第壱話・暗闇の道
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?「ああ。目が覚めたのかい」
誰かが来る気配がした私は、じっとその先を見つめてから、千鶴を庇うように(きつく縄が施されてるけど)前へと乗り出す。
スッと彼女達のいる障子が開き、気の優しそうな男の人が入ってきた。
その人は私達の縄を見て眉をしかめる。
?「すまないなぁ、………こんな扱いで。広間に皆揃っているから、ついてきてくれないか?」
楓「………」
千鶴「………っ」
?「そんなに警戒しなくてもいい。ちょっとだけ、何があったのかを聞きたいだけだからね」
「私は【井上源三郎】というものだよ」と優しそうな笑顔をするおじさんが、縄を縛り直してくれた。
大体、きつく縛り過ぎなんだよ。誰が縛ったのか知らないけど、あとで文句言って─────
源さん「………ああ、ったく………総司のやつめ。こんなにきつく縛って」
………………沖田さんならやりかねない。
つーか、沖田さんが縛ったんだ………どーりで、キツいわけだ(ものすごく痛いし)。
言われるままに、千鶴ちゃんと井上さんの後をついていく。
楓「………あの、井上さん」
源さん「ははっ、“源さん”でいいよ」
笑顔でそう言われ、私は「………源さん、一つ、聞いてもいいですか?」と彼に問うた。
源さん「ん?なんだい」
楓「あの………聞きたい事って、昨日のことですか?」
ちょっと気になったから聞いてみると、あの優しい源さんがものすごく真剣そうな顔をして「やっぱり関わってしまったんだね」と言われた。
それに頷いて「あの、昨日の奴らを斬ったのは俺なんで、ここにいるコイツは関係ないっスよ?」というと「そうしたいのは山々なんだが」と言われた。
と言うことは、供述だけでは物足りないらしい。
源さん「まあ、あんな連中だが、根はいい人達ばかりだから」
楓「………そうだといいんですけどね………」
千鶴「あ、はは………」
私は苦虫を噛み潰したような顔でそう言い、千鶴はそんな様子を見て、苦笑いをしていた。
誰かが来る気配がした私は、じっとその先を見つめてから、千鶴を庇うように(きつく縄が施されてるけど)前へと乗り出す。
スッと彼女達のいる障子が開き、気の優しそうな男の人が入ってきた。
その人は私達の縄を見て眉をしかめる。
?「すまないなぁ、………こんな扱いで。広間に皆揃っているから、ついてきてくれないか?」
楓「………」
千鶴「………っ」
?「そんなに警戒しなくてもいい。ちょっとだけ、何があったのかを聞きたいだけだからね」
「私は【井上源三郎】というものだよ」と優しそうな笑顔をするおじさんが、縄を縛り直してくれた。
大体、きつく縛り過ぎなんだよ。誰が縛ったのか知らないけど、あとで文句言って─────
源さん「………ああ、ったく………総司のやつめ。こんなにきつく縛って」
………………沖田さんならやりかねない。
つーか、沖田さんが縛ったんだ………どーりで、キツいわけだ(ものすごく痛いし)。
言われるままに、千鶴ちゃんと井上さんの後をついていく。
楓「………あの、井上さん」
源さん「ははっ、“源さん”でいいよ」
笑顔でそう言われ、私は「………源さん、一つ、聞いてもいいですか?」と彼に問うた。
源さん「ん?なんだい」
楓「あの………聞きたい事って、昨日のことですか?」
ちょっと気になったから聞いてみると、あの優しい源さんがものすごく真剣そうな顔をして「やっぱり関わってしまったんだね」と言われた。
それに頷いて「あの、昨日の奴らを斬ったのは俺なんで、ここにいるコイツは関係ないっスよ?」というと「そうしたいのは山々なんだが」と言われた。
と言うことは、供述だけでは物足りないらしい。
源さん「まあ、あんな連中だが、根はいい人達ばかりだから」
楓「………そうだといいんですけどね………」
千鶴「あ、はは………」
私は苦虫を噛み潰したような顔でそう言い、千鶴はそんな様子を見て、苦笑いをしていた。