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★キラキラ 第一章★

[アッくん■書記]


お昼の姫宮くんの行動は、すぐに皆に広まっていった。
役員に見捨てられて、彼は皆からの非難を一気に浴び、嘲笑の的となったんだ。
もちろん本人はいないけどね。

教室に戻ったら、今まで一緒に食事してた人たちが声をかけてきた。
謝罪されたから、気にしないでと返しておいた。
だって、僕も同じ立場ならきっと同じことをする、それがわかってるから、彼らを責める資格なんてない。

近くの席の野添くんを見てみる。
やっぱり暗い顔で授業に臨んでいる。
アキラの言うとおり部活でレギュラー落ちしたのかな?

姫宮くんは風紀の監視のもと、寮に戻されたらしい。
果たして大人しくしてるかは、わかんないけど。

放課後には、僕は例の副会長の庭園へと向かった。
なんかね、生徒会が普通に機能してるから時間が出来た、とかでアーちゃんに呼び出されたの。
昨日言ってた書記さんのことかな?



「お、アッくん無事来れたねー」

「やだな、迷子になんてならないよ」

「いやいや、双子に拉致られる可能性もあるしー」

「あ・・・」

「駄目よ、気ぃ抜いたら、アキラも言ってたでしょ、油断すんなって」

「うん、ちゃんと気張っとく」

三井先輩はいないみたいだけど、勝手に使っていいのかな? 
アーちゃんが勧めるまま高級そうなガーデンセットの椅子に腰掛ける。
うう、なんか緊張する。

「お、来た来た」

アーちゃんが示す先には一条先輩。
本当に身長高いなあ、それにやっぱり外人さんみたいに綺麗な顔してる。

「・・・昭」

えっと、このアキラはアーちゃんのことだよね。
そっか一条先輩、アキラって呼んでるんだっ・・・て、なぜそこまで笑顔なのですか、一条先輩。
こんな笑顔初めてみた。

「アッくん、お待たせー」

「渡辺・・・」

「ははははははいっ」

慌てて起立して返事を返す。

「あはは、なーに緊張するかなー? まぁいいや、ほれ」

「渡辺・・・ごめん・・・俺、助け方、間違えた・・・離れたら、もう・・・傷、つけられないと、思った・・・」

「え、あの・・・」

「俺・・・ちゃんと、言えなかった・・・皆も、止めれなかった・・・ごめん、なさい」

ペコリと頭を下げた一条先輩。
な、なんだろ、なんか大型犬がしょげてるみたいに見えちゃった。

「い、いえ、そんな、あの、怖かったのは本当ですけど、そんな風に思ってもらってたなんて・・・あの、ありがとうございます」

僕も思わず頭を下げちゃった。
あ、アーちゃんが苦笑してる。
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