第弐章・存在意義
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私から視線をはずし、千鶴に向かって「して、そのお父上は何をしに京へ?」と近藤さんが聞いていた。
千鶴「父様は、雪村綱道という蘭方医で─────」
土方「───なんだと!?」
彼女の父親の名が上がった時、この場の空気が一変し、幹部達が一斉に千鶴を見た。
山南「これはこれは………まさか、綱道氏のご息女とはね」
楓(………?いま、山南さんの目が鋭くなった………?)
千鶴「父様を、知っているんですか………?」
縋 るような彼女に、新選組は綱道さんを捜している、と掻い摘んで教える。
千鶴もかなり複雑そうな顔をしているが、きっと不安で仕方ないのだろう。
楓「でも良かったじゃん、千鶴。
お父さんを知っている人達がいたんだから」
そう言って、彼女の頭にポン、と手を置くと「はい」と泣きそうな笑顔を向けてきた。
今の今まで、手がかり無しで村か里から降りてきたんだ。いた痕跡だけでも大きな進歩と言っても良いだろう。
山南「そうですね。
綱道氏が見つかる可能性は、キミのおかげで格段に上昇しましたよ」
千鶴「えっ………?」
楓「………」
どうやら山南さんは綱道氏の捜索に、彼女を使おうとしているらしい。
実の娘なら、どんな姿でも 看破できるだろう、と。
土方「あの蘭方医の娘となりゃあ、殺しちまうわけにもいかねぇよな」
面倒臭そうな事を言う土方さんは、本当に面倒くさそうだ。
確かに、新選組側でも探している人物の家族だ。もし、そうだと知らずに証拠隠滅として処分していたら、元々知名度もなにもかも畏怖されている彼らにとって大きな痛手となっていただろう。
土方「………昨夜の件は忘れるって言うんなら、父親が見つかるまで、お前を保護してやる」
近藤「キミの父上を見つけるためならば、我ら新選組は協力を惜しまん!!」
千鶴「あ………ありがとうございます!!」
近藤さんが千鶴に元気よく言うと、彼女も涙を浮かべながら言った。
土方「………それと暁犬。てめぇも新選組で預かる」
楓「………(イラッ)じゃあ死んできます」←
千鶴「アキさんっ、やめてください!!」
土方「てめぇっ!!人の話を聞きやがれっ!!」
私を見て土方さんが言った言葉に、思わず殺気が湧いたので、笑顔でそう言うと千鶴と土方さんに怒られた。
千鶴「父様は、雪村綱道という蘭方医で─────」
土方「───なんだと!?」
彼女の父親の名が上がった時、この場の空気が一変し、幹部達が一斉に千鶴を見た。
山南「これはこれは………まさか、綱道氏のご息女とはね」
楓(………?いま、山南さんの目が鋭くなった………?)
千鶴「父様を、知っているんですか………?」
千鶴もかなり複雑そうな顔をしているが、きっと不安で仕方ないのだろう。
楓「でも良かったじゃん、千鶴。
お父さんを知っている人達がいたんだから」
そう言って、彼女の頭にポン、と手を置くと「はい」と泣きそうな笑顔を向けてきた。
今の今まで、手がかり無しで村か里から降りてきたんだ。いた痕跡だけでも大きな進歩と言っても良いだろう。
山南「そうですね。
綱道氏が見つかる可能性は、キミのおかげで格段に上昇しましたよ」
千鶴「えっ………?」
楓「………」
どうやら山南さんは綱道氏の捜索に、彼女を使おうとしているらしい。
実の娘なら、
土方「あの蘭方医の娘となりゃあ、殺しちまうわけにもいかねぇよな」
面倒臭そうな事を言う土方さんは、本当に面倒くさそうだ。
確かに、新選組側でも探している人物の家族だ。もし、そうだと知らずに証拠隠滅として処分していたら、元々知名度もなにもかも畏怖されている彼らにとって大きな痛手となっていただろう。
土方「………昨夜の件は忘れるって言うんなら、父親が見つかるまで、お前を保護してやる」
近藤「キミの父上を見つけるためならば、我ら新選組は協力を惜しまん!!」
千鶴「あ………ありがとうございます!!」
近藤さんが千鶴に元気よく言うと、彼女も涙を浮かべながら言った。
土方「………それと暁犬。てめぇも新選組で預かる」
楓「………(イラッ)じゃあ死んできます」←
千鶴「アキさんっ、やめてください!!」
土方「てめぇっ!!人の話を聞きやがれっ!!」
私を見て土方さんが言った言葉に、思わず殺気が湧いたので、笑顔でそう言うと千鶴と土方さんに怒られた。