第参章・時を渡る者
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楓「予定変更って・・・・・・試験、のですか?」
土方「ああ、そうだ」
そんな話に楓は眉をひそめ、千鶴達は顔を見合わせた。
いったいなぜ、変更することになったのかも分からない上に、そもそもの話、どこまでの期間でやるとかは何も聞かされていない。
楓「・・・・・・どうしてです?」
理由なんてものは、まあ、わかってたけど敢えて聞いてみる。
土方「お前……、自分の身体の状態を分かってて、言ってやがんのか?
どう見たって痩せ細った身体で試合なんざ、出来るわけがねぇだろうが」
「今日から二週間の間、療養に当てろ」と言う土方さんにもう一度皮肉る。
楓「どうして二週間なんですか。大体そこまで俺ってば弱ってないんですけど?
・・・・・・ま、確かに痩せ細ってるのは見ての通りですし…ね。
12年間、水(いや、パンもだったけど)しか与えられない生活をしてきたのが仇 となったのには変わりないんで」
沖田「・・・・・・・・・」
土方「なに・・・・・・?」
楓「何でもないです。
・・・・・・それじゃ、鬼の副長さんのご厚意に、療養させて貰いますかね」
千鶴「・・・・・・アキさん」
心配そうな顔で楓を見てくる千鶴に「大丈夫」と笑って言う。
何も言いたくないのを悟ったのか、土方さんは「大人しく療養してろ」と言われた。
楓「二週間、部屋に籠もりっぱなしで必要最低限に遊ぶことすらままならないと思いますけど?」
土方「ちっ、無茶すんじゃねぇぞ」
沖田・楓「「それ、誰に向かって言ってるんですか?」」
・・・・・・あ、沖田さんと声が重なった。
土方「てめぇらだよ、・・・・・・ったく」
楓「あ、そうだ。・・・土方さん」
そう呆れたように溜め息付く土方さんが、頭をガシガシと掻きながら部屋から出て行こうとするのを、ふと用事を思い出した私が引き留める。
土方「あ?なんだよ」
楓「あの・・・・・・私が持ってたはずの笛ってありませんでした?」
平助達「「「・・・・・・笛?」」」
私が土方さんにそう問うと、平助達や千鶴が首をかしげていた。
沖田「・・・・・・?」
千鶴「笛って・・・どういった・・・・・・?」
楓「これくらいの横長で、根元辺りに銀色の鈴が着いてる奴・・・あれ、形見なんだよ」
土方「ああ、そうだ」
そんな話に楓は眉をひそめ、千鶴達は顔を見合わせた。
いったいなぜ、変更することになったのかも分からない上に、そもそもの話、どこまでの期間でやるとかは何も聞かされていない。
楓「・・・・・・どうしてです?」
理由なんてものは、まあ、わかってたけど敢えて聞いてみる。
土方「お前……、自分の身体の状態を分かってて、言ってやがんのか?
どう見たって痩せ細った身体で試合なんざ、出来るわけがねぇだろうが」
「今日から二週間の間、療養に当てろ」と言う土方さんにもう一度皮肉る。
楓「どうして二週間なんですか。大体そこまで俺ってば弱ってないんですけど?
・・・・・・ま、確かに痩せ細ってるのは見ての通りですし…ね。
12年間、水(いや、パンもだったけど)しか与えられない生活をしてきたのが
沖田「・・・・・・・・・」
土方「なに・・・・・・?」
楓「何でもないです。
・・・・・・それじゃ、鬼の副長さんのご厚意に、療養させて貰いますかね」
千鶴「・・・・・・アキさん」
心配そうな顔で楓を見てくる千鶴に「大丈夫」と笑って言う。
何も言いたくないのを悟ったのか、土方さんは「大人しく療養してろ」と言われた。
楓「二週間、部屋に籠もりっぱなしで必要最低限に遊ぶことすらままならないと思いますけど?」
土方「ちっ、無茶すんじゃねぇぞ」
沖田・楓「「それ、誰に向かって言ってるんですか?」」
・・・・・・あ、沖田さんと声が重なった。
土方「てめぇらだよ、・・・・・・ったく」
楓「あ、そうだ。・・・土方さん」
そう呆れたように溜め息付く土方さんが、頭をガシガシと掻きながら部屋から出て行こうとするのを、ふと用事を思い出した私が引き留める。
土方「あ?なんだよ」
楓「あの・・・・・・私が持ってたはずの笛ってありませんでした?」
平助達「「「・・・・・・笛?」」」
私が土方さんにそう問うと、平助達や千鶴が首をかしげていた。
沖田「・・・・・・?」
千鶴「笛って・・・どういった・・・・・・?」
楓「これくらいの横長で、根元辺りに銀色の鈴が着いてる奴・・・あれ、形見なんだよ」