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★キラキラ 蘖(ひこばえ)の章★

[アーちゃん■お詫び]


HRが終わって、今日の授業も無事終了した放課後。

「なぁ、今日も行くん?」

「はい、行きますよ」

会長にきちんと断りをいれ、憂いのなくなったアキラは、弾けそうなほどの笑顔で答えてくれました。
しかし、よく毎日続けられるよな、猫の餌やり。

「アーちゃんは、まっすぐ戻るのですか?」

「んー、」

アキラに問われて、どうしようか考えている最中に、俺の携帯が震えた。
慌ててポケットから取り出すと同時に、アキラも携帯を取り出した。
どうやら、お互いメールが来たみたい。

 【入荷~♪】

到着したメールにはその一言のみ、これだけでも内容は充分理解できる。
一方アキラはというと、開いたメールを見て固まってます。

「どした?」

「アーちゃん……どうしましょう…」

アキラはなんとも気弱な声を出して、縋るような目を向けた。
そして、徐に俺に向かって携帯を差し出す。

あ、読めってことね。
差出人は、会長で、件名はなしね。

「どれどれ…いつもの場所で待ってろ……」

なんじゃ、こりゃ。

「どうしましょうか、アーちゃん?」

「えっと、」

正直、俺には関係ないと突き放したい、相手がアキラじゃなければね。

「昨日、説明したはずだよな?」

「はい、ちゃんとしました」

「あー、だったら、お詫びでもしたいのかもよ……」

自分で言っててなんだが、まったく意味が分からない。

「お詫び……ありえそうですね。一応僕は迷惑をかけられたわけですし」

本人納得したみたいだし、ま、いっか。

「えっと、行くの?」

「はぁ、一応」

「あっそ、じゃ……」

なぜか、後悔しないようになんて言葉が出掛かって、それを慌てて飲み込んだ。
だって、それこそ意味分かんねーし。

そもそも行かないなんて選択は、無理そうだしね。
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