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★キラキラ 第一章★

[アーちゃん■ここは良き場所]


こんにちは、『キラキラ会』副会長の<高橋昭 たかはしあきら>です。
金持ちが多く生息している、山奥の全寮制男子校で1年生やってまーす。
ええそうですよ。
あれっすよあれ。
王道学園。
王道学園ですよー皆さん。大事なことなので二度言いました。

例のランキングがあって、ホモ・バイ率が9割。美形の宝庫。
生徒会は見た目重視で、親衛隊という名のチワワたちがきゃっきゃっしてます。
あはは、気持ち悪ーい。
良い所のボンボンが大半だから、校舎も寮もとにかく豪華。
実際ここで生活している俺からすると、豪華なのはありがたいね。
普通の家庭に生まれて、小学校まで普通の学校に通ってた身としては、タダでホテルのデラックスルームを使わせてもらってるようなもんだからね。
しかも一人部屋だよ。あ、普通は二人部屋なんだけどね、俺たちのようなS(超特進)クラスの人間は、特別棟って呼ばれている建物に一人部屋がもらえるの。
もちろん生徒会やら風紀やらの役付きも特別棟だよ。

え? あぁそうです。俺こう見えて1-Sの人間です。
もちろん特待生の一人。てへっ。
でないと無理でしょ。こんな学園に俺みたいな一般人が来ることなんて。
ちなみに、特待生は各学年に0~3人くらいだったかな。
俺の学年は2人。
授業料も寮費も免除。制服、教科書、勉強するために必要な諸々の経費も、申請すればいくらでも貰えます。
食費として毎月結構な額が振り込まれるから、それを節約してやりくりすればお小遣いも賄える。
なので、親にかかる負担は一切無し。
流石は金持ち学園だねー。ヒューヒュー。

まぁとにかく素晴らしく王道な学園で、俺は中学時代を過ごしてきたわけだ。
最初はなにかと戸惑ったけど、友達もそれなりに出来、成績も常に次席を確保してきました。
首席じゃないのが悲しいけどね…
一貫して平和な時を過ごして、無事平凡な高校1年になれたもうすぐ梅雨という時期に――はいはい、来ましたよ。
嵐が!
もじゃもじゃの不潔な鬘をかぶった、瓶底眼鏡の糞転校生という、強烈なハリケーンが!

これにはまいったね。
さすが王道学園だよ。
王道転校生までつけてくれるんだから。
いらないよね、そんなオプション。
あのさー、俺実家に帰っていい? えっダメ? もう俺の部屋ない!?
ちょっと家の親何言ってんの? 貯蓄が出来たとか、いつまでも新婚気分とか訳分かんない。
マジ巻き込まれたらどうすんのよ。
えっ、腐男子なら回避可能? なにそれ。
いやいやいや俺は腐男子じゃないから、ただ単にBLにも詳しいってだけだから。
ここ辞めたらマグロ漁船に叩き売る? いやいやそれ都市伝説に近いからね。
はー、鬼だね。まさに鬼女だよ。
つーか、俺も辞める気なんてさらさら無いんだけどね。
なんせここには大切な友人たちがいる。
『キラキラ会』なんてアホな名前がついてるけど、それはそれは大事な仲間だ。
はい。おっしゃる通りです。
王道のなんたるかを理解できてる俺がいたほうが、嵐は回避しやすいかもしれませんね。
あれ、でもこれって限りなく非王道に近い展開じゃね? 脇役ポジの俺たちやばくね?
ねーどう思う?
切れてるよ…
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