第四章・忌まわしき血と力
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あの試合後、気が付いた私は土方さんに呼び出され、千鶴と共に幹部が勢揃いしている広間へと足を踏み入れた。
土方「暁犬、てめぇの処遇を決める。見たところ、お前には実力があるようだからな。
近藤さんと話した結果、お前の意見も尊重しようという方針になった」
楓「じゃあ、沖田さんの小姓って言う件もなしって訳っスね?」
よし、これで悪ふざけはされなくなる。そう思って心の中でガッツポーズを決めていた。
土方「いや、それはもう決定事項だ」
楓「は?な、なんで!?」
土方「あの時点でもう決まってんだよ」
声にならない悲鳴を上げていると、沖田さんが「ひっどいなぁ」とにんまりと笑っていた。
沖田「それほどまでに、僕の小姓が嫌だっただなんて、僕悲しいんだけど?」
楓「じゃあ、僕 を強調しないでくださいよ・・・・・・」
土方「ご託はいいから、どうするか決めやがれ」
楓「そう言われても、これといって希望もないし。どこに配属されたって、ちゃんとこなそうとは思ってますけど?」
元々、隊士として扱われても、巫女として扱われても………結局はなんにも変わらないからどうするわけでもない。
沖田「じゃあ、僕。楓ちゃんがほs――――っ!!」
――――ヒュ、トン・・・・・・
私は笑顔をまま、土方さんを見ている状態でクナイを沖田さんをギリギリ掠めるぐらいに投げる。
クナイはと言うと、彼の後ろの柱に突き刺さっている。
楓「やっぱり土方さん、俺を巫女として扱ってください」
沖田さんの言葉を遮るような大きな声で、そう告げる。
もちろん、突然のことだったからみんな、声にならないほど驚き入っていたみたいだけどね。
平助「・・・・・・お、おい。今のって・・・・・・」
楓「もちろんクナイだよ、平助。あのお転婆娘の従者で凪って子に教わったんだ。二日間、不眠不休 でね」
左之「そ・・・っそうなのか・・・・・・」
全員が楓から、笑顔のまま発せられる黒い殺気のようなオーラを感じ、竦み上がっていた。
沖田「だからって、何も僕の頬を掠るほどに投げなくてもいいんじゃないの?」
微かに引き攣った笑顔(黒い殺気を含めた笑顔)で、クナイを引き抜く沖田に「あら、ごめんなさいね」とそのままの笑顔で答えていた。
楓「それに、今の私に隊士としての腕はない」
その事に動揺を走らせる中、土方が眉をひそめて「・・・・・・どういうことだ?」と聞いてきた。
楓「どうも何も。まず・・・・・・誰もが気になっていた私の痣や傷のことを話しといた方が良さそうと思っただけだけど?」
千鶴「・・・・・・アキさん」
心配そうに、私を見てくる千鶴に「大丈夫」と色んな意味を込めて微笑み返す。
楓「前に私は言いましたよね?門下生の奴らが全員弱すぎて試合にならなかったー・・・って」
土方「・・・・・・ああ」
それを聞いた彼らは、首をかしげながら深く頷いた。
楓「あれ、嘘です」
土方「そうか、嘘だっ・・・・・・
嘘だと!?」
楓「はい。嘘っス」
平然とした様子で彼らを見やる楓は「まぁ、嘘ついたのは謝ります」と頭を下げるので、幹部全員が豆鉄砲を食らったかのような顔をしていた。
近藤「・・・・・・しかし、何故キミはそんな嘘を?」
楓「言えるわけ無いじゃないですか。俺、12年間も監禁と虐待状態だったんで」
それを聞いて更に驚きを隠せずにいた土方達は「12年間!?」と大声で叫んでいた。
左之「おい、ちょっと待て。楓・・・確かお前、18って言ってたよな?」
嫌な予感がしたのか、引き攣ったような青ざめた様子で私に聞いてきた。
楓「そうだけど?・・・・・・ああ、言い忘れてました。12年間、監禁と虐待をしていたのは、実の親です」
沖田「・・・・・・っ(ピクリ」
土方「・・・・・・なんだと・・・」
「まあ、門下生達からも虐待という名の稽古を受けてましたけど」と嘲笑する彼女を、幹部達から見てもむごいことだった。
楓「母は父がいない時に仕事のことなどでの鬱憤を、父は母がいない時に上司や何らかの事情とやけ酒からの暴力・・・・・・。
普段から何もかも溜め込む人だったから、私に当てられた虐待なんて、どうでも良かったんです」
「いわゆる、私はゴミ箱みたいな存在ですね」と言って彼らを見渡す。
土方「・・・・・・あの時に言ってたことが、それか」
気まずそうに腕を組みながらそう言う土方さんに、私は静かに頷く。
楓「・・・・・・まあ、もう慣れましたけど」
近藤「む?それは一体・・・・・・」
土方さんの言葉に反応した近藤さんに、彼がある程度説明したら、目に涙を浮かべて「なんとっ!!」と私を見て言っていた。
