★キラキラ 第一章★
[アキラ■さぁ、どれを望まれますか?]
「ふふふ、そんなに睨まないでください。いつものように笑顔で接してくださっても良いのでは」
「嘘の笑顔など、意味はありません」
「彼にそう言われましたか?」
「瑠希愛は私のためにそう言ってくれたんです!」
なるほど、こちらも王道通りの方のようです。
ひょっとして雅人以外は皆、単純なのでしょうか?
「初めて会った人間に、いきなりそんな事を言う・・・大変無知で結構」
「なっ・・・なんですってっ!? よくもそんなこと!」
「嘘の笑顔とは愛想笑いのことでしょうか・・・ならば、僕はあなたに対してその嘘の笑みを浮かべております。当然です。僕はあなたのことなど良く知らない。もちろん敵か味方かもわからない。そんな相手にどのような表情で接しましょう」
「・・・なにが、言いたいのです」
「本気で微笑む、知らない相手にそのようなことは無理です。無表情でいる、知らない相手にそのような失礼なことはできません。警戒されるのがオチです。怒る、それこそ無理です、嫌ってもいない相手に無意味に不快感を与えてどうするんですか? 悲しむ怯える、相手に傷つけられでもしない限り無理です。さて、どの表情で接しましょう? この僕に教えていただけませんか、三井先輩」
「え、あ・・・そ、それは・・・」
僕の質問に少し動揺している節が見られます。
ああ、良かったです、根は腐りきっていないようですね。
「僕が今、愛想笑いをしている理由・・・敵意を消失させる、警戒心を抱かせない、安心感を与える、少しでも信頼してもらう・・・まぁこういったところでしょうか、さて、それが駄目ならどの表情でいるべきですか、三井先輩」
「・・・・・・」
「誰もわざわざ愛想笑いを嘘の笑みだと言って、注意などいたしません。なぜならそれが普通だからです。それが大人と子供の境界線です。子供は無邪気に思ったままを口にします。まだそれが許される段階だから。しかし知識を持ち、社会を知り始めた人間が、わざわざそれを口にしますか? それこそなんと無知蒙昧な輩なのかと邪険にされるだけです。日本人は特に愛想笑いが多く、嫌がる方もおられますでしょう、しかし、それは相手に不快な思いをさせたくない、という日本人特有の礼儀に則った行為だと思われませんか?」
「礼、儀・・・・・・私は・・・嘘の笑みは、気持ち悪いと言われ・・・」
「そうですか、あなたは初対面の人を安心させてあげようと、大人の優しさで接したのに、子供の無知で無邪気な発言に貶められたのですね」
「貶められた・・・わたしが・・・? ああ、そうかもしれません・・・初対面だと、いうのに・・・そして、友達になってやる・・・と言われて・・・わたしは・・・」
「なってやる・・・ですか、それこそあなたが良くおっしゃる何様ってやつですね。あなたはわざわざなって頂いたのですか。それはさぞかし、ありがたかったでしょう」
「いえ、いいえ・・・今、思えば・・・なんとも無礼、極まりないっ」
「なるほど・・・普段聞き慣れない言葉が、とても新鮮に思えたのですね。この学園には、そのような無礼な人物は、そうそうおりませんから」
やはり元々英邁な方であったのか、それとも単純なのかはわかりませんが、かなり素直になってまいりました。
己になされた言動を振り返ることができたようです。
「さて、あちらで困った表情をなさっている方をお呼びしてよろしいでしょうか?」
「えっ・・・?」
「ふふふ、そんなに睨まないでください。いつものように笑顔で接してくださっても良いのでは」
「嘘の笑顔など、意味はありません」
「彼にそう言われましたか?」
「瑠希愛は私のためにそう言ってくれたんです!」
なるほど、こちらも王道通りの方のようです。
ひょっとして雅人以外は皆、単純なのでしょうか?
「初めて会った人間に、いきなりそんな事を言う・・・大変無知で結構」
「なっ・・・なんですってっ!? よくもそんなこと!」
「嘘の笑顔とは愛想笑いのことでしょうか・・・ならば、僕はあなたに対してその嘘の笑みを浮かべております。当然です。僕はあなたのことなど良く知らない。もちろん敵か味方かもわからない。そんな相手にどのような表情で接しましょう」
「・・・なにが、言いたいのです」
「本気で微笑む、知らない相手にそのようなことは無理です。無表情でいる、知らない相手にそのような失礼なことはできません。警戒されるのがオチです。怒る、それこそ無理です、嫌ってもいない相手に無意味に不快感を与えてどうするんですか? 悲しむ怯える、相手に傷つけられでもしない限り無理です。さて、どの表情で接しましょう? この僕に教えていただけませんか、三井先輩」
「え、あ・・・そ、それは・・・」
僕の質問に少し動揺している節が見られます。
ああ、良かったです、根は腐りきっていないようですね。
「僕が今、愛想笑いをしている理由・・・敵意を消失させる、警戒心を抱かせない、安心感を与える、少しでも信頼してもらう・・・まぁこういったところでしょうか、さて、それが駄目ならどの表情でいるべきですか、三井先輩」
「・・・・・・」
「誰もわざわざ愛想笑いを嘘の笑みだと言って、注意などいたしません。なぜならそれが普通だからです。それが大人と子供の境界線です。子供は無邪気に思ったままを口にします。まだそれが許される段階だから。しかし知識を持ち、社会を知り始めた人間が、わざわざそれを口にしますか? それこそなんと無知蒙昧な輩なのかと邪険にされるだけです。日本人は特に愛想笑いが多く、嫌がる方もおられますでしょう、しかし、それは相手に不快な思いをさせたくない、という日本人特有の礼儀に則った行為だと思われませんか?」
「礼、儀・・・・・・私は・・・嘘の笑みは、気持ち悪いと言われ・・・」
「そうですか、あなたは初対面の人を安心させてあげようと、大人の優しさで接したのに、子供の無知で無邪気な発言に貶められたのですね」
「貶められた・・・わたしが・・・? ああ、そうかもしれません・・・初対面だと、いうのに・・・そして、友達になってやる・・・と言われて・・・わたしは・・・」
「なってやる・・・ですか、それこそあなたが良くおっしゃる何様ってやつですね。あなたはわざわざなって頂いたのですか。それはさぞかし、ありがたかったでしょう」
「いえ、いいえ・・・今、思えば・・・なんとも無礼、極まりないっ」
「なるほど・・・普段聞き慣れない言葉が、とても新鮮に思えたのですね。この学園には、そのような無礼な人物は、そうそうおりませんから」
やはり元々英邁な方であったのか、それとも単純なのかはわかりませんが、かなり素直になってまいりました。
己になされた言動を振り返ることができたようです。
「さて、あちらで困った表情をなさっている方をお呼びしてよろしいでしょうか?」
「えっ・・・?」
