第弐章・存在意義
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沖田「残念ながら、それは聞き入れることが出来ないんだよねー。
それに、そんな格好、人に見せられたものじゃないし」
既にボロボロとなっている服、その中から見える傷跡や、痣が幾つもある姿を沖田は目を細めてそう言った。
楓「ちっ………」
千鶴「はぅ………アキさんってばぁ………」
嫌だとでも言うかのように苛立ちを込めながら舌打ちをすると、千鶴が溜め息をつきながら困ったように楓を揺する。
そんな沖田の言葉に、近藤も同意する。
近藤「そうだなぁ、まずは風呂に入れてやろう。
………となると、風呂を貸し切りで借りる必要があるな………」
ふと楓からの視線に気が付いたのか「ああ、風呂から上がる時に、服は着替えるといい」と微笑むが、なおさら不機嫌になる楓だった。
近藤「そうだ、雪村君も入るかね?二人なら心強いだろう?」
千鶴「え、いいんですかっ!?」
千鶴は暫くの間、湯船に浸かれていなかったので、とても嬉しそうに聞いた。
………ただ、楓はものすごく不機嫌そうに、じっと事を見守っていたが。
近藤「うむ、いいとも!!………しかし、誰か見張りをしてもらわなきゃならんが………」
楓(ま、それが普通でしょうね………)
元々ここは男所帯。女人が出入りすることはまず無いし、私達は事情聴取のために取っ捕まえられている。見張りもいない状態で風呂にでも向かえば、逃げれる隙が生まれる。
この子はそんなことをしないとは思うが、万が一もあり、逃げおおせたところで行きつく道はどこも一緒だ。
斉藤「………すまぬが、俺は隊士達の稽古がある」
平助「あっ、俺やってもいいぜ!」
左之「俺も構わねぇぜ?」
新八「あっ、なんだよ二人共!!俺だってもちろんいいぜ」
近藤の提案に、名乗りを上げてきたのは平助、左之、新八だった。
だが、沖田と楓がそれを一刀両断に言い放つ。
沖田「平助や新八さんは、一君と同じで、今日の稽古の担当でしょ。
左之さんは巡察じゃない。僕が見張るからいらないよ」
近藤「む、そうか?なら総司!楓君達を頼んだぞ!」
沖田「はい、近藤さん」
にっこりと近藤に微笑んだ沖田をよそに、楓はドス黒い笑顔を平助達に向ける。
楓「というか、そこの三人は何かしら下心が丸見えなんだけど?
もし、本当にその気だったんだとしたら………、地獄の果てまでも殴り飛ばしてあげる から、覚悟しといてもらえるとありがたいわね」
平助・新八「「………」」
左之「………おい、楓。お前のは本当にそうなりそうだから、やめてくれ」
楓「ふふふ、そう?
なら、変な気を起こさないようにね」
沖田「じゃ、行くよ。二人共」
殺気を放つ彼女に恐れを成したのか、平助達が全身に冷や汗を感じているのを見た沖田は、楓達を風呂場に連れて行った。
それに、そんな格好、人に見せられたものじゃないし」
既にボロボロとなっている服、その中から見える傷跡や、痣が幾つもある姿を沖田は目を細めてそう言った。
楓「ちっ………」
千鶴「はぅ………アキさんってばぁ………」
嫌だとでも言うかのように苛立ちを込めながら舌打ちをすると、千鶴が溜め息をつきながら困ったように楓を揺する。
そんな沖田の言葉に、近藤も同意する。
近藤「そうだなぁ、まずは風呂に入れてやろう。
………となると、風呂を貸し切りで借りる必要があるな………」
ふと楓からの視線に気が付いたのか「ああ、風呂から上がる時に、服は着替えるといい」と微笑むが、なおさら不機嫌になる楓だった。
近藤「そうだ、雪村君も入るかね?二人なら心強いだろう?」
千鶴「え、いいんですかっ!?」
千鶴は暫くの間、湯船に浸かれていなかったので、とても嬉しそうに聞いた。
………ただ、楓はものすごく不機嫌そうに、じっと事を見守っていたが。
近藤「うむ、いいとも!!………しかし、誰か見張りをしてもらわなきゃならんが………」
楓(ま、それが普通でしょうね………)
元々ここは男所帯。女人が出入りすることはまず無いし、私達は事情聴取のために取っ捕まえられている。見張りもいない状態で風呂にでも向かえば、逃げれる隙が生まれる。
この子はそんなことをしないとは思うが、万が一もあり、逃げおおせたところで行きつく道はどこも一緒だ。
斉藤「………すまぬが、俺は隊士達の稽古がある」
平助「あっ、俺やってもいいぜ!」
左之「俺も構わねぇぜ?」
新八「あっ、なんだよ二人共!!俺だってもちろんいいぜ」
近藤の提案に、名乗りを上げてきたのは平助、左之、新八だった。
だが、沖田と楓がそれを一刀両断に言い放つ。
沖田「平助や新八さんは、一君と同じで、今日の稽古の担当でしょ。
左之さんは巡察じゃない。僕が見張るからいらないよ」
近藤「む、そうか?なら総司!楓君達を頼んだぞ!」
沖田「はい、近藤さん」
にっこりと近藤に微笑んだ沖田をよそに、楓はドス黒い笑顔を平助達に向ける。
楓「というか、そこの三人は何かしら下心が丸見えなんだけど?
もし、本当にその気だったんだとしたら………、
平助・新八「「………」」
左之「………おい、楓。お前のは本当にそうなりそうだから、やめてくれ」
楓「ふふふ、そう?
なら、変な気を起こさないようにね」
沖田「じゃ、行くよ。二人共」
殺気を放つ彼女に恐れを成したのか、平助達が全身に冷や汗を感じているのを見た沖田は、楓達を風呂場に連れて行った。