美形会長様の華麗なる日常
[美形会長様の華麗なる日常-アキラ版-]
「というわけで、それ以上続けると倒れてしまいそうでしたので、止めておきました」
報告が終わると、雅人は大笑いしてしまいました。
「笑い話ではないですよ。アッくんが性行為に対して興味を抱くというのは、とても大きな一歩で、」
「いや、悪い。渡辺を馬鹿にしてるわけじゃない」
「では、なんですか?」
「渡辺が成長するのは大いに結構なことだが、俺が笑ったのはお前のその……」
雅人は少し考える素振をし、
「馬鹿なところだ」
「ば、馬鹿!? 失礼にも程がありますよ!」
「だいたい、渡辺ってのはエラく純なんだろ。それを捕まえて肛門だの射精だの、臆面もなく言えるお前の馬鹿正直さに、笑えたんだ」
「な、それ以外、どう表現するのですか!? 肛門を蕾とでも言えばいいのですか!? 射精は熱い迸りとでも!? そんなBL小説のような表現のほうが理解できませんよっ」
「BL? なんだそれは?」
「雅人は知らなくてもいいんですっ。とにかく、僕は間違っておりません」
雅人が大きく頷いた。
失礼なことを言ったわりにあっさり引くとは、面倒臭いとでも思ったのでしょうか。
「ところで……」
「なんですか?」
雅人は美しいお顔を、なぜかニヤニヤと歪めております。
「ローションを使用しないときの説明はしなかったのか?」
「はぁ、訊かれませんでしたし、特に気にしてはいなかったので。まぁ、葛西先輩ならちゃんとローションをお使いになるかと」
なにやら溜息を吐いております。
はて? 何かおかしな事を言いましたかね。
「まさか、訊かれたら説明するつもりだったのか」
「もちろんですよ」
アッくんの今後のための性教育なのですから、当然ではないですか。
あ、また溜息を吐いております。
「どうかしましたか?」
「前々から訊こうと思ってたんだが、……お前の羞恥心は行方不明なのか?」
「な、なんと失礼な! あなたといっしょにしないでください!!」
「俺の羞恥心は顕在だ」
「嘘おっしゃい! いつも恥ずかしいことを真顔でおっしゃっるではないですかっ」
「お前が可愛いって言ってるだけだ! それのどこが恥ずかしいことなんだっ」
「とんでもなく、恥ずかしいことですよ!」
「だったらお前も格好いいとか、美形だとか言ってるじゃねぇかっ」
「本当のことだから良いのですっ」
「なら俺が言うのも問題ねぇはずだよな」
「問題だらけですよっ」
この方は、僕の話を本当に聞いているのでしょうか?
「なにが問題なんだっ!?」
「ですから本当のことなら良いんですっ。あなたの言ってることはっ、ぁわ、わわ、」
急にソファに押し倒されてしまいました。
いつもいつも思うのですが、会話を楽しむはずが、どうしてこんな状況になってしまうのでしょうか。
本当に、本当に、雅人の行動は突飛すぎて、まったく予想がつきません。
「や、やですっ、お、お風呂に入ると、言ったじゃないですかっ」
この後、一緒に入るのを楽しみにしていたのに、雅人は聞く耳持たぬといわんばかりに、僕のズボンを下着ごと剥ぎ取ってしまいました。
「やっ、それはやですっ、」
遠くに投げられた下着を追いかけることもできず、僕の貧弱な身体はうつ伏せに押さえつけられました。
雅人が何をするつもりなのか即座に理解し、這って逃げようとしたものの、がっちりと固定された腰は動きそうにありません。
がっしりとした身体に組み伏せられ、下半身だけ剥き出しで尻を突き出す様は、情けなくもみっともない姿となっていることでしょう……。
「お、お願いです、それは、やっ、……ぁあ、」
本人ですら見たことのない場所に、すぐに雅人の舌が這わされました。
雅人の目前に確りと晒すこととなった僕の肛門は、今夜もローションを使用してもらえないようです。
それでもトロトロに溶かされ、痛みを感じることもなく巨大な一物を受け入れることとなるのです。
ええ、もう、これは決定事項なのですよっ。
「っん、ぁ、……ぁあ、」
雅人の美しく整った唇が、最も不浄な場所に触れるなど、なんとも嘆かわしい限りです。
それでも悦びを感じる身体の、なんと罪深いことか。
せめて、お風呂に入ってから……。
いえいえ、以前から主張しているように、ここは逆になるべきなのです。
「ひっ、いっ、ぁ、やぁっ、」
思考を読まれでもしたのか、まるでお仕置きだといわんばかりに、指を乱暴に捻じ込まれた。
ああ、あんなに綺麗な指なのに、そんな所に……。
「はぁ……、あ、ぁっ、ん」
指で広げながら、宥めるように唾液を流し込んできた舌に、身体はどんどんと追い上げられていきます。
たっぷりと濡らされた窄まりに、ようやく雅人を受け入れるまで、今日は何回達することになるんでしょう。
それを考えるだけで、罪悪感と羞恥心で身が縮こまります。
やはり、僕の羞恥心は顕在のようですね。
羞恥心が行方不明になっているのは、絶対にあなたのほうですよっ!!
「というわけで、それ以上続けると倒れてしまいそうでしたので、止めておきました」
報告が終わると、雅人は大笑いしてしまいました。
「笑い話ではないですよ。アッくんが性行為に対して興味を抱くというのは、とても大きな一歩で、」
「いや、悪い。渡辺を馬鹿にしてるわけじゃない」
「では、なんですか?」
「渡辺が成長するのは大いに結構なことだが、俺が笑ったのはお前のその……」
雅人は少し考える素振をし、
「馬鹿なところだ」
「ば、馬鹿!? 失礼にも程がありますよ!」
「だいたい、渡辺ってのはエラく純なんだろ。それを捕まえて肛門だの射精だの、臆面もなく言えるお前の馬鹿正直さに、笑えたんだ」
「な、それ以外、どう表現するのですか!? 肛門を蕾とでも言えばいいのですか!? 射精は熱い迸りとでも!? そんなBL小説のような表現のほうが理解できませんよっ」
「BL? なんだそれは?」
「雅人は知らなくてもいいんですっ。とにかく、僕は間違っておりません」
雅人が大きく頷いた。
失礼なことを言ったわりにあっさり引くとは、面倒臭いとでも思ったのでしょうか。
「ところで……」
「なんですか?」
雅人は美しいお顔を、なぜかニヤニヤと歪めております。
「ローションを使用しないときの説明はしなかったのか?」
「はぁ、訊かれませんでしたし、特に気にしてはいなかったので。まぁ、葛西先輩ならちゃんとローションをお使いになるかと」
なにやら溜息を吐いております。
はて? 何かおかしな事を言いましたかね。
「まさか、訊かれたら説明するつもりだったのか」
「もちろんですよ」
アッくんの今後のための性教育なのですから、当然ではないですか。
あ、また溜息を吐いております。
「どうかしましたか?」
「前々から訊こうと思ってたんだが、……お前の羞恥心は行方不明なのか?」
「な、なんと失礼な! あなたといっしょにしないでください!!」
「俺の羞恥心は顕在だ」
「嘘おっしゃい! いつも恥ずかしいことを真顔でおっしゃっるではないですかっ」
「お前が可愛いって言ってるだけだ! それのどこが恥ずかしいことなんだっ」
「とんでもなく、恥ずかしいことですよ!」
「だったらお前も格好いいとか、美形だとか言ってるじゃねぇかっ」
「本当のことだから良いのですっ」
「なら俺が言うのも問題ねぇはずだよな」
「問題だらけですよっ」
この方は、僕の話を本当に聞いているのでしょうか?
「なにが問題なんだっ!?」
「ですから本当のことなら良いんですっ。あなたの言ってることはっ、ぁわ、わわ、」
急にソファに押し倒されてしまいました。
いつもいつも思うのですが、会話を楽しむはずが、どうしてこんな状況になってしまうのでしょうか。
本当に、本当に、雅人の行動は突飛すぎて、まったく予想がつきません。
「や、やですっ、お、お風呂に入ると、言ったじゃないですかっ」
この後、一緒に入るのを楽しみにしていたのに、雅人は聞く耳持たぬといわんばかりに、僕のズボンを下着ごと剥ぎ取ってしまいました。
「やっ、それはやですっ、」
遠くに投げられた下着を追いかけることもできず、僕の貧弱な身体はうつ伏せに押さえつけられました。
雅人が何をするつもりなのか即座に理解し、這って逃げようとしたものの、がっちりと固定された腰は動きそうにありません。
がっしりとした身体に組み伏せられ、下半身だけ剥き出しで尻を突き出す様は、情けなくもみっともない姿となっていることでしょう……。
「お、お願いです、それは、やっ、……ぁあ、」
本人ですら見たことのない場所に、すぐに雅人の舌が這わされました。
雅人の目前に確りと晒すこととなった僕の肛門は、今夜もローションを使用してもらえないようです。
それでもトロトロに溶かされ、痛みを感じることもなく巨大な一物を受け入れることとなるのです。
ええ、もう、これは決定事項なのですよっ。
「っん、ぁ、……ぁあ、」
雅人の美しく整った唇が、最も不浄な場所に触れるなど、なんとも嘆かわしい限りです。
それでも悦びを感じる身体の、なんと罪深いことか。
せめて、お風呂に入ってから……。
いえいえ、以前から主張しているように、ここは逆になるべきなのです。
「ひっ、いっ、ぁ、やぁっ、」
思考を読まれでもしたのか、まるでお仕置きだといわんばかりに、指を乱暴に捻じ込まれた。
ああ、あんなに綺麗な指なのに、そんな所に……。
「はぁ……、あ、ぁっ、ん」
指で広げながら、宥めるように唾液を流し込んできた舌に、身体はどんどんと追い上げられていきます。
たっぷりと濡らされた窄まりに、ようやく雅人を受け入れるまで、今日は何回達することになるんでしょう。
それを考えるだけで、罪悪感と羞恥心で身が縮こまります。
やはり、僕の羞恥心は顕在のようですね。
羞恥心が行方不明になっているのは、絶対にあなたのほうですよっ!!