★キラキラ 蘖(ひこばえ)の章★
[アーちゃん■ホッとした]
胸にはどこぞの有名ブランド製らしい、なんとも華やかなコサージュ。
たかが入学式でそんなたいそうな物を使用するとは、坊ちゃん学校は違うね。
しかもこれって、後で回収するわけじゃないからね。
現在入学式に参加中の俺は、眠いのを必死で耐えながら、学園長の話に耳を傾ける。
正直言って、右から左なんだけどね。
これって、寝ちゃまずいのかな?
見渡してみると、一応皆さん起きてますね、なら俺も努力してみます。
できるだけ睡魔から意識を逸らすために、俺は壇上に並んでいる生徒会役員どもを観察することにした。
ほほー、確かに美形ばかりだわ。
たった1年しか変わんねーのに、大人びて見えるしね。
会長ってのが1番人気だそうだが、納得。
天然らしい限りなく金に近い茶髪に、なんとも野生美溢れた精悍なお顔立ち。
まだ子供じみてはいるけど、あと数年したらとんでもない美青年のできあがりだな。
こりゃ、FCの数も多そう、気をつけよーっと。
その隣りに座っている副会長は、柔和な印象を与えるお顔立ちで、なんとも優雅な微笑みを浮かべている。
女っぽいわけではないが、男らしいという感じでもない、だからと言って単なる優男とも違う。
ふむふむ、こりゃまんま童話に出てくる王子様って雰囲気だな。
会計はどっから見てもチャラいイケメン。
しかし服装の乱し方や髪形、どれをとっても不快な印象は与えていない。
チャラいくせに、意外と気が使えるってことかな?
書記は・・・と、なんとも彫りの深いお顔立ちですね。
プラチナの髪はどう見ても天然だよな。
体つきも役員どもの中では一番でかいし、あっちの人にしか見えないね。
無表情に、どこを見てるかわからん目をして、座っている。
ま、美形であることは間違いないな。
しっかし、良くこれだけ美形が集まったもんだ。
役員以外にも、風紀初め、祝辞を述べる奴まで、揃って整った顔立ちをしている。
容姿が第一の学校ね・・・納得。
などと、美形たちで暇つぶしをしていたら、そろそろ新入生挨拶の時間となりましたよ。
あんな愛らしい面した先輩の後とは、佐藤・・・気の毒すぎるぞ。
名を呼ばれ、はい、とまだ幼いが、よく通る声で返事をした佐藤が、演壇へと上がっていく。
そして、一礼。
役員どもと同じ舞台に立つ、佐藤・・・お前の地味さが際立っているぞ。
なんか、俺、少し泣けてきました。
そんな俺の嘆きなど露知らず、佐藤は緊張した様子もなく堂々と胸を張って挨拶をし、一礼と共に拍手で送り出され、無事に自分の席へと移動。
なんか、めっちゃホッとしました。
胸にはどこぞの有名ブランド製らしい、なんとも華やかなコサージュ。
たかが入学式でそんなたいそうな物を使用するとは、坊ちゃん学校は違うね。
しかもこれって、後で回収するわけじゃないからね。
現在入学式に参加中の俺は、眠いのを必死で耐えながら、学園長の話に耳を傾ける。
正直言って、右から左なんだけどね。
これって、寝ちゃまずいのかな?
見渡してみると、一応皆さん起きてますね、なら俺も努力してみます。
できるだけ睡魔から意識を逸らすために、俺は壇上に並んでいる生徒会役員どもを観察することにした。
ほほー、確かに美形ばかりだわ。
たった1年しか変わんねーのに、大人びて見えるしね。
会長ってのが1番人気だそうだが、納得。
天然らしい限りなく金に近い茶髪に、なんとも野生美溢れた精悍なお顔立ち。
まだ子供じみてはいるけど、あと数年したらとんでもない美青年のできあがりだな。
こりゃ、FCの数も多そう、気をつけよーっと。
その隣りに座っている副会長は、柔和な印象を与えるお顔立ちで、なんとも優雅な微笑みを浮かべている。
女っぽいわけではないが、男らしいという感じでもない、だからと言って単なる優男とも違う。
ふむふむ、こりゃまんま童話に出てくる王子様って雰囲気だな。
会計はどっから見てもチャラいイケメン。
しかし服装の乱し方や髪形、どれをとっても不快な印象は与えていない。
チャラいくせに、意外と気が使えるってことかな?
書記は・・・と、なんとも彫りの深いお顔立ちですね。
プラチナの髪はどう見ても天然だよな。
体つきも役員どもの中では一番でかいし、あっちの人にしか見えないね。
無表情に、どこを見てるかわからん目をして、座っている。
ま、美形であることは間違いないな。
しっかし、良くこれだけ美形が集まったもんだ。
役員以外にも、風紀初め、祝辞を述べる奴まで、揃って整った顔立ちをしている。
容姿が第一の学校ね・・・納得。
などと、美形たちで暇つぶしをしていたら、そろそろ新入生挨拶の時間となりましたよ。
あんな愛らしい面した先輩の後とは、佐藤・・・気の毒すぎるぞ。
名を呼ばれ、はい、とまだ幼いが、よく通る声で返事をした佐藤が、演壇へと上がっていく。
そして、一礼。
役員どもと同じ舞台に立つ、佐藤・・・お前の地味さが際立っているぞ。
なんか、俺、少し泣けてきました。
そんな俺の嘆きなど露知らず、佐藤は緊張した様子もなく堂々と胸を張って挨拶をし、一礼と共に拍手で送り出され、無事に自分の席へと移動。
なんか、めっちゃホッとしました。