楓「あとは、周知の通りです」
土方「だから、隊士ではなく、巫女として生かせってか?」
「そうっすね」という私に怒号が落ちた。
土方「暁犬、てめぇの処遇を決める。見たところ、お前には実力があるようだからな。
近藤さんと話した結果、お前の意見も尊重しようという方針になった」
楓「じゃあ、沖田さんの小姓って言う件もなしって訳っスね?」
よし、これで悪ふざけはされなくなる。そう思って心の中でガッツポーズを決めていた。
土方「いや、それはもう決定事項だ」
楓「は?な、なんで!?」
土方「あの時点でもう決まってんだよ」
声にならない悲鳴を上げていると、沖田さんが「ひっどいなぁ」とにんまりと笑っていた。
沖田「それほどまでに、僕の小姓が嫌だっただなんて、僕悲しいんだけど?」
楓「じゃあ、
土方「ご託はいいから、どうするか決めやがれ」
楓「そう言われても、これといって希望もないし。どこに配属されたって、ちゃんとこなそうとは思ってますけど?」
元々、隊士として扱われても、巫女として扱われても………結局はなんにも変わらないからどうするわけでもない。
沖田「じゃあ、僕。楓ちゃんがほs――――っ!!」
――――ヒュ、トン・・・・・・
私は笑顔をまま、土方さんを見ている状態でクナイを沖田さんをギリギリ掠めるぐらいに投げる。
クナイはと言うと、彼の後ろの柱に突き刺さっている。
楓「やっぱり土方さん、俺を巫女として扱ってください」
沖田さんの言葉を遮るような大きな声で、そう告げる。
もちろん、突然のことだったからみんな、声にならないほど驚き入っていたみたいだけどね。
平助「・・・・・・お、おい。今のって・・・・・・」
楓「もちろんクナイだよ、平助。あのお転婆娘の従者で凪って子に教わったんだ。
左之「そ・・・っそうなのか・・・・・・」
全員が楓から、笑顔のまま発せられる黒い殺気のようなオーラを感じ、竦み上がっていた。
沖田「だからって、何も僕の頬を掠るほどに投げなくてもいいんじゃないの?」
微かに引き攣った笑顔(黒い殺気を含めた笑顔)で、クナイを引き抜く沖田に「あら、ごめんなさいね」とそのままの笑顔で答えていた。
楓「それに、今の私に隊士としての腕はない」
その事に動揺を走らせる中、土方が眉をひそめて「・・・・・・どういうことだ?」と聞いてきた。
楓「どうも何も。まず・・・・・・誰もが気になっていた私の痣や傷のことを話しといた方が良さそうと思っただけだけど?」
千鶴「・・・・・・アキさん」
心配そうに、私を見てくる千鶴に「大丈夫」と色んな意味を込めて微笑み返す。
楓「前に私は言いましたよね?門下生の奴らが全員弱すぎて試合にならなかったー・・・って」
土方「・・・・・・ああ」
それを聞いた彼らは、首をかしげながら深く頷いた。
楓「あれ、嘘です」
土方「そうか、嘘だっ・・・・・・
嘘だと!?」
楓「はい。嘘っス」
平然とした様子で彼らを見やる楓は「まぁ、嘘ついたのは謝ります」と頭を下げるので、幹部全員が豆鉄砲を食らったかのような顔をしていた。
近藤「・・・・・・しかし、何故キミはそんな嘘を?」
楓「言えるわけ無いじゃないですか。俺、12年間も監禁と虐待状態だったんで」
それを聞いて更に驚きを隠せずにいた土方達は「12年間!?」と大声で叫んでいた。
左之「おい、ちょっと待て。楓・・・確かお前、18って言ってたよな?」
嫌な予感がしたのか、引き攣ったような青ざめた様子で私に聞いてきた。
楓「そうだけど?・・・・・・ああ、言い忘れてました。12年間、監禁と虐待をしていたのは、実の親です」
沖田「・・・・・・っ(ピクリ」
土方「・・・・・・なんだと・・・」
「まあ、門下生達からも虐待という名の稽古を受けてましたけど」と嘲笑する彼女を、幹部達から見てもむごいことだった。
楓「母は父がいない時に仕事のことなどでの鬱憤を、父は母がいない時に上司や何らかの事情とやけ酒からの暴力・・・・・・。
普段から何もかも溜め込む人だったから、私に当てられた虐待なんて、どうでも良かったんです」
「いわゆる、私はゴミ箱みたいな存在ですね」と言って彼らを見渡す。
土方「・・・・・・あの時に言ってたことが、それか」
気まずそうに腕を組みながらそう言う土方さんに、私は静かに頷く。
楓「・・・・・・まあ、もう慣れましたけど」
近藤「む?それは一体・・・・・・」
土方さんの言葉に反応した近藤さんに、彼がある程度説明したら、目に涙を浮かべて「なんとっ!!」と私を見て言っていた。
楓「あとは、周知の通りです」
土方「だから、隊士ではなく、巫女として生かせってか?」
「そうっすね」という私に怒号が落ちた。