★キラキラ 蘖(ひこばえ)の章★
[アーちゃん■変人]
荷物の整理が終わった佐藤と、連れ立って夕飯に行くことにした。
金持ちお坊ちゃま学校の食堂って気になるんだよねー
「ふわぁ、すごい造りですね」
「だね・・・」
広さもさることながら、内装も無駄に豪華。
学生寮の食堂らしく一応長テーブルが置いてあるが、クロスからしてまったく違う気がする。
なにここ、ホテル?
そして各テーブルにはタッチパネルが設置されてる。
カード通して注文すれば、席までウェイターが届けてくれるという、なんともふざけたシステムだ。
ね、ここって中学校だよね。
まいっか、タダだし。
「さてさて、何を食べようかねー」
機械にカードを通して、まずはお試しに、一番安い定食をオーダー。
「佐藤もどーぞ」
「はい、では失礼して・・・」
パネルは8人掛けのテーブルの両端に1台ずつ、真中に1台、合計3台もありやがる。
なんというか、ほんとに金持ちだねー
飯が来る間、とりあえず周りの観察をする。
お、あれが役員専用とかいう2階席だな。
はは、生意気。
そんなことしてる間にも、俺の定食が来たようですよ。
「お待たせいたしました」
なんて、たいして待ってもいないのに、ウェイターのお兄ちゃんがワゴンたっぷりの料理を運んできてくれました。
ん、たっぷり?
ああ、他の席のもついでに持って・・・
「って、おいっ!」
このウェイターアホかっ!?
サービスワゴンに乗ってた品を、全部俺たちのテーブルに並べやがった。
「高橋君、どうしました?」
「どうしたじゃねーでしょ、なんで全部ここに・・・」
素知らぬ顔で去っていくウェイター、そして当たり前の顔をして箸を持つ・・・佐藤。
「ちょっと、まさかそれ全部あんたが注文したの?」
「はい、そうですが、なにか問題でも?」
「問題って・・・・・・」
何を言われてるかさっぱり分からんって顔されましたよ。
でもおかしいよね、絶対おかしいっしょ。
だって、俺の3倍は並んでるよね、それ。
ここの飯食うのは初めてだが、育ち盛りを意識してるだけあって、なかなかのボリューム。
俺の定食だって、普通の飯屋より、遙かに多いぞ。
「初めてで量が分かりませんので、まずはこれくらいにしておきました。何か問題がありますか?」
「それ、全部食うの・・・?」
「は? あの、食べる以外にいったいどうしろと・・・?」
「・・・あ、うん、いい、好きにして」
「はい、ではいただきます」
きちんと手を揃えて挨拶する佐藤。
俺は確信したぞ、やっぱりこいつは変人だ。
荷物の整理が終わった佐藤と、連れ立って夕飯に行くことにした。
金持ちお坊ちゃま学校の食堂って気になるんだよねー
「ふわぁ、すごい造りですね」
「だね・・・」
広さもさることながら、内装も無駄に豪華。
学生寮の食堂らしく一応長テーブルが置いてあるが、クロスからしてまったく違う気がする。
なにここ、ホテル?
そして各テーブルにはタッチパネルが設置されてる。
カード通して注文すれば、席までウェイターが届けてくれるという、なんともふざけたシステムだ。
ね、ここって中学校だよね。
まいっか、タダだし。
「さてさて、何を食べようかねー」
機械にカードを通して、まずはお試しに、一番安い定食をオーダー。
「佐藤もどーぞ」
「はい、では失礼して・・・」
パネルは8人掛けのテーブルの両端に1台ずつ、真中に1台、合計3台もありやがる。
なんというか、ほんとに金持ちだねー
飯が来る間、とりあえず周りの観察をする。
お、あれが役員専用とかいう2階席だな。
はは、生意気。
そんなことしてる間にも、俺の定食が来たようですよ。
「お待たせいたしました」
なんて、たいして待ってもいないのに、ウェイターのお兄ちゃんがワゴンたっぷりの料理を運んできてくれました。
ん、たっぷり?
ああ、他の席のもついでに持って・・・
「って、おいっ!」
このウェイターアホかっ!?
サービスワゴンに乗ってた品を、全部俺たちのテーブルに並べやがった。
「高橋君、どうしました?」
「どうしたじゃねーでしょ、なんで全部ここに・・・」
素知らぬ顔で去っていくウェイター、そして当たり前の顔をして箸を持つ・・・佐藤。
「ちょっと、まさかそれ全部あんたが注文したの?」
「はい、そうですが、なにか問題でも?」
「問題って・・・・・・」
何を言われてるかさっぱり分からんって顔されましたよ。
でもおかしいよね、絶対おかしいっしょ。
だって、俺の3倍は並んでるよね、それ。
ここの飯食うのは初めてだが、育ち盛りを意識してるだけあって、なかなかのボリューム。
俺の定食だって、普通の飯屋より、遙かに多いぞ。
「初めてで量が分かりませんので、まずはこれくらいにしておきました。何か問題がありますか?」
「それ、全部食うの・・・?」
「は? あの、食べる以外にいったいどうしろと・・・?」
「・・・あ、うん、いい、好きにして」
「はい、ではいただきます」
きちんと手を揃えて挨拶する佐藤。
俺は確信したぞ、やっぱりこいつは変人だ。