ、と………」
ギルドって確か、何でも屋だったり専門なのを扱うところ、だよね?
モン○ンだったら、ある意味雇われだし………う~ん、よく分からないけど、何て答えようか。興味津々に聞いてくる彼に、正直困っていると何かを察してくれたのか、ユーリが助け船を出してくれた。
ユーリ「カロル、そこまでにしとけよ。その様子じゃぁ、ヒナはどこのギルドにも入っていねぇんだろ?」
陽菜「う、うん。ところで、ユーリ達は、どうしてここに?何か用でもあったりするの?」
カロル「ボク達はパナシーアボトルの材料を探してたんだ」
陽菜「ぱ、ぱなしーあぼとる………?………って、ナニ?」
ユーリ「?、おまえ、知らねぇのか?」
陽菜「……………全く」
カロル「えぇ!?ヒナ、何処から来たの!?」
陽菜「え、えっと………その、………そう!ちょっと辺境の土地から出てきたからさ、世間とかそういったのに詳しくなくて………あはは」
なんとかごまかそうと苦笑いを浮かべる。
いやぁ、出会って早々、正直に本当の事を話したってユーリ達には信じて貰えないって。
“元の世界でなんかよく分かんない光に包まれたと思ったら、いつの間にかこの世界に来てた”だとか。
しかも、着いたは着いたで魔物はうじゃうじゃいるし、襲われるし………なんてものは、口が裂けたって絶対に言えることじゃない。
そんなことを言ったって、頭のおかしい人間だとしか思われない。
深刻そうな表情をしていたのか、ユーリ達はまた驚いていたようで、私を凝視していた。
ユーリ「……………そりゃあ、世間知らずに育って早々に魔物に襲われるたぁ、運がなかったな」
陽菜「あ、あはは………。いやぁ、ユーリ達が通りかかってなかったら本当にお陀仏だったよねぇ………」
ものすごく苦しい説明だったけれど、憐れみを込めてなんとか納得してくれたようで、ほっと一息つく。
いつかは話さなくちゃいけないんだろうけど、それまで彼らと旅ができるかの問題なんだよなぁ。彼らには彼らの事情があるし、私達には私達なりに目的を果たさなくちゃならないから、干渉できるところは無いに等しいと思う。
陽菜「それで、パナシーアボトル?ってなんなの?」
「何でそこだけ疑問系なんだよ」と軽く笑われ、ムッとした私は「すみませんね、知らなくて」と言うと「べつにいいよ」と言われた。
……………なんだよ、ムカつくなぁ。
ユーリ「パナシーアボトルってのは、どんな異常に効く万能薬のことだ。オレ達はその万能薬の材料を探してるんだよ」
陽菜「へぇ。じゃあ、そのパナシーアボトルの材料ってもうあるの?」
カロル「いや、まだだよ。ルルリエの花びらとニアの実、それからエッグベアの爪が必要なんだ」
……………?ニアの実?
まさかのクソまずい木の実がこんなところで再び聞けるとは思いもしていなかった私は、持っていた鞄の中を漁る。
陽菜「……………。ニアの実なら、私、持ってるけど?」
私はおもむろにニアの実を取り出して、カロル達に手渡すと、酷く驚かれた。
カロル「えっ!?どこで見つけたの!?」
陽菜「ちょうど私達が通ってきたところが群生地らしくてさ、たくさん実ってたのを見つけてね。クレハに聞いたら、くそマズイから食べるのはやめた方が良いって言われたから」
もちろん、実際に食べてみたことは言わない、ていうか言いたくないもん。絶対に。
ユーリ「ははっ。そりゃ傑作だな」
ユーリは失笑しつつ、意地悪な笑みで「食べてみりゃいいのに」というので「結構ですよーだ」と私は言い返す。
カロル「それじゃ、これ貰っててもいい?」
陽菜「どーぞ。何かに使えるのかなって採っておいただけだから」
そう言うとカロルは満面の笑顔で「ありがとう!」と言ってきた。
カロル「あ、そうだ。ヒナ、もし行くところがないなら、ボク達と一緒に行かない?」
陽菜「え?でも……………」
カロル「女性1人、動物2匹だけだと危ないでしょ?ボク達と一緒に居れば、大丈夫だよ」
ユーリ「お、カロル先生良いこと言うじゃねえか」
エステル「そうですね。また魔物に襲われるかもしれませんし、女の子一人はきっと心細いでしょうから」
んー、どうしよう。確かにカロル達と共に言った方が、安全だし、なにより心強いんだけど、巻き込むのはなぁ。
嬉しいお誘いに悩んでいると、リッキーとクレハが私に話しかけてきた。
リッキー『あいつ等と一緒に行った方が特だと、俺は思うぜ?』
陽菜「リッキー……………」
クレハ『そうね。私もリッキーに同意見よ。仲間がいた方が、こっちにしても都合が良いものはなかなか無いだろうしね』
陽菜「クレハまで………。
………わかったよ、カロル、エステルにユーリ、私達も一緒に行ってもいい?」
ユーリ「もちろん、一人や二人増えたところでかまわねえよ」
ラピード「ワン!!」
エステル「こちらこそ、よろしくです、ヒナ。リッキーにクレハ」
陽菜「ありがとう!みんな」
カロル「じゃ、きまりだね!!」
そんなわけで私達は、現地の住人であるユーリ達についていくことになった。
出会って初めて得た仲間についていきながら森の出口へと向かう。