第参章・時を渡る者
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千鶴「アキさんの首に、小さな紅葉があった気がしたんですけど・・・・・・」
着物を直しながら聞いていると、「ああ」と小さく声を出していた。
楓「あれは、生まれる前からあったらしくてさ。
身体が火照ったり、感情が上下する際だったりした時に、よく模様として浮き出るんだよ」
千鶴「模様・・・・・・ですか?」
「大阪城にある、雨で浮き出る竜虎の絵と同じだよ」と言うと「そうだったんですか」と納得してもらえた。
実際のところ、それしか教わってなかったから、本当なのかも分からないんだけどね。
千鶴「でも、なんだか素敵です。身体の一部に舞う紅葉みたいで」
楓「そうかな?・・・・・・でもま、千鶴がそう言うんなら、そうなんだろうね」
千鶴「え、違うんですか?」
楓「ふふっ、いや?あながち嘘じゃないかもよ?
私の家系も、紅葉の模様があるって言うぐらいだし」
クスリ、と苦笑いをする私を見て、千鶴が「そうなんですか?」と言ってきた。
千鶴「でも・・・・・・その紅葉の模様があるからかもしれませんけど、それ以上に、アキさんってお綺麗ですよね」
微笑ましそうな笑顔を向けられ、一瞬目を見開いたけど、すぐさま微笑して「ありがとう」という。
楓「そんなの、初めて言われた。・・・でも、千鶴だって十分可愛いよ?」
千鶴「え、わ、私ですか?」
楓「そうそう」
「お風呂に入った時だって、ものすごく心を打たれたし」とからかうと、顔を真っ赤にさせながら「わーっ!!やめてください」とポカポカと叩いてきた。
・・・・・・うん、痛くないけど←
楓「ふふふっ、ごめんごめん」
千鶴「あっ・・・・・・もう、アキさんったら。ふふっ」
二人で笑い合っていると、千鶴が「あ・・・・・・」と何かを思い出したかのように楓を見つめる。
千鶴「そういえば、朝餉が届いたんです。アキさんも食べましょう?」
楓「そう、だね・・・・・・食べよっか」
・・・・・・というか、もう冷めてしまっているけど。
私にとって、久しぶりで・・・・・・まともな食事を、千鶴と二人で、ゆっくりと食べた。
沖田(・・・・・・へぇ。そうだったんだ・・・)
沖田は、千鶴達に気付かれないように気配を消し、聞き耳を立てていた。
それも、神経質だという……楓対策、とでも言えるのだが。
沖田(・・・・・・でも、なんとなくそれだけじゃなさそうかな・・・・・・)
そう思えたのは、彼女が不思議すぎるからなのか、沖田自身よく分からなかった。
沖田(・・・・・・さて。僕も朝餉に行こうとするかな・・・・・・土方さんにどやされそうだしね)
そんな事を言っていると、怒っている土方の顔が浮かんできて、思わず吹き出しそうになるのを堪えながら、朝餉へと向かった。
着物を直しながら聞いていると、「ああ」と小さく声を出していた。
楓「あれは、生まれる前からあったらしくてさ。
身体が火照ったり、感情が上下する際だったりした時に、よく模様として浮き出るんだよ」
千鶴「模様・・・・・・ですか?」
「大阪城にある、雨で浮き出る竜虎の絵と同じだよ」と言うと「そうだったんですか」と納得してもらえた。
実際のところ、それしか教わってなかったから、本当なのかも分からないんだけどね。
千鶴「でも、なんだか素敵です。身体の一部に舞う紅葉みたいで」
楓「そうかな?・・・・・・でもま、千鶴がそう言うんなら、そうなんだろうね」
千鶴「え、違うんですか?」
楓「ふふっ、いや?あながち嘘じゃないかもよ?
私の家系も、紅葉の模様があるって言うぐらいだし」
クスリ、と苦笑いをする私を見て、千鶴が「そうなんですか?」と言ってきた。
千鶴「でも・・・・・・その紅葉の模様があるからかもしれませんけど、それ以上に、アキさんってお綺麗ですよね」
微笑ましそうな笑顔を向けられ、一瞬目を見開いたけど、すぐさま微笑して「ありがとう」という。
楓「そんなの、初めて言われた。・・・でも、千鶴だって十分可愛いよ?」
千鶴「え、わ、私ですか?」
楓「そうそう」
「お風呂に入った時だって、ものすごく心を打たれたし」とからかうと、顔を真っ赤にさせながら「わーっ!!やめてください」とポカポカと叩いてきた。
・・・・・・うん、痛くないけど←
楓「ふふふっ、ごめんごめん」
千鶴「あっ・・・・・・もう、アキさんったら。ふふっ」
二人で笑い合っていると、千鶴が「あ・・・・・・」と何かを思い出したかのように楓を見つめる。
千鶴「そういえば、朝餉が届いたんです。アキさんも食べましょう?」
楓「そう、だね・・・・・・食べよっか」
・・・・・・というか、もう冷めてしまっているけど。
私にとって、久しぶりで・・・・・・まともな食事を、千鶴と二人で、ゆっくりと食べた。
沖田(・・・・・・へぇ。そうだったんだ・・・)
沖田は、千鶴達に気付かれないように気配を消し、聞き耳を立てていた。
それも、神経質だという……楓対策、とでも言えるのだが。
沖田(・・・・・・でも、なんとなくそれだけじゃなさそうかな・・・・・・)
そう思えたのは、彼女が不思議すぎるからなのか、沖田自身よく分からなかった。
沖田(・・・・・・さて。僕も朝餉に行こうとするかな・・・・・・土方さんにどやされそうだしね)
そんな事を言っていると、怒っている土方の顔が浮かんできて、思わず吹き出しそうになるのを堪えながら、朝餉へと向かった。