[アーちゃん■星人]


「やっとまともな姿になったねー」

「ま、まとも･･･ですか･･･」

今朝届いた真新しい制服。
佐藤の身体にジャストフィットのちびちびサイズだ。
あ、あんま人のこと言えねーけどな。

「前の格好、ひどかったからねー」

「ひどい･･･ですか･･･」

「うんうん、どう見ても、着ぐるみ星人だったからねー」

「星人･･･それは、宇宙人と言うことですかっ！？」

そこか、ツッコムのはそこなのかっ！

「あー、ま、そういうことかな」

「もう、僕は地球侵略に来たわけではないですよ。れっきとした地球人です、失礼ですよ」

「はは、さーせん･･･」

わからん。
こいつのツボがさっぱりわかんねー
この場合、着ぐるみにツッコンで欲しかったよ、俺的には。

「それよりもー、さっさと講堂に行ってきんさい」

今日は講堂にて、本番の説明を受けるらしい、もちろん俺たち他の1年生には関係ない。
だって、座ってるだけでいいんだもん。

「はぁ、もう少ししたら出ます」

制服と一緒に届いた体操着一式を眺めて、なにやら複雑そうな顔をしている。

「どったの？」

「んー、制服のお礼はいたしましたが、まさか体操着までとは思っていなかったので･･･」

「はー、真面目ちゃんだこと･･･気にせず貰っとけばー？」

「んー･･･」

「お礼はこの間したんだしー、体操着も込みってことでよくね？」

「･･･そ、ですね」

もう2.3年生も寮に戻ってきたころだし、あんま生徒会に関わるのはよくないからね。

「ほれ、行ってきんさい」

「はい、では、行って参ります」