★キラキラ 第一章★
[アッくん■本日はお休みなのです]
僕の数学レベルを上げるのに必死なアーちゃん。
明石くんにまで眉を顰められるって、どういうこと・・・
「アッくん、マジがんばろうねー」
「のよ、のよ」
「お前・・・それでよく理数系クラス・・・とったな」
なにそれ、ひどいよー明石くん。
そう僕は理数系クラスのA理。
アッキーや明石くんは、文系クラスのA文。
「前は、それほどじゃなかったのに・・・最近、さっぱりわかんなくなってきた」
「まぁ、基本さえマスターしてしまえば、なんとかなるのではないですか?」
「はは、定期試験までに間に合うことを祈ろうね、アッくん」
「はい・・・」
今日も今日とて、お勉強会。
明石くんは、携帯の電源を入れることなく、アキラを先生にアッキーとお勉強。
僕は、アーちゃんに教わりながら、がんばります。
「いたい、ひどいよ、アキ」
間違えるたびに、アキに頭をペチッってされる。
「う、よ、からだ、なのよ」
「体で覚えさせるなんて、ひどいよ~」
逆に覚えたの出ちゃいそうだよ。
「はいはい、アキもちゃんとお勉強しなよー、理数系以外やばいっしょ」
「あう、なのよ」
「こんなに勉強したの・・・初めてだ・・・」
「明石くん、そんなに勉強してなかったの?」
「・・・う、否定はしねー」
「でも、それで赤点ないなら、逆にすごいね」
「だいたい、なんとかなるだろ」
「すごいなぁ。僕勉強しなきゃわかんないもん」
昼食をはさんで、もう少しだけ勉強したあとのおやつタイム。
今日はアキのリクエストで、アッキーがクリームパフェを作ってるんだ。
なんかアッキーって、なんでもできるんだね。
アキはやっぱりテレビ見て、アーちゃんもアキラもいつも通り。
いつの間にか、それほど怖くなくなった明石くんと、僕はおしゃべりをしていた。
ここに居てもアキたちって、特別なにかするわけでもないから、退屈したら悪いなとか思ったけど
「ここは・・・居心地がいい・・・な」
「うん、そうだね、すごく居心地が良いよね。静かだし・・・」
「いや・・・あれは、うるさいだろ」
明石くんが指さしたのはアキ。
「なの、なのよ、うきゃ、のよ」
アキはおりを見ては、テレビを指差して騒いでる。
あ、アキが騒ぐから明石くん嫌なのかな?
どうしよう・・・
「あ、め、迷惑、かな・・・?」
「・・・いや・・・ぜんぜん、むしろ・・・」
え、えっと、むしろなんなんだろ?
「・・・楽、しい・・・」
ポソッと小さな小さな、隣りにいる僕にしか聞こえないくらいの声で、明石くんが呟いた。
「う、いいのよ、アキの、いいのよ」
「ほら」
アッキーは出来上がったクリームパフェ――器がなぜか沢山あるんだよ――をアキに渡した。
「あ、う、ぱーよ、ちょなの、しろいの、なの、なの、アッキー、なのよ、のよ」
えええ、ちょっとわからないなぁ。
アーちゃん見たら、首振った。
きっと、良くわかんなかったんだ。
「おや、アキはこのパフェに名前を付けたのですか」
「ア、アキラ、アキ、なんて言ったの?」
「このクリームパフェの名前ですよ。名付けて『ちょーあまいあまいアッキースペシャル』です」
「うわー、アキ、そのネーミングベタすぎー。もっとヒネリを加えなさい」
「うよ、いいのよ」
そうなんだ、そういう意味なんだ。
なんか、やっぱりアキラってすごすぎるなぁ。
「ふふ、明石くんは甘いのは大丈夫ですか? もし苦手なら遠慮なくおっしゃってください。僕がいつでも引き受けてあげます」
「あ、いや、大丈夫・・・」
「そうですか、非常に残念です」
なんて、本当に残念そうにアキラが言うものだから、明石くん自分の差し出そうとしてるよ。
「こいつに乗せられるな。食えるなら食え」
「そだよー、明石、こいつのこと甘やかしちゃ、だめよー」
「そうだよ、明石くん、アキラすごい食べるから、すぐ狙われるよ」
「のよ、なのよ、おおさん、たべるのよ」
「ああ、じゃあ、食う」
「皆さんは、本当に僕に対して冷たいですね」
ごめん、アキラ、食べ物に関してはどうしてもね。
うん、なんかすごく自然に会話ができるようになってきた。
なんか、楽しいなぁ。
「さて、お腹もそれなりとなりましたので、そろそろ本題に入りましょうか」
――え?
「だねー」
「うん、なのよ」
「明石くんは、これからどうなさりたいのですか?」
「俺・・・?」
「はい、今現在同室者に苦しめられておりますが、今後どうなさりたいですか?」
「・・・正直、きついな・・・あの部屋」
「んー、例えば力に物を言わす。この場合の力とは暴力行為のことではありませんよ。あなたは今自分の思いを語る力を得ているはずです。その力を行使してみる気はありませんか?」
「いや、あいつは何言っても・・・」
「確かに、日本語が通じない方のようですね。ですが、他の方はどうでしょうか?」
「・・・ほか?」
「はい、一緒に居る4人の方です。どうでしょう、彼らは人の言葉を解さないように見えますか?」
「あ・・・どうだろ・・・話したことねーし」
「そうですか、では、まずは考えて見てください。とりあえず今夜のお宿も提供いたしますので、ゆっくり考えてみてくださいね。どうしても、という場合は寮監に願い出て、部屋替えを希望したほうが良いと思います」
ああ、そうか。
彼も姫宮くんに傷つけられている1人なんだ。
だから、アキラたちは彼に力を与えようとしてたんだ。
僕が恐怖を克服する力を得たように、彼にも与えた。
それが、ここでの生活・・・僕との会話もその1つだったんだ。
「さて、なぜか夕食は、葛西先輩も一緒に取りたいと連絡がありました。なので、本日も大勢での食事となりますが、どうかご了承くださいね」
「ええっ、先輩が」
「またあの野郎か・・・」
「そなのよ、なーぜか葛西まで来るんだよねー、なんでだろねー?」
「のよ、なのよ」
風紀委員長としての責任感から、きっと僕を心配してくれてるんだ。
そんなに僕って、頼りないかな?
あれ、アーちゃんがすんごくにやけた顔で僕を見てる。
なんで?
僕の数学レベルを上げるのに必死なアーちゃん。
明石くんにまで眉を顰められるって、どういうこと・・・
「アッくん、マジがんばろうねー」
「のよ、のよ」
「お前・・・それでよく理数系クラス・・・とったな」
なにそれ、ひどいよー明石くん。
そう僕は理数系クラスのA理。
アッキーや明石くんは、文系クラスのA文。
「前は、それほどじゃなかったのに・・・最近、さっぱりわかんなくなってきた」
「まぁ、基本さえマスターしてしまえば、なんとかなるのではないですか?」
「はは、定期試験までに間に合うことを祈ろうね、アッくん」
「はい・・・」
今日も今日とて、お勉強会。
明石くんは、携帯の電源を入れることなく、アキラを先生にアッキーとお勉強。
僕は、アーちゃんに教わりながら、がんばります。
「いたい、ひどいよ、アキ」
間違えるたびに、アキに頭をペチッってされる。
「う、よ、からだ、なのよ」
「体で覚えさせるなんて、ひどいよ~」
逆に覚えたの出ちゃいそうだよ。
「はいはい、アキもちゃんとお勉強しなよー、理数系以外やばいっしょ」
「あう、なのよ」
「こんなに勉強したの・・・初めてだ・・・」
「明石くん、そんなに勉強してなかったの?」
「・・・う、否定はしねー」
「でも、それで赤点ないなら、逆にすごいね」
「だいたい、なんとかなるだろ」
「すごいなぁ。僕勉強しなきゃわかんないもん」
昼食をはさんで、もう少しだけ勉強したあとのおやつタイム。
今日はアキのリクエストで、アッキーがクリームパフェを作ってるんだ。
なんかアッキーって、なんでもできるんだね。
アキはやっぱりテレビ見て、アーちゃんもアキラもいつも通り。
いつの間にか、それほど怖くなくなった明石くんと、僕はおしゃべりをしていた。
ここに居てもアキたちって、特別なにかするわけでもないから、退屈したら悪いなとか思ったけど
「ここは・・・居心地がいい・・・な」
「うん、そうだね、すごく居心地が良いよね。静かだし・・・」
「いや・・・あれは、うるさいだろ」
明石くんが指さしたのはアキ。
「なの、なのよ、うきゃ、のよ」
アキはおりを見ては、テレビを指差して騒いでる。
あ、アキが騒ぐから明石くん嫌なのかな?
どうしよう・・・
「あ、め、迷惑、かな・・・?」
「・・・いや・・・ぜんぜん、むしろ・・・」
え、えっと、むしろなんなんだろ?
「・・・楽、しい・・・」
ポソッと小さな小さな、隣りにいる僕にしか聞こえないくらいの声で、明石くんが呟いた。
「う、いいのよ、アキの、いいのよ」
「ほら」
アッキーは出来上がったクリームパフェ――器がなぜか沢山あるんだよ――をアキに渡した。
「あ、う、ぱーよ、ちょなの、しろいの、なの、なの、アッキー、なのよ、のよ」
えええ、ちょっとわからないなぁ。
アーちゃん見たら、首振った。
きっと、良くわかんなかったんだ。
「おや、アキはこのパフェに名前を付けたのですか」
「ア、アキラ、アキ、なんて言ったの?」
「このクリームパフェの名前ですよ。名付けて『ちょーあまいあまいアッキースペシャル』です」
「うわー、アキ、そのネーミングベタすぎー。もっとヒネリを加えなさい」
「うよ、いいのよ」
そうなんだ、そういう意味なんだ。
なんか、やっぱりアキラってすごすぎるなぁ。
「ふふ、明石くんは甘いのは大丈夫ですか? もし苦手なら遠慮なくおっしゃってください。僕がいつでも引き受けてあげます」
「あ、いや、大丈夫・・・」
「そうですか、非常に残念です」
なんて、本当に残念そうにアキラが言うものだから、明石くん自分の差し出そうとしてるよ。
「こいつに乗せられるな。食えるなら食え」
「そだよー、明石、こいつのこと甘やかしちゃ、だめよー」
「そうだよ、明石くん、アキラすごい食べるから、すぐ狙われるよ」
「のよ、なのよ、おおさん、たべるのよ」
「ああ、じゃあ、食う」
「皆さんは、本当に僕に対して冷たいですね」
ごめん、アキラ、食べ物に関してはどうしてもね。
うん、なんかすごく自然に会話ができるようになってきた。
なんか、楽しいなぁ。
「さて、お腹もそれなりとなりましたので、そろそろ本題に入りましょうか」
――え?
「だねー」
「うん、なのよ」
「明石くんは、これからどうなさりたいのですか?」
「俺・・・?」
「はい、今現在同室者に苦しめられておりますが、今後どうなさりたいですか?」
「・・・正直、きついな・・・あの部屋」
「んー、例えば力に物を言わす。この場合の力とは暴力行為のことではありませんよ。あなたは今自分の思いを語る力を得ているはずです。その力を行使してみる気はありませんか?」
「いや、あいつは何言っても・・・」
「確かに、日本語が通じない方のようですね。ですが、他の方はどうでしょうか?」
「・・・ほか?」
「はい、一緒に居る4人の方です。どうでしょう、彼らは人の言葉を解さないように見えますか?」
「あ・・・どうだろ・・・話したことねーし」
「そうですか、では、まずは考えて見てください。とりあえず今夜のお宿も提供いたしますので、ゆっくり考えてみてくださいね。どうしても、という場合は寮監に願い出て、部屋替えを希望したほうが良いと思います」
ああ、そうか。
彼も姫宮くんに傷つけられている1人なんだ。
だから、アキラたちは彼に力を与えようとしてたんだ。
僕が恐怖を克服する力を得たように、彼にも与えた。
それが、ここでの生活・・・僕との会話もその1つだったんだ。
「さて、なぜか夕食は、葛西先輩も一緒に取りたいと連絡がありました。なので、本日も大勢での食事となりますが、どうかご了承くださいね」
「ええっ、先輩が」
「またあの野郎か・・・」
「そなのよ、なーぜか葛西まで来るんだよねー、なんでだろねー?」
「のよ、なのよ」
風紀委員長としての責任感から、きっと僕を心配してくれてるんだ。
そんなに僕って、頼りないかな?
あれ、アーちゃんがすんごくにやけた顔で僕を見てる。
なんで?
