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★キラキラ 蘖(ひこばえ)の章★

[アーちゃん■はよなのよ]


佐藤との生活も、2週間ほどが経過した。
はっきり言って、慣れました。

俺は、休日前は遅くまでゲームをしている。
そんなとき佐藤は、先に俺のベッドで寝ていた。
はは、もうなんの違和感も感じません。
慣れって怖いね。

で、本日は授業のない土曜。
俺が寝たのは明け方に近かったから、本日の朝飯はパス。
佐藤は、一人で朝食に向かいました。

ようやく布団から抜け出して、時計を見たら・・・・・・あれ、もうすぐ昼じゃん。
なのに、佐藤はまだ戻ってきてない。
朝食行ったあと、戻らずにどっか行ったのかな?

洗面台で身形を整えたころ、部屋のドアが開く音がした。
ようやっと戻ってきたみたいです。

「ただいま戻りました」

「なのよ、なの」

いつもの帰宅の挨拶に混じって、奇妙な音声。
洗面台から、リビングに移動したら、

「ささ、遠慮なく上がってください」

「するのよ、なの、いいのよ」

「邪魔する」

「んぁ?」

佐藤と共に部屋へ入ってきたのは、2人の人物。
一人はやけに小さくて、もう一人はやけに無表情なやつ。

「どうぞ、座ってください」

突っ立ってる俺を無視して、佐藤が2人にソファを勧めた。

「う、あ、のよ、アキ、なのよ」

なにやら奇声を発して、ソファでジャンプしている、小さいの。

「アキ、暴れるな」

そして、小さいのに説教たれてる無表情。

「えーっと、・・・・・・」

「高橋君、おはようございます」

あ、やっと気付いてくれたみたいです。

「はよなの、おひるなの、はよなのよ、のよ」

「ふふ、そうですね、お昼におはようもないですね」

えっと、何? 何が起こってるの?
いまいち現状把握ができないよ。

とにかく、佐藤さんが変人を増やしてくれたわけね・・・・・・類は友を呼ぶって本当だったんだ。
俺? 俺は違うからねっ!
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