第壱話・暗闇の道
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楓「そっか(苦笑)
……………あ、まだ自己紹介してなかったね。
暁犬楓って言うんだけど、アキって呼んでもいいし、多分年は近いと思うから、呼び捨てでも構わないし。
………キミは?」
女の子として見られていなかったのは、嬉しいのか悲しいのかよく分からないけど、まぁ………気にしないでおこう。
私自身に非があるだけで、この子は正直に言ったんだ、悪気はない。
女の子「わ、私は雪村千鶴です」
楓「ん。千鶴ちゃんね………んじゃ、見えないところに隠れてな。
ちょっとあいつらと遊んでくるから」
千鶴「え……………でも」
楓「大丈夫だから」
そう言っている隙に、敵が私に向かって刀を振り上げる。
それを見た彼女が声をあげる前に、振り向きながら腰にかけた刀を引き抜き、相手を斬り裂けば、肉を断つ音が耳に響く。
楓(……………っ、人を斬るって、こうも重いとは……っ)
刀を通して、初めて知るその“重さ”と“感覚”に、顔を顰 める。
これでも向こうでは結構鍛えていたつもりだったが、本当に“つもり”でしかなかったのだと改めて痛感させられた。
が、今はそんなことを考えている場合ではない。
すぐさま体制を立て直しながら、手足の腱 や太ももなどを断ち切るように刀を操る。
死なせるわけにはいかないから、致命傷は避けといたんだけど……………どうやら効果はないみたい。
傷も跡形もなく消え去って、本当にゾンビのごとく襲いかかってきた。
楓(……………メンドくさ)
仕方がない。
話が出来る様子でもあるまいし、なにより頭がイカレているから、こちらの言葉も通じないとなると、本気で殺すつもりでいくしかない。
たぶん、お腹じゃ死ぬっつっても、こいつらは死なないと思う。
ゾンビと似てるって事は、狙うは心臓か、首……………
……………って事で。
楓「はぁああっ!!」
男「ぐぁあああッ!!」
まずは1人、心臓を一突きし、すぐさま刀を引き抜く。
ピクピク痙攣しているようだけど、これで終わったみたい。
一息着いていると、千鶴ちゃんが「アキさんっ、後ろッ!!」って叫んだ声に反応して、思わず襲いかかってきた敵を横っ腹から一刀両断してしまった。
男「たす……………け……………」
ゾク……ッ
楓「──────っ!?」
その一刀両断したやつに群がってきた………………うわぁ、血を舐めてら。
…………は、ははは。やだこれ、キモいんだけど。
もう死んでるはずなのに……………助けを求めてた。なんて、怖すぎでしょ。
楓(なん、だよ……………これ。なんなんだよ………ッ)
意味が分からない。理性がないただの化け物と化したこの人たちは、本当はこんな事をしたくなかったの?
それなら、一種のウイルスが関係してるのか?
……………考えるだけで悪寒がする。
楓(…………こんなの、…………こんなの、私の知っている新選組なんかじゃない…………ッ)
新選組は、こんな人体実験みたいなことをするの………?
否応なしに政府からの命で、人為的に行われているのだとしたら、それを命じた奴ら、相当イカレてるわ。
千鶴「きゃあっ、」
楓「千鶴ちゃんッ……………ツッ!!」
彼女に斬りかかろうとしたのを庇ったせいか、背中にザシュッと刃物が通った音が耳元ですんざくように聴こえてきた。
楓「……く、そが……ッ!!」
千鶴「アキさんッ!!」
悲鳴みたいな叫び声で私を呼ぶ千鶴ちゃんに背中を向けて、「こんくらいは平気だから」とだけ言って相手を睨み付ける。
……………あ、まだ自己紹介してなかったね。
暁犬楓って言うんだけど、アキって呼んでもいいし、多分年は近いと思うから、呼び捨てでも構わないし。
………キミは?」
女の子として見られていなかったのは、嬉しいのか悲しいのかよく分からないけど、まぁ………気にしないでおこう。
私自身に非があるだけで、この子は正直に言ったんだ、悪気はない。
女の子「わ、私は雪村千鶴です」
楓「ん。千鶴ちゃんね………んじゃ、見えないところに隠れてな。
ちょっとあいつらと遊んでくるから」
千鶴「え……………でも」
楓「大丈夫だから」
そう言っている隙に、敵が私に向かって刀を振り上げる。
それを見た彼女が声をあげる前に、振り向きながら腰にかけた刀を引き抜き、相手を斬り裂けば、肉を断つ音が耳に響く。
楓(……………っ、人を斬るって、こうも重いとは……っ)
刀を通して、初めて知るその“重さ”と“感覚”に、顔を
これでも向こうでは結構鍛えていたつもりだったが、本当に“つもり”でしかなかったのだと改めて痛感させられた。
が、今はそんなことを考えている場合ではない。
すぐさま体制を立て直しながら、手足の
死なせるわけにはいかないから、致命傷は避けといたんだけど……………どうやら効果はないみたい。
傷も跡形もなく消え去って、本当にゾンビのごとく襲いかかってきた。
楓(……………メンドくさ)
仕方がない。
話が出来る様子でもあるまいし、なにより頭がイカレているから、こちらの言葉も通じないとなると、本気で殺すつもりでいくしかない。
たぶん、お腹じゃ死ぬっつっても、こいつらは死なないと思う。
ゾンビと似てるって事は、狙うは心臓か、首……………
……………って事で。
楓「はぁああっ!!」
男「ぐぁあああッ!!」
まずは1人、心臓を一突きし、すぐさま刀を引き抜く。
ピクピク痙攣しているようだけど、これで終わったみたい。
一息着いていると、千鶴ちゃんが「アキさんっ、後ろッ!!」って叫んだ声に反応して、思わず襲いかかってきた敵を横っ腹から一刀両断してしまった。
男「たす……………け……………」
ゾク……ッ
楓「──────っ!?」
その一刀両断したやつに群がってきた………………うわぁ、血を舐めてら。
…………は、ははは。やだこれ、キモいんだけど。
もう死んでるはずなのに……………助けを求めてた。なんて、怖すぎでしょ。
楓(なん、だよ……………これ。なんなんだよ………ッ)
意味が分からない。理性がないただの化け物と化したこの人たちは、本当はこんな事をしたくなかったの?
それなら、一種のウイルスが関係してるのか?
……………考えるだけで悪寒がする。
楓(…………こんなの、…………こんなの、私の知っている新選組なんかじゃない…………ッ)
新選組は、こんな人体実験みたいなことをするの………?
否応なしに政府からの命で、人為的に行われているのだとしたら、それを命じた奴ら、相当イカレてるわ。
千鶴「きゃあっ、」
楓「千鶴ちゃんッ……………ツッ!!」
彼女に斬りかかろうとしたのを庇ったせいか、背中にザシュッと刃物が通った音が耳元ですんざくように聴こえてきた。
楓「……く、そが……ッ!!」
千鶴「アキさんッ!!」
悲鳴みたいな叫び声で私を呼ぶ千鶴ちゃんに背中を向けて、「こんくらいは平気だから」とだけ言って相手を睨み付ける。