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★キラキラ 第一章★

[御船■副会長]


僕は尊敬する東峰さまのために、今現在も生徒会室で仕事中です。
たまに副隊長と交代して、少し余裕ができたら、他の一般隊員のこも呼んであげる。
皆、喜ぶからね。
これも隊員をまとめ統率するのには、必要なこと。

今日は会計藤村が、いきなり佐藤くんを呼び出して、正直かなりあせったよ。
佐藤くんたちが会計と書記を諌めてくれたことは、その一端を担っただけに知ってはいるけど、東峰さまには内緒という約束をしている。
だから、東峰さまからの疑いの眼差しも知らぬ振りで通した。
だけどね佐藤くん、君、一体何をやらかしちゃったんだい。

藤村と佐藤くんに何があったかは想像しかできないけど、ともかく東峰さまの機嫌は急降下です。
反面藤村はご機嫌よろしく、恐るべきスピードで仕事を片付けていってる。
最後に佐藤くんに「奏先輩」と言われたのが嬉しかったんだね。

とはいえ書記と会計が戻ってきてくれたのは、正直嬉しい。
今までは、副会長が仕切っていた、小会議にも東峰さまご本人が出ていたので、かなりスケジュールが難航していました。
それを、藤村が出席してくれるので、その分東峰さまのお仕事が捗る。

東峰さま・・・経緯はどうあれ、佐藤くんとの時間が取り易くなりますよ。
僕は心の中で、東峰さまに慰めの言葉をかけました。

「だめ、少し休憩したーい」

「だな・・・」

「うん・・・」

「では、お茶にいたしましょう。ケーキもご用意してますから、どうぞ休憩なさってください」

「さっすが、御船っち」

「ありがたい」

「ありがと・・・」

僕は、一緒にいた隊員のこに、ケーキを準備するようにお願いした。
紅茶は僕が準備する。

なんだかんだで、やはり東峰さまは楽しそう。
もともと皆さんとは中学時代からずっと一緒だから、東峰さまもかなり心を砕いている。
それもこれも佐藤くん・・・と高橋のおかげだね。

皆さんにお茶とケーキを配り終え、僕たちもそのご相伴にあずかる。
隊員のこ、かなり緊張してるのがおかしいね。
和やかに休憩をしていた僕たちの耳に、例の電子音。

「誰か来るみたいー」

心当たりがないので、皆一様に首をかしげる。
続いて部屋の鍵を解錠する音が響き、生徒会室のドアが開かれた。

「・・・右京」

「副会長じゃーん」

これにはさすがの僕もびっくりしたよ。
一瞬佐藤くんと、高橋の顔が浮かんだけど、副会長の表情をみたらどうやら違うみたいだね。

「なになに、どしたーん?」

軽口を副会長に向ける藤村。
そんな藤村に軽蔑するような眼差しを向ける副会長。

「瑠希愛を見捨てるなんて、見損ないましたよ、藤村、一条」

ふぅ、それはむしろあなたに言ってあげたいよ。

「あははー、俺はやることやってるだけだもーん」

「藤村の言うとおりだな、己の立場を忘れ、特権だけ振り翳す輩にどう思われても痛くも痒くもねぇだろう」

「なっ!」

「だよねー、俺はナベちゃんと約束したから、お仕事がんばんなきゃいけないのー。せっかく俺も一条も消えたんだから、副会長チャンスっしょー。俺あんなのいらなーい」

「うん・・・俺も・・・いらない」

「右京、そういうことだ。恋愛ごっこに早く戻ったらどうだ?」

「だねだねー、俺ら忙しいしー、御船っち、続きしよ」

「はい、会計さま」

「なぜ、ここに親衛隊なんかがいるのですかっ!?」

やっと、僕に気がついたようだね。

「俺たちが正式に手伝いを頼んでいる。無関係のお前に問われる筋合いはねぇ。御船、次の資料持ってきてくれ」

「はい、会長さま」

「御船っちがいないとー、俺マジしんじゃうー」

「うん・・・御船、居てくれて・・・助かる」

「ありがとうございます。会計さま、書記さま」

東峰さまはともかく、以前の彼らも親衛隊など歯牙にもかけていなかったのに、僕を庇ってくれる。
佐藤くんと高橋は簡単に2人を変えちゃったよ。
もちろん転校生と違って、良い方にね。

さて、転校生に変えられちゃった副会長はこの後どうするのかな?

「ところで、お前は何しにきたんだ? 邪魔をするなら即刻立ち去ってほしいんだが」

「・・・閲覧パスワードをいただきに来たのですよ・・・」

「閲覧パス? ああ、そんなもんとっくに変えていたが、それをお前に教える気はねぇ」

閲覧パスは学生や教師の全データ、その他にも機密性の要する資料を見るためのパス。
風紀委員長副委員長と役員にだけ許された特権だ。

それを、東峰さまは転校生が来て1週間後に変えさせた。
もちろん、今ここにいる目覚めた役員は知っているけど、誰があなたなんかに教えるもんか。

「副会長、邪魔するんなら出てってよー、俺マジ忙しいし」

「うん、出てって」

「さて、そういうことだ右京。俺はお前に仕事をさせる気はねぇ。とっとと出て行け」

「くっ・・・!」

「これ以上、失望させないでくれ・・・三井」

東峰さま・・・
何も言わず出て行った副会長。
本当に、これ以上失望させないでくださいね、副会長、さま。
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