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★キラキラ 蘖(ひこばえ)の章★

[アーちゃん■これが3年間も]


「ただいま戻りました」

「はいはい、お帰りー」

だぼだぼ不恰好くんが、休日の校内散策からお戻りになりました。
俺は相変わらずリビングにてゲーム中。
だってさ、新学期始まったら忙しいんだから、今のうちにやっとかないと、イカンでしょ。

「そうそう、子猫を見つけたのですよ」

「ふーん、子猫ねー、そりゃ良かったねー」

佐藤は自室の扉を開けっ放しで、着替え始める。
ね、それ見てほしいってこと?
残念ながら俺はノーマルだから、男の裸に興味ないの。

「お腹が空いてたようなので、猫缶をあげてきました」

「ほーほー、今日の飯にはあり付けたってことだねー、そりゃ良かった良かった」

「・・・・・・はい、そうですね」

ん、なんだその間?
ま、いっか。

「おや、レベル上がってますね」

普段着の洋服に着替え終わった佐藤が、またまた俺の横にちょこんと座りながら、PCを覗き込んできた。

「うん、あがったのよ」

「おめでとうございます。あと少しですね」

まるで自分のことのように喜んでくれている。
こういうとこは可愛いんだけどねー

「あ、今日の飯どうする?」

思わず自分から振ってしまいましたよ。

「ああ、そうですね・・・今日は結構動きましたので、少々小腹が減って参りました」

「んー、じゃ早めに食堂いこか」

「はい」

はは、なんか俺、こいつとやってけるかもしんない。

そうして、当たり前の顔して俺の横で眠る佐藤にも、いつの間にやら慣れきってしまった。
こんな生活が3年間も続くのか・・・ま、いっか。
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