第弐章・存在意義
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山南「土方君も感じたでしょう?
あの子から発せられる気迫は、間違いないもの。
それに、あの子に斬られた彼らの正気が、ほんの少し快復したのも事実。
もしかしたら研究にも────」
土方「山南さん」
山南の興味的な言葉に、苦渋顔になった土方は「………その辺にしねぇか」と口止めする。
斉藤「………俺も山南さんに同意する」
「斬られた奴らが、彼女に助けてもらったと言っていたからな」と斉藤が言うと土方は近藤さんに目を向けた。
土方「近藤さん、あんたはどうする?」
近藤「俺か?俺は、楓君を新選組で保護したいと思っている」
近藤の言葉に、新八や平助、左之も次々と同意する。
それを聞いて、重い溜め息をつくことになった土方に、意外な人物の言葉を聞いて唖然となったのは言うまでもなかった。
沖田「………あの子、隊士にしちゃってもいいんじゃないんですか?」
「でも、僕は近藤さんの決定なら、従いますよ」と笑顔で言う彼に、皆が多かれ少なかれ、何らかの反応をした。
その反応が面白かったのか、沖田は「ははっ、何その顔」と笑っている。
土方「………っ、総司!何でお前がんなことを言うんだよ!?」
平助「いつもなら『斬っちゃえばいいじゃないですかー?』とか言う癖によ!!」
土方や平助がそう反論する中で、「別にいいじゃないですか」と沖田は静かにそう言う。
沖田「あの子、結構強いから役に立つと思うんだけどなー。………近藤さん、良いと思いませんか?」
近藤「おぉ!!それも良いな。
総司が言うんだ、楓君の腕も確かなのだろう。それに今は新選組にも人員不足で人手が欲しい時だったからな。
どうだ、トシ。あの子を隊士として迎えるのは?」
彼の一言により、即座に賛同した近藤の言葉を聞いた土方は大きく溜め息をつく。
土方「………近藤さんや総司の意見も分からなくはねえが、そんな簡単に入隊させるわけにはいかねぇ。
念のため、試験を受けさせる」
沖田「………それで、保護するという件はどうなんです?」
土方「それはもう決定事項だろう。
あれほど死にたがってるやつぁ、俺でも寒気がするからな」
平助「それじゃ残るのは、あいつだけ………か」
そう、もう1人の身柄をどうするか、再び議論に頭を悩ませることとなった彼らは、ひとまず各々の報告を終え、解散することにした。
あの子から発せられる気迫は、間違いないもの。
それに、あの子に斬られた彼らの正気が、ほんの少し快復したのも事実。
もしかしたら研究にも────」
土方「山南さん」
山南の興味的な言葉に、苦渋顔になった土方は「………その辺にしねぇか」と口止めする。
斉藤「………俺も山南さんに同意する」
「斬られた奴らが、彼女に助けてもらったと言っていたからな」と斉藤が言うと土方は近藤さんに目を向けた。
土方「近藤さん、あんたはどうする?」
近藤「俺か?俺は、楓君を新選組で保護したいと思っている」
近藤の言葉に、新八や平助、左之も次々と同意する。
それを聞いて、重い溜め息をつくことになった土方に、意外な人物の言葉を聞いて唖然となったのは言うまでもなかった。
沖田「………あの子、隊士にしちゃってもいいんじゃないんですか?」
「でも、僕は近藤さんの決定なら、従いますよ」と笑顔で言う彼に、皆が多かれ少なかれ、何らかの反応をした。
その反応が面白かったのか、沖田は「ははっ、何その顔」と笑っている。
土方「………っ、総司!何でお前がんなことを言うんだよ!?」
平助「いつもなら『斬っちゃえばいいじゃないですかー?』とか言う癖によ!!」
土方や平助がそう反論する中で、「別にいいじゃないですか」と沖田は静かにそう言う。
沖田「あの子、結構強いから役に立つと思うんだけどなー。………近藤さん、良いと思いませんか?」
近藤「おぉ!!それも良いな。
総司が言うんだ、楓君の腕も確かなのだろう。それに今は新選組にも人員不足で人手が欲しい時だったからな。
どうだ、トシ。あの子を隊士として迎えるのは?」
彼の一言により、即座に賛同した近藤の言葉を聞いた土方は大きく溜め息をつく。
土方「………近藤さんや総司の意見も分からなくはねえが、そんな簡単に入隊させるわけにはいかねぇ。
念のため、試験を受けさせる」
沖田「………それで、保護するという件はどうなんです?」
土方「それはもう決定事項だろう。
あれほど死にたがってるやつぁ、俺でも寒気がするからな」
平助「それじゃ残るのは、あいつだけ………か」
そう、もう1人の身柄をどうするか、再び議論に頭を悩ませることとなった彼らは、ひとまず各々の報告を終え、解散することにした。