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★キラキラ 第一章★

[アッくん■ちゅ]


今朝教室に入ったら野添くんが、これが皆を虜にしたのかと納得の爽やか笑顔で、僕とアキに挨拶をしてくれた。
周囲はもちろん驚いていたみたい。
もちろん他の人たちも挨拶をしてくれる。
なんだか、本当に元に戻ったみたいだ。

朝のSHRまで、野添くんと話してたんだけど、昨日姫宮くんはやっぱり部活に現れたんだって。
練習が始まる前に、主将や部活の仲間に今までのことを心の底から詫びて許してもらっていたから大事にもならず、すぐに風紀委員と共に委員長が来たから大丈夫だったらしい。
良かった、葛西先輩あれからすぐ行ってくれたんだ。

「渡辺のおかげで、俺サッカー続けられる。本当にありがとう」

「そんな、違うよ。それは野添くんが自分で勝ち取ったんだよ。僕はそれを後押ししただけ」

「なのよ、さーさん、なのよ」

あ、さーさんっていうのは、野添くんのこと。
サッカーと爽やかのさーなんだって。

だけど、こんな風に野添くんと会話出来るようになるとは思わなかった。
嬉しくて、頬が自然に笑みを形作ってくれる。
あれ、野添くんちょっと顔赤くなってない? 熱でもあるのかな?



お昼はやっぱり皆でお弁当で、今日は野添くんと明石くんがパンを持って一緒に居る。
明石くんは最近趣味――バイクなんだって――の合う友達もできて、一緒に食堂行ったりしてるんだって。
今日もね、やっぱり姫宮くんは食堂に行ってるみたい。
うーん、なんでだろ?

「役員たちは、ほとんど生徒会室に詰めてますから、そこしか捕まらないのでしょう」

そっか、僕は教室へ行けばいつでも会えるし、野添くんだってそう。
だけど、あの人たちはなかなか会えないもんね。

今も彬に一緒に謝ってやるとか、なんで離れたんだとか同じことを繰り返してるみたいだけど、各崇拝対象者からのお墨付きを貰った親衛隊が、がっちり周りをガードしてるんだって。
もちろん、制裁はしないように、ということらしいけど、注意警告は発してるんだって。
で、またそれが姫宮くんの癪にさわって、親衛隊に暴力受けたとかなんとかかんとか・・・
はあ、しんどい。
以前は姫宮くん関係の被害で忙しかった風紀だけど、今は当の姫宮くんが親衛隊にやられたとか訴え出るから、

「風紀としても被害届があれば、事実確認を取らないといけないので、毎日大変みたいですよ」

なんだか葛西先輩が気の毒になってきたな。

「葛西が心配なら、一言がんばってください(ちゅ)って言ってやってー」

(ちゅ)ってなに、アーちゃん?

「僕が言ってもなぁ・・・」

「いやいや、一番効果あるからー」

そうかなぁ?



アーちゃんの部屋でメールを打った。

To葛西先輩
件名 がんばってください
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お忙しいとは思いますが、
がんばってください
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ま、これでいいかな?
あんまりだらだら書くのは得意じゃないし・・・

「ちゃんとちゅーの絵文字使ったー?」

「そそそんなの使わないよっ」

「あら、残念」

もー、あの真面目な葛西先輩にそんな冗談できないよ。
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