第四章・忌まわしき血と力
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
そんなこんなで、広間に3人で入ると、もう既に他の幹部達が朝餉を前に、今か今かと待ち構えていた。
新八「お前らおっせーよ!もう少し遅かったら、飯食い始めてたぞ!!」
そう憤慨する新八に苦笑いをしながら、近藤は「では全員そろったことだ。食べ始めよう!!」と号令をかけた。
――――――――――――――――――・・・・・・
平助「ああっ!?新八っつぁん!!それは俺の魚だっつの!!」
新八「早い者勝ちだ!!恨むなよ!」
この、食べ物争奪戦にも、慣れすぎて慣れすぎて……………
左之「おい、ぼーっとしてんなよ………っと、もらい!!」
楓「……………あ…」
………というのが常になってきてしまっている。
それでも黙々と一人で食べていると、隣で千鶴が並々のご飯を頑張って頬張っている。
楓(…………そんなに、頬張らなくてもいいと思ったりするんだけどなあ………)
近藤「おお、そういえば楓君。
療養していた二週間のうちに、だいぶ血色が良くなったな」
楓「……………おかげさまです。ありがとうございます」
居住まいを正し、そう言って頭を下げる。
けれど、ここまで面倒を見て貰ってちゃあ、もう、“殺して”という願いは聞き貰えてはくれないだろう。
そう思うと、ものすごく複雑な気持ちだ。
楓(………療養期間中、何でか知らないけど、常過ぎるぐらいに沖田さんいたし。
すこぶる調子が良くなっちゃったし、これからどうしたらいいのよ)
近藤「いやいや!元気になってくれて良かった!
なにかあれば何でもいいなさい」
内心、溜め息付く私の気も知らず、近藤さんが陽気になったのか、そんなことを言い出した。
楓「あっ、じゃあ―――――」
土方「男装辞めたいとかは却下だ」
楓「……………けち」
間髪入れずに土方さんが答えたことに、私は口をとがらせる。
さっきまで、争奪戦をしていた彼らも、興味が沸いたのか、今は大人しく食べながら話を聞いていた。
「誰がケチだ、誰が」と言いながら、すまし顔で土方さんがお茶をすすっていると、申し訳なさそうな顔で、近藤さんが口を開く。
近藤「うむ。
………楓君は巫女装束になりたいと以前も言っていたが、ここは男所帯だ。
いかんぞ、危険だ!!」
楓「……………んなこと言われても、元の体型に戻って、サラシが苦しいんですもん」
ぶっっっ!!
ガチャン!!
私や千鶴を除いて、斉藤さんや平助達は顔を真っ赤にさせながら吹き出し、お椀を落として割る音が響いた。
もちろん、土方さんもお茶を噴き出していたし、沖田さんは沖田さんで、お腹を抱えて大爆笑している。
沖田「ああ、そういえば、楓ちゃんって、意外と胸大きいよね?
よくあの一週間弱でそんなになったね。サラシ巻いてたときに驚いたよ」
ぶっっっ!!
今度は平助達全員が噴き出した。
サラシを巻いていたところを見たのか!?とでも疑うように、バッと沖田の方を全員で見やる。
まあ、その顔が面白いぐらい、ものすっごい驚きようだったが。
楓「………それは沖田さんが着替えを覗いたんでしょ?
私がいけない、的なことを言わないでくださいよ」
沖田「あんなの事故だよ、事故」
そう笑いながら言う沖田さんに溜め息づきながら、「とにかく………」と話を続ける。
楓「ここは人斬りをしているせいか、よくない気が多いんです。
私がいるせいで尚更、悪い気が充満してきているし。
だから言ったんですよ。私を殺さずに生かすならば、せめて巫女として生かしてほしい、と。
さすがに清めさせてもらいたいんだけど………」
今の私は、化け物を封印されているせいか、この屋敷に充満する悪霊達の気が目視化できるようになってしまったのだから、当然居心地が悪い。
新八「お前らおっせーよ!もう少し遅かったら、飯食い始めてたぞ!!」
そう憤慨する新八に苦笑いをしながら、近藤は「では全員そろったことだ。食べ始めよう!!」と号令をかけた。
――――――――――――――――――・・・・・・
平助「ああっ!?新八っつぁん!!それは俺の魚だっつの!!」
新八「早い者勝ちだ!!恨むなよ!」
この、食べ物争奪戦にも、慣れすぎて慣れすぎて……………
左之「おい、ぼーっとしてんなよ………っと、もらい!!」
楓「……………あ…」
………というのが常になってきてしまっている。
それでも黙々と一人で食べていると、隣で千鶴が並々のご飯を頑張って頬張っている。
楓(…………そんなに、頬張らなくてもいいと思ったりするんだけどなあ………)
近藤「おお、そういえば楓君。
療養していた二週間のうちに、だいぶ血色が良くなったな」
楓「……………おかげさまです。ありがとうございます」
居住まいを正し、そう言って頭を下げる。
けれど、ここまで面倒を見て貰ってちゃあ、もう、“殺して”という願いは聞き貰えてはくれないだろう。
そう思うと、ものすごく複雑な気持ちだ。
楓(………療養期間中、何でか知らないけど、常過ぎるぐらいに沖田さんいたし。
すこぶる調子が良くなっちゃったし、これからどうしたらいいのよ)
近藤「いやいや!元気になってくれて良かった!
なにかあれば何でもいいなさい」
内心、溜め息付く私の気も知らず、近藤さんが陽気になったのか、そんなことを言い出した。
楓「あっ、じゃあ―――――」
土方「男装辞めたいとかは却下だ」
楓「……………けち」
間髪入れずに土方さんが答えたことに、私は口をとがらせる。
さっきまで、争奪戦をしていた彼らも、興味が沸いたのか、今は大人しく食べながら話を聞いていた。
「誰がケチだ、誰が」と言いながら、すまし顔で土方さんがお茶をすすっていると、申し訳なさそうな顔で、近藤さんが口を開く。
近藤「うむ。
………楓君は巫女装束になりたいと以前も言っていたが、ここは男所帯だ。
いかんぞ、危険だ!!」
楓「……………んなこと言われても、元の体型に戻って、サラシが苦しいんですもん」
ぶっっっ!!
ガチャン!!
私や千鶴を除いて、斉藤さんや平助達は顔を真っ赤にさせながら吹き出し、お椀を落として割る音が響いた。
もちろん、土方さんもお茶を噴き出していたし、沖田さんは沖田さんで、お腹を抱えて大爆笑している。
沖田「ああ、そういえば、楓ちゃんって、意外と胸大きいよね?
よくあの一週間弱でそんなになったね。サラシ巻いてたときに驚いたよ」
ぶっっっ!!
今度は平助達全員が噴き出した。
サラシを巻いていたところを見たのか!?とでも疑うように、バッと沖田の方を全員で見やる。
まあ、その顔が面白いぐらい、ものすっごい驚きようだったが。
楓「………それは沖田さんが着替えを覗いたんでしょ?
私がいけない、的なことを言わないでくださいよ」
沖田「あんなの事故だよ、事故」
そう笑いながら言う沖田さんに溜め息づきながら、「とにかく………」と話を続ける。
楓「ここは人斬りをしているせいか、よくない気が多いんです。
私がいるせいで尚更、悪い気が充満してきているし。
だから言ったんですよ。私を殺さずに生かすならば、せめて巫女として生かしてほしい、と。
さすがに清めさせてもらいたいんだけど………」
今の私は、化け物を封印されているせいか、この屋敷に充満する悪霊達の気が目視化できるようになってしまったのだから、当然居心地が悪い。