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美形会長様の華麗なる日常

[美形会長様の華麗なる日常2]


空腹だなんだと喚く小さな口を塞いでやれば、すぐにうっとりと瞳を潤ませ始めた。
なんだかんだで、快楽に対して脆い身体をしている。

一旦唇を解放し、今度はゆっくりと首筋を辿って、

「あ、ちょっと待ってください」

「はぁっ!? 何言ってやがる、止めたりしねぇぞ!」

「ち、違います。いつもいつも僕ばかりなので、たまには僕にもさせてくださいっ」

確かにいつも俺ばかりがしているが、それはお前の可愛い姿が見たいからであって……。
なにやら気合の入った眼差しで、ジッとこちらを見詰めるものだから、思わず頷いてしまった。
まぁ、たまにはこういうのもいいだろう。

「まずは服ですよね」

などと言いながら、徐に自分の服を脱ぎ始めた。
これは、なかなか、いいんじゃないか。

「あ、ご自分のことはご自分でなさってくださいね」

「おいっ」

「あなたの体は大きいので、大変なのです! さぁ、早く脱いでくださいっ、ご自分で」

期待した俺が馬鹿だった。

色気も何もない脱ぎっぷりで、さっさと裸になった晃に、それでも興奮してしまう自分が少々情けない気もするが、ここは大人しく俺も脱ぐことにしよう……自分で。

「ん、んぅ、……なんだか、この間食べた、ホットドッグを……思い出しますねぇ……」

ホットドッグ!?

俺自身に一所懸命舌を這わせる晃の髪を撫でてやりながら、その例えに少々呆れる。
もちろん、萎えたりはしないがな。

今現在何をしてるかって?
そんなものナニに決まってるだろ。

こいつは色気も情緒もないやつだが、性行為に対しての抵抗感なんてのもないからな、あっという間に俺の上に乗っかって、そのまま俺自身を口に含んでくれたわけだ。
なぜそれほどに抵抗感がないかだって?
俺様の躾の賜物に決まってるだろ。

だが、色気とは無縁とはいえ、小さい口で懸命に頬張る姿はかなりそそるものがある。
正直、とてつもなく下手糞で、ときおり歯が当たったりもするが、それでも、晃がしてくれるというだけで、すぐにもイッてしまいそうなくらい興奮する。
もったいないから、必死で耐えるけどな。

しかし、ホットドッグに例えるとは、本当にどうしようもなく食い意地のはったやつだな。
まぁ、そんなところも含め、全てが愛しい――

「ッ――!!!」

「ああっ、も、申し訳ありません! お腹が空いていたので、ついつい!」

痛みで朦朧となる意識の中、こいつが空腹のときには、二度とフェラなどさせないと誓う自分がいた。
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