アーちゃん■MMO日記
[アーちゃん■MMO日記8-後日談-]
「う、あう、いいのよ、しろいのよ、いいの、なのよ」
「すっごく美味しいね、これ。こんなプリン初めて食べたよ」
「うんうん、そうだろそうだろ」
任務遂行後、本当に届けてくれるのかと戦々恐々として一日を過ごしたが、本日日曜の午前10時には、俺の手元にプリンが到着した。
しかも、しかもだ、2個1セットのプリンが6セットも。
まぁ、数が多いに越したことはないが、なぜに6セット?
キラキラ会は5人だしなぁ、なんて考えてたら、バ会計の奴がやけにもじもじして俺を見るから、ピーンときたね。
もちろん「お前も一緒に来るー?」なんてお誘いは一切せずに、そのままバ会計様にはお引取り願いました。
1セットはアキラ用に冷蔵庫に入れておき、残り5セットを手に意気揚々とアキの元に向かった俺は、どうだとばかりにプリンを渡してやった。
アキは今までの態度から180度転換し、アッキーは疑惑の眼で俺を睨みつけた。
ちょっとびびったけど、悪いことはしてないもんね。
継埜の名なんて一切だしてないんだから、問題なしだ。
アキはすぐに食べると言い出し、ついでにアッくんを呼び出して、これにて一件落着!
「さてさて、俺も頂戴しようかね」
アキとアッくんが頬っぺた落ちるーなんて騒いでる横で、俺も残った3セットの1つを頂戴しますか。
「あ、ちょっと」
アッキーが残り全部をキッチンに持っていきやがった。
「ちょっと、俺の分まで冷蔵庫に入れないでよねー」
「お前は既に食っただろ」
「はぁ!? 何言ってくれちゃってんのよ、それとこれとは別なの。だいたい持ってきたのは俺よー」
「どうやって手に入れた?」
「えー、それは企業秘密で、」
ひええ、一瞬でアッキーの瞳が殺気を帯びちまいやがった。
「どれだ?」
「ひぃっ、どれって、なんのことですかー?」
「3人のうち、どれにやらせた?」
3人?
なるほど、東峰、葛西……藤村か。
「さぁて、どれでしょうね、あぐぅえぇっ」
身構える暇もなく、アッキーの左手が俺の胸倉を掴んだ。
「ちょ、ちょっと、ロープロープ」
「貴様、また適当な話をでっち上げたんじゃないだろうな?」
「別にいいじゃん。プリンゲットできたんだからー」
てへ、なんてかわいこぶってお返事してみました。
アッキーは忌々しそうに舌打ちを一つしてから、俺を解放してくれた。
「アキが喜んでんだから、結果オーライでしょー」
今度はえへってな感じでにしてみました。
アッキーは暫く無言で俺を睨みつけたが、一つ息を吐き、いつもの表情に戻った。
お、さすが面倒くさがりのアッキーだ、これ以上追求する気はないようです。
「さてさて、俺もプリンをって、ちょっと」
冷蔵庫を開けようとした俺の背後から、アッキーが扉を押さえつけている。
「残りは、俺たち3人で頂くことにする」
え、なにそれ、アッキー、アキ、アッくんってこと?
「俺の分がないじゃんか」
「お前はもう食っただろ」
「なんでよ、今回の功労賞は俺でしょ」
今回めっちゃ頑張ったよね、俺。
「元々はお前が原因だ。それとも、文句でもあるのか?」
冷蔵庫の扉はしっかりと閉じているのに、俺の顔面に冷気が吹き付けてきた。
理由なんて知りたくもありません!
「いいえ、ございません」
アッキーは、よろしいとばかりに頷き、そのままリビングに戻っていった。
あの超絶美味いプリンをもう一度味わいたかったが、仕方ない。
ちょっと残念ではあるけれど、これでご機嫌の直ったアキにガチャを回してもらえば万事解決なんだから、ここはグッと我慢だ。
一瞬自室にあるプリンが思い出されたが、あれはアキラ用だ、決して手をつけるわけにはいかない。
これ以上、食欲魔人の恨みは買いたくないもんね。
「う、あう、いいのよ、しろいのよ、いいの、なのよ」
「すっごく美味しいね、これ。こんなプリン初めて食べたよ」
「うんうん、そうだろそうだろ」
任務遂行後、本当に届けてくれるのかと戦々恐々として一日を過ごしたが、本日日曜の午前10時には、俺の手元にプリンが到着した。
しかも、しかもだ、2個1セットのプリンが6セットも。
まぁ、数が多いに越したことはないが、なぜに6セット?
キラキラ会は5人だしなぁ、なんて考えてたら、バ会計の奴がやけにもじもじして俺を見るから、ピーンときたね。
もちろん「お前も一緒に来るー?」なんてお誘いは一切せずに、そのままバ会計様にはお引取り願いました。
1セットはアキラ用に冷蔵庫に入れておき、残り5セットを手に意気揚々とアキの元に向かった俺は、どうだとばかりにプリンを渡してやった。
アキは今までの態度から180度転換し、アッキーは疑惑の眼で俺を睨みつけた。
ちょっとびびったけど、悪いことはしてないもんね。
継埜の名なんて一切だしてないんだから、問題なしだ。
アキはすぐに食べると言い出し、ついでにアッくんを呼び出して、これにて一件落着!
「さてさて、俺も頂戴しようかね」
アキとアッくんが頬っぺた落ちるーなんて騒いでる横で、俺も残った3セットの1つを頂戴しますか。
「あ、ちょっと」
アッキーが残り全部をキッチンに持っていきやがった。
「ちょっと、俺の分まで冷蔵庫に入れないでよねー」
「お前は既に食っただろ」
「はぁ!? 何言ってくれちゃってんのよ、それとこれとは別なの。だいたい持ってきたのは俺よー」
「どうやって手に入れた?」
「えー、それは企業秘密で、」
ひええ、一瞬でアッキーの瞳が殺気を帯びちまいやがった。
「どれだ?」
「ひぃっ、どれって、なんのことですかー?」
「3人のうち、どれにやらせた?」
3人?
なるほど、東峰、葛西……藤村か。
「さぁて、どれでしょうね、あぐぅえぇっ」
身構える暇もなく、アッキーの左手が俺の胸倉を掴んだ。
「ちょ、ちょっと、ロープロープ」
「貴様、また適当な話をでっち上げたんじゃないだろうな?」
「別にいいじゃん。プリンゲットできたんだからー」
てへ、なんてかわいこぶってお返事してみました。
アッキーは忌々しそうに舌打ちを一つしてから、俺を解放してくれた。
「アキが喜んでんだから、結果オーライでしょー」
今度はえへってな感じでにしてみました。
アッキーは暫く無言で俺を睨みつけたが、一つ息を吐き、いつもの表情に戻った。
お、さすが面倒くさがりのアッキーだ、これ以上追求する気はないようです。
「さてさて、俺もプリンをって、ちょっと」
冷蔵庫を開けようとした俺の背後から、アッキーが扉を押さえつけている。
「残りは、俺たち3人で頂くことにする」
え、なにそれ、アッキー、アキ、アッくんってこと?
「俺の分がないじゃんか」
「お前はもう食っただろ」
「なんでよ、今回の功労賞は俺でしょ」
今回めっちゃ頑張ったよね、俺。
「元々はお前が原因だ。それとも、文句でもあるのか?」
冷蔵庫の扉はしっかりと閉じているのに、俺の顔面に冷気が吹き付けてきた。
理由なんて知りたくもありません!
「いいえ、ございません」
アッキーは、よろしいとばかりに頷き、そのままリビングに戻っていった。
あの超絶美味いプリンをもう一度味わいたかったが、仕方ない。
ちょっと残念ではあるけれど、これでご機嫌の直ったアキにガチャを回してもらえば万事解決なんだから、ここはグッと我慢だ。
一瞬自室にあるプリンが思い出されたが、あれはアキラ用だ、決して手をつけるわけにはいかない。
これ以上、食欲魔人の恨みは買いたくないもんね。