第壱話・暗闇の道
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楓「ちょいと失礼」
女の子?「え!?わ………っ」
彼女に聞くや否、少し無理矢理に担ぎながら、改めて追っ手と相対する。
楓(……………さて、どうやって逃げたらいいものか)
後ろは行き止まりの壁。手前にはゾンビらしい追っ手で、道は塞がっている。
女の子と言っても………私と同い年かそこらの子だから、重いと言えば重いけど、それは失礼極まりない。
楓(まあ、それとこれとは関係ないのだけど)
要するに、女の子1人抱えた状態で、建物を忍者のごとく飛び越えるって言う技は出来ないわけで、追っ手を退 けながら正面突破をするしかない。
楓「行くよ!!」
女の子?「へ!?………あっ、ちょっ……………」
いっせーので、彼女を抱えたまま、ダッと走り出す。
真っ正面から飛び込んできたのに驚く様子もない彼らは、私達を殺そうと刀を振りかざしてくる。
もちろん、それは想定内なので、抱えていない方の手で刀を器用に扱いながら彼らの攻撃を受け流していく。
女の子?「きゃああぁぁぁああッ!!」
とは言っても、抱えられている本人にとってはこの上なく恐ろしい状況らしく、偽りのない叫び声を上げていた。
楓(………あ、やっぱり女の子だ)←
そんな事を頭の隅に思いながら、追っ手を振り切って、ひとまず人気のない場所へ辿り着く。
念のため、周囲を警戒しながら、少し怯えている女の子と同じ視線になる。
楓「……………。
………もう大丈夫だとは思うけど、ちょっと聞いてもいい?」
女の子「あ………はい」
楓「何で追われたの?あいつらって何者?」
女の子「わ、分かり………ません。いきなり襲われたので……………」
彼女は首を横に降りながら小さく答えた。
見た感じからして、私より少しばかり年下って感じかな?
何も知らない、そんな少女がこんな夜道まで1人で歩くって事は何か事情があるのかもしれない。
これだけ小刻みに震えているんだもの、大切に育てられたんだなあってよく分かる。
楓「………そっか、怖かったね。もう大丈夫だから」
そう言って、私は彼女の頭をポンと置く
といっても、あの羽織は授業でも習っていたし、テレビなどで見覚えがある。
楓(確か、新選組の物だったはず……………)
新選組と言えば、今で言う警察官みたいな存在ではあるけど、農民だけで作り上げた戦闘集団で、不正を働いた輩を徹底的に縛り上げているため、町民達からは「壬狼組」と恐れられている。
まあ・・・・・・それだけではないのだが、私も分からないことが多いから何とも言えない。
楓(でも、何で……………?)
何の罪もない人を襲うような集団ではなかったから、違和感を覚える。
もしかして、私がタイム○リップしたから、次元的に歪みが生じた……………?
そんなことを考えていたら、女の子が話しかけてきた。
女の子「あ、あの。助けていただき、ありがとうございます」
楓「ああ、気にしないで。同じ女の子なんだし、一人夜歩きは危険だからね」
女の子「へ???」
笑いながらそう言うと、彼女は意味が分からないとばかりに首をかしげてきた。
……………何で、首をかしげるところがあったのだろうか。
嫌~な予感が頭をよぎったが、絶対に違うと振り払いながら、引きつった顔で彼女に問いかける。
楓「どうしたの?」
女の子「あ、あの。
男の人じゃないんですか?」
パチクリとまぶたを瞬きながら、彼女を凝視する。
……………………男……………………?
楓「いや、女なんだけど………?
まぁ、男装してるからだとは思うけどさ。
………………えっと、男にしか見えなかった?」
女の子「……………はい」
女の子?「え!?わ………っ」
彼女に聞くや否、少し無理矢理に担ぎながら、改めて追っ手と相対する。
楓(……………さて、どうやって逃げたらいいものか)
後ろは行き止まりの壁。手前にはゾンビらしい追っ手で、道は塞がっている。
女の子と言っても………私と同い年かそこらの子だから、重いと言えば重いけど、それは失礼極まりない。
楓(まあ、それとこれとは関係ないのだけど)
要するに、女の子1人抱えた状態で、建物を忍者のごとく飛び越えるって言う技は出来ないわけで、追っ手を
楓「行くよ!!」
女の子?「へ!?………あっ、ちょっ……………」
いっせーので、彼女を抱えたまま、ダッと走り出す。
真っ正面から飛び込んできたのに驚く様子もない彼らは、私達を殺そうと刀を振りかざしてくる。
もちろん、それは想定内なので、抱えていない方の手で刀を器用に扱いながら彼らの攻撃を受け流していく。
女の子?「きゃああぁぁぁああッ!!」
とは言っても、抱えられている本人にとってはこの上なく恐ろしい状況らしく、偽りのない叫び声を上げていた。
楓(………あ、やっぱり女の子だ)←
そんな事を頭の隅に思いながら、追っ手を振り切って、ひとまず人気のない場所へ辿り着く。
念のため、周囲を警戒しながら、少し怯えている女の子と同じ視線になる。
楓「……………。
………もう大丈夫だとは思うけど、ちょっと聞いてもいい?」
女の子「あ………はい」
楓「何で追われたの?あいつらって何者?」
女の子「わ、分かり………ません。いきなり襲われたので……………」
彼女は首を横に降りながら小さく答えた。
見た感じからして、私より少しばかり年下って感じかな?
何も知らない、そんな少女がこんな夜道まで1人で歩くって事は何か事情があるのかもしれない。
これだけ小刻みに震えているんだもの、大切に育てられたんだなあってよく分かる。
楓「………そっか、怖かったね。もう大丈夫だから」
そう言って、私は彼女の頭をポンと置く
といっても、あの羽織は授業でも習っていたし、テレビなどで見覚えがある。
楓(確か、新選組の物だったはず……………)
新選組と言えば、今で言う警察官みたいな存在ではあるけど、農民だけで作り上げた戦闘集団で、不正を働いた輩を徹底的に縛り上げているため、町民達からは「壬狼組」と恐れられている。
まあ・・・・・・それだけではないのだが、私も分からないことが多いから何とも言えない。
楓(でも、何で……………?)
何の罪もない人を襲うような集団ではなかったから、違和感を覚える。
もしかして、私がタイム○リップしたから、次元的に歪みが生じた……………?
そんなことを考えていたら、女の子が話しかけてきた。
女の子「あ、あの。助けていただき、ありがとうございます」
楓「ああ、気にしないで。同じ女の子なんだし、一人夜歩きは危険だからね」
女の子「へ???」
笑いながらそう言うと、彼女は意味が分からないとばかりに首をかしげてきた。
……………何で、首をかしげるところがあったのだろうか。
嫌~な予感が頭をよぎったが、絶対に違うと振り払いながら、引きつった顔で彼女に問いかける。
楓「どうしたの?」
女の子「あ、あの。
男の人じゃないんですか?」
パチクリとまぶたを瞬きながら、彼女を凝視する。
……………………男……………………?
楓「いや、女なんだけど………?
まぁ、男装してるからだとは思うけどさ。
………………えっと、男にしか見えなかった?」
女の子「……………はい」