★キラキラ 蘖(ひこばえ)の章★
[アーちゃん■副級長誕生]
無事入学式を終え、俺たちは教室へと移動した。
俺や佐藤が在籍するSクラスは、他の一般クラスと違って人数がかなり少ない。
基本は勉学に力を入れるわけだが、さすがに今日は寄り集まって、担任ともども皆で談笑だ。
自己紹介のあとには、早速級長を決めることになった。
そしたらなんと、全員一致で佐藤が級長に決定しちまった。
仕方がないか、皆自分の勉強時間を減らしたくないんだよね。
だから、入試首位の佐藤に白羽の矢が立っちまうのも無理はない。
「佐藤、引き受けてくれるか?」
担任が一応の確認作業。
「はぁ、別に構いませんが」
これと言って大きな仕事もない、と説明を受けていたためか、佐藤はあっさりと承諾した。
「じゃ、次は副級長を決めるぞ」
「高橋君、よければ副級長をしませんか?」
はぁ!? 何言ってんの、この変人さんは?
「高橋、どうだ、やってくれるか?」
他の皆さんの目は、やれやれやれ、と言ってるね。
あはは、ぜってー、やだ。
「いやで、」
「高橋君は入試2位でしたし、同じ部屋なので、なにかと都合が良いと思われます」
ちょっと、2位はともかく同室とか関係なくね?
しかも、俺の返事遮ったよね。
「そうか、高橋と佐藤は同室なのか。じゃ、お互い気心もしれてるだろ」
「ちょ、ちょ、」
「高橋君、一緒にがんばりましょうね」
俺が文句を言う前に、すかさず出された佐藤の決定打。
にっこりと笑みを溢すそのお顔を見たら、なんでか素直に頷いちまった。
「なら、高橋に決まりでいいか?」
担任が、周囲に賛否を問うけど、反対するやつは・・・いねーよな。
こうして、俺の副級長は決定となりました。
ま、いっか。
無事入学式を終え、俺たちは教室へと移動した。
俺や佐藤が在籍するSクラスは、他の一般クラスと違って人数がかなり少ない。
基本は勉学に力を入れるわけだが、さすがに今日は寄り集まって、担任ともども皆で談笑だ。
自己紹介のあとには、早速級長を決めることになった。
そしたらなんと、全員一致で佐藤が級長に決定しちまった。
仕方がないか、皆自分の勉強時間を減らしたくないんだよね。
だから、入試首位の佐藤に白羽の矢が立っちまうのも無理はない。
「佐藤、引き受けてくれるか?」
担任が一応の確認作業。
「はぁ、別に構いませんが」
これと言って大きな仕事もない、と説明を受けていたためか、佐藤はあっさりと承諾した。
「じゃ、次は副級長を決めるぞ」
「高橋君、よければ副級長をしませんか?」
はぁ!? 何言ってんの、この変人さんは?
「高橋、どうだ、やってくれるか?」
他の皆さんの目は、やれやれやれ、と言ってるね。
あはは、ぜってー、やだ。
「いやで、」
「高橋君は入試2位でしたし、同じ部屋なので、なにかと都合が良いと思われます」
ちょっと、2位はともかく同室とか関係なくね?
しかも、俺の返事遮ったよね。
「そうか、高橋と佐藤は同室なのか。じゃ、お互い気心もしれてるだろ」
「ちょ、ちょ、」
「高橋君、一緒にがんばりましょうね」
俺が文句を言う前に、すかさず出された佐藤の決定打。
にっこりと笑みを溢すそのお顔を見たら、なんでか素直に頷いちまった。
「なら、高橋に決まりでいいか?」
担任が、周囲に賛否を問うけど、反対するやつは・・・いねーよな。
こうして、俺の副級長は決定となりました。
ま、いっか